(1)走る効用について
人間の体は走らなければいけないようにできていると言われます。例えば、現代人は下半身が最も速く衰えます。60歳には20歳の脚力の50%ほどになります。背筋力は80%、腕力は70%なのに、です。そして、下半身の衰えは「現代日本の生活習慣病の巣窟」と言って良い。肥満、心臓病、高血圧、高コレステロール、動脈硬化。さらに、糖尿病や心臓病を悪化させるし、運動不足は精神にも悪い。これら総て、下半身が人間最大の筋肉群であることから来ているのだと言われています。
(2)誰でも歩ける。だから、走れる。
僕の連れ合い(65歳)は脊椎すべり症で15年ほど前から10年間ほどほとんど走ったことがない生活をしてきました。ところが10年ほど前に糖尿病を警告され、数年前に要注意血糖値が出てから運動療法が必要になり、僕を真似てジムで歩き出しました。そして今は、1回1時間ほどの歩行の最後に、10分程度は走れるようになっています。自分の適正体重より15%ほど重いので、筋力をつければ第1の目安である20分走行も可能だと、今は思っています。
連れ合いと同じ年齢の僕の友人の1人は、ゴルフのフォームを作るために同じジムで走り始めています。長年のデスクワークから非常に運動不足の人ですが、連れ合いよりもまだ運動はしており、すぐに20分を走れるようになりました。
なお、同じ時間での走りと歩きの消費カロリーを見ると、普通は3倍で、時速10キロの走りでも時速6キロの早歩きの2倍というところです。カロリー消費、健康対策としての走りの効果がそれだけ大きいということでしょう。
(3)入門はこんな風に
僕はどこかのジムへ通うことを勧めます。走っている人を身近に見て、刺激を受けられるからです。鏡があるから自分のフォームを見て、他の人のを取り入れることもできます。フォームによって、初心者ほど走力が全く違ってきます。また、「こんなお年寄りが、もう1時間以上も走っているよ!」とかも見えたり、仲良くなるといろんな助言をしてくれる人も出てきます。ジムのランニングマシンは時速や距離を見て走れますから、これが励みになったり、いろんな役に立ちます。つまり1人で走るよりもはるかに、継続しやすいということです。
走れるようになる方法はこんなふうです。以下の方法によって、10分しか走れない人がすぐに20分走れるようになります。
まずウォームアップがわりにとにかく、歩く。最低30分は歩きたいもの。それからそのまま、ゆっくりと時速5キロでも良いから走り始める。時速5キロで走っても、時速6キロで歩くよりも遙かに消費カロリーは多いのです。持続には呼吸が最重要で、「吸うより吐く」、「4歩1呼吸」、2歩で吸い2歩で吐く。
また、姿勢、フォームで走れる時間、距離が大変違ってくるものです。①小さい歩幅で、膝を曲げすぎず、体の上下動は少なく。②腰は後ろに引かず、臍を前に突き出すようにし、上半身は前へ倒さず、立ててリラックスさせ、顎は引く。③両足は爪先が外に向くようにかかとから出していき、体重がかかとから親指に抜けるようにする。
時間、距離を伸ばすためには、ストレッチと筋肉補強運動が必要です。ストレッチはジムの指導員に聞けばよいし、補強運動は爪先、腿(膝)、腹筋・背筋です。僕の場合は、爪先は片脚つま先立ち、腿はスクワットで鍛えています。
(4)ジムでも競技会などでも、高齢者で凄い人がいるものです。
1月に僕が走ったある市の10キロマラソン40歳以上の部でも、73歳で43分30秒という人がいました。時速14キロ近くで走り続けたということで、驚異的です。また僕のジムでも、80を超えて毎回3~4キロ走る方、70を超えて10キロ走っている方もいます。後の方は最近のホノルル・フルマラソンの常連です。かく言う僕はスポーツはいろいろやっていましたが、ランニングは60歳からです。初めは、自分が10キロ走れるなどとは信じられませんでした。66歳のいまでも毎日10キロは走れます。もっとも時間の都合などで、1~2日置きでいろんな走り方をして楽しんでいるのですが。ゆっくりと90分走り続けるとか、8キロのうち5キロを26分ぐらいで走ってみるとか、時速12キロ超を5分ほど入れてみるとか。
なお、太りすぎの人、走ると胸部が痛くなったり息切れがひどすぎるというような人は、事前のメディカルチェックは必要です。
