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言論の自由の最もない北朝鮮  日本は何位?

2006年10月25日 11時16分16秒 | Weblog


パリにある国際言論自由監視団体「国境のない記者団」が
2006年の世界言論自由指数を発表。
さて最下位は、北朝鮮の168位。誰も依存はないでしょう。
163位は中国。これもそうかな。

アジアで自由度が高いのは?日本?
残念ながら、お隣の韓国で31位。
日本は51位。民族主義的傾向が強まって、
昨年より14段階、下がったそうです。
では、アメリカは?
ここも2002年の17位。2005年の44位。
そして今年は53位と日本と同じくらいだそうです。
似たもの兄弟ですね。

この指数はあくまでも参考でしょうが、
日本のランク、ちょっと低い気がしますが・・・・
イラクに行った民間人に対するバッシングなど
たしかに国家主義的風潮が強まっているからまあ妥当かな。

この記事は朝鮮日報からです。
中日新聞には韓国31位は、ありませんでした。
これって編集権のうちかな?

               落石

コメント (9)
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保守系論客の歴史欺瞞・偽造を切る その6      千里眼

2006年10月25日 08時26分30秒 | Weblog
 中西輝政氏は極めて老獪である。彼の執筆態度には3通りあると私は思う。その一つは学術論文を書くときの態度で、きちんと論拠を明らかにし、その出典・史料についても示しながら、きちんとした論理で文章を構成していく。イギリス政治史の著作で「毎日出版文化賞」を受賞したことに示されているように、学者としては有能である。二つ目の態度は、雑誌論文を書くときの態度である。これは「歴史欺瞞・偽造を切る その5」に示したとおり、めちゃくちゃで、ウソとデマにあふれている。これを表現の「ブラック・ゾーン」とでも言っておこう。三つ目は、保守的思想・政策などについての書籍・単行本を執筆するときの態度である。「ブラック・ゾーン」の論理は極端に減少し、僅かしか見つけることはできない。その代わりに増えるのが、「グレー・ゾーン」の論理である。つまり、はっきりとデマ・ウソとは判断できないが、何となくおかしい、しかし間違っていると論証できない。この手の文章で論理を構成していく。さすがである。この点のみ取り上げれば、保守系最強の論客と言うこともできよう。

             パターン9.「グレー・ゾーン」のレトリック

 では、「日本核武装の論点」所収の彼の論文「『日本核武装』の議論を始める秋(とき)」を見ていこう。
 「吉田茂、鳩山一郎、岸信介、池田勇人、佐藤栄作の歴代総理は、実はみな核武装の可能性について考慮していた。最近明らかになった外交史料によると、池田首相や佐藤首相は日米首脳会議の席で、『中国が核武装をしたら、日本も必ず核武装する』と発言したことが明らかになっている」 「日本の国家指導者たちは『アメリカの傘』だけに頼ろうとせず、自らの力で国を守ることを念頭に『日本核武装』の可能性について堂々と言及していたのである」と中西氏は書いている。

・吉田茂以下佐藤栄作に至る歴代総理が核武装の可能性を考慮していた、という彼の指摘を否定する直接的資料を見つけることはできない。彼との直接の議論ならば、その証拠・論拠を示せ、と言うことができようが、読者にはそれはできない。つまり、これは「グレー・ゾーン」の論理なのである。
・さらに、池田・佐藤両首相が「日本も核武装する」と発言したと書いているが、その論拠となる外交文書を、中西氏が提示しない限りこちらは検証できない。「そんな発言をするはずがない」では、論破できないからだ。これも「グレー・ゾーン」の論理である。

 「佐藤内閣では不用意にも『非核三原則』が“国是”とされ、日本は「世界の大国」になる道を捨て、「経済大国」だけの道を選択するようになる」‥‥「世界の大国に伍して国際情勢に進んで影響を及ぼす国になろうという大目標をあきらめ、経済至上主義で進んできた間に、日本を取り巻く国際秩序は大きく変質していたのである。それに気づかずに、いまだに日本のリーダー層の中には『これまでうまくやってこられたのだから、こちらから争わなければ平和は保たれる』と考えている者が少なからずいる。それが、いまこの危機に直面している国としての意思統一を阻んでいる最大の要因と言わざるを得ない」と中西氏は書く。

・彼の言う「世界の大国」とはどんな国を言うのだろうか。経済的な大国でないことは、後の文面から明らかである。憲法9条を捨て去り、交戦権を認め軍事力の強化をはかり、さらには核武装をする。そうした軍事大国にならなければ、中西氏の言う「世界の大国」とは言えないのだろう。そうしなければ、国際的発言権はないと中西氏は考えているようだ。
・「国際情勢に進んで影響を及ぼす国」になるには、軍事力の強化はいらない。国際平和に貢献しようとする国としての意思の強さが必要だと私は思っている。諸外国から尊敬される国であれば、それだけで大きな発言権を握れるはずだ。そういう国に日本がなって欲しいと私は思う。

 「中国や北朝鮮が日本に対し、自らの核戦力を背景にして通常の軍備で武力攻撃したり、脅したり、あるいは核による嚇しをほのめかしたりした場合に、もし彼らが核による現実の行動に出れば直ちに確実な報復を受ける、という見通しを持たせることが、それらの国々の核攻撃、核威嚇、そして一般侵攻を抑止することにつながる」と中西氏は言う。

・この節の中見出しを「核攻撃の脅威に対しては、やはり核による抑止しかない」と中西氏は書いている。これが彼のこの論文の中核的結論なのである。
 これは、彼の現在の国際情勢の把握とこれは関連している。「冷戦は終わっていないということは、単に共産主義国家が残っているという意味ではない。‥‥謀略や秘密工作という手法で他国を、そして世界を支配しようとする覇権主義を本質とする共産主義運動が残っている限り、‥‥冷戦は決して終わっていない」(正論9月号論文)という国際情勢の把握とこれは関連しているのである。彼は、これを別の論文で「新たな冷戦構造」と表現している。
 この国際情勢の把握は、本質的に誤っている。この点について後日、全面的に私なりの見解・把握を展開したいと思っている。

 この書籍の他の論文について触れるスペースの余裕はなくなった。他の論文も中西論文と同じく、「ブラック・ゾーン」「グレー・ゾーン」の論理が多用されている。内容については、「歴史欺瞞・偽造を切る その4」で触れているので、省略することにする。
 ただ一つ面白いので、終わりにあたって、平松茂雄氏の「中国核戦略の標的は日本だ」のなかの一節を紹介しておく。
 「中国は‥‥有人宇宙船を複数打ち上げて、それらをドッキングさせ、宇宙ステーションを建設して、そこからミサイル防衛システムを運用している軍事衛星をレーザー兵器で攻撃するだろう」 「それ故、中国は遠からず宇宙ステーションを建設するとともに、宇宙兵器を装備し、それに関連した技術を有する軍人、専門家からなる宇宙軍を編成し、宇宙軍事基地を建設することになるだろう」と。
 映画「スター・ウォーズ」の見すぎで、頭がおかしくなったのであろう。
コメント (3)
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