1ヶ月ぶりのゲームが大敗で、驚いた。ここまで連戦で疲れ切っていた強豪・鹿島が、休養十分と変身していて怖いとは思っていたが、こんな差がつくなんて!
こういう敗戦は、「勝負だけ主義」を捨てて、スポーツの本質に合致する「将来性」を探し出し、強調し、自ら慰めるしかない。
そう考えて初めて、このゲームに将来性の片鱗は無数にあるのだし、相手に好都合な大ハプニングも多いゲームだったと、見えてくる。
まずボール保持率。前半終了時点で既に、グラの61%対39%だった。だから、シュート数もコーナーキックの数も断然多かった。なのに、0対2。初め30分に2点を取った鹿島の方は攻める必要が減ったにせよ、ボール奪取の闘いにはグラが初めから大勝していたのである。
1点取られた後に玉田がペナルティーキックを外した。山口が落としたボールを「ヨンセンが蹴りこんでゴール!」が、無効になってもいる。そんなマイナス・ハプニングで味方は2点損をして、対する敵には小笠原の30メートルシュートという2点目があった。彼曰く「打ってみるもんですね」だってさ。ただあのシュート、強烈に左に曲がって行ったとはいえ、その右手に当てた名手・楢崎なら弾き出すことはできなかったと、僕は考え込んでいた。彼に、油断があったのか、集中力が欠けていたのか。
防御の入り方とフィニッシュに至る何かとが、微妙に狂っていたと言うしかない。グラはもともと初め3分の1の時間で点を取られることが多いチームであるが(今期今節前まで、初め30分で9点、残り60分で7点)、それにしても、これでは後半にアセリが出てくるのは必然だ。
今期今節までの先発メンバー3人を欠いていたことは、やはり大きかったと思う。守備の要・中村直志が山口に、左ウイングのマギヌンが深井に代わり、右サイドバック竹内も怪我のためにいなかった。今期Jリーグ最多タックル数を誇る中村を欠き、チームの最大武器「左右のサイド攻撃」から左右1人ずつ顔ぶれが代わっては、多少は狂うよと言うしかないだろう。がしかし、層が厚いはずの代役たちがこれでは困るのだ。将来のために投資をしたゲームだったと自分を慰めることにしたとしても。
さて、こういう準レギュラー3人への投資も含めて、この前半はまーハプニングだったとしよう。ハーフタイムのストイコビッチ談話も「悪くない」ということだったのだから。問題は後半である。
グラの「好機、外し」があいかわらず多かった。これに、敵の「前線からの潰し」と「カウンターの厳しさ」とが加わって、疲労度が急増していったように思う。それが、イエローカードの多さや、残り10分ほどでの2失点につながっていった。ここらは、「流石に前年度チャンピオン! 試合巧者から疲労が抜けたのだろうが、見事なもんだ!」と言うしかないのかな。
こうしてまー、こうまとめるしかないのだろう。3人のメンバー変更があり、敵に有利なハプニング、味方に不利なハプニングも重なって、精神的に追い込まれ、余裕をなくしていったゲームと。また、準レギュラー3人に投資をしたという以外にも、将来性という観点からは、こんな収穫も見られたはずだと。
①準先発メンバー3人も含めて、ボール保持率では圧倒し、攻