人間の体は走らなければいけないようにできていると言われます。例えば、現代人は下半身が最も速く衰えます。60歳には20歳の脚力の50%ほどになります。背筋力は80%、腕力は70%なのに、です。そして、下半身の衰えは「現代日本の生活習慣病の巣窟」と言って良い。肥満、心臓病、高血圧、高コレステロール、動脈硬化。さらに、糖尿病や心臓病を悪化させるし、運動不足は精神にも悪い。これら総て、下半身が人間最大の筋肉群であることから来ているのだと言われています。
(2)誰でも歩ける。だから、走れる。
僕の連れ合い(65歳)は脊椎すべり症で15年ほど前から10年間ほどほとんど走ったことがない生活をしてきました。ところが10年ほど前に糖尿病を警告され、数年前に要注意血糖値が出てから運動療法が必要になり、僕を真似てジムで歩き出しました。そして今は、1回1時間ほどの歩行の最後に、10分程度は走れるようになっています。自分の適正体重より15%ほど重いので、筋力をつければ第1の目安である20分走行も可能だと、今は思っています。
連れ合いと同じ年齢の僕の友人の1人は、ゴルフのフォームを作るために同じジムで走り始めています。長年のデスクワークから非常に運動不足の人ですが、連れ合いよりもまだ運動はしており、すぐに20分を走れるようになりました。
なお、同じ時間での走りと歩きの消費カロリーを見ると、普通は3倍で、時速10キロの走りでも時速6キロの早歩きの2倍というところです。カロリー消費、健康対策としての走りの効果がそれだけ大きいということでしょう。
(3)入門はこんな風に
僕はどこかのジムへ通うことを勧めます。走っている人を身近に見て、刺激を受けられるからです。鏡があるから自分のフォームを見て、他の人のを取り入れることもできます。フォームによって、初心者ほど走力が全く違ってきます。また、「こんなお年寄りが、もう1時間以上も走っているよ!」とかも見えたり、仲良くなるといろんな助言をしてくれる人も出てきます。ジムのランニングマシンは時速や距離を見て走れますから、これが励みになったり、いろんな役に立ちます。つまり1人で走るよりもはるかに、継続しやすいということです。
走れるようになる方法はこんなふうです。以下の方法によって、10分しか走れない人がすぐに20分走れるようになります。
まずウォームアップがわりにとにかく、歩く。最低30分は歩きたいもの。それからそのまま、ゆっくりと時速5キロでも良いから走り始める。時速5キロで走っても、時速6キロで歩くよりも遙かに消費カロリーは多いのです。持続には呼吸が最重要で、「吸うより吐く」、「4歩1呼吸」、2歩で吸い2歩で吐く。
また、姿勢、フォームで走れる時間、距離が大変違ってくるものです。①小さい歩幅で、膝を曲げすぎず、体の上下動は少なく。②腰は後ろに引かず、臍を前に突き出すようにし、上半身は前へ倒さず、立ててリラックスさせ、顎は引く。③両足は爪先が外に向くようにかかとから出していき、体重がかかとから親指に抜けるようにする。
時間、距離を伸ばすためには、ストレッチと筋肉補強運動が必要です。ストレッチはジムの指導員に聞けばよいし、補強運動は爪先、腿(膝)、腹筋・背筋です。僕の場合は、爪先は片脚つま先立ち、腿はスクワットで鍛えています。
(4)ジムでも競技会などでも、高齢者で凄い人がいるものです。
1月に僕が走ったある市の10キロマラソン40歳以上の部でも、73歳で43分30秒という人がいました。時速14キロ近くで走り続けたということで、驚異的です。また僕のジムでも、80を超えて毎回3~4キロ走る方、70を超えて10キロ走っている方もいます。後の方は最近のホノルル・フルマラソンの常連です。かく言う僕はスポーツはいろいろやっていましたが、ランニングは60歳からです。初めは、自分が10キロ走れるなどとは信じられませんでした。66歳のいまでも毎日10キロは走れます。もっとも時間の都合などで、1~2日置きでいろんな走り方をして楽しんでいるのですが。ゆっくりと90分走り続けるとか、8キロのうち5キロを26分ぐらいで走ってみるとか、時速12キロ超を5分ほど入れてみるとか。
なお、太りすぎの人、走ると胸部が痛くなったり息切れがひどすぎるというような人は、事前のメディカルチェックは必要です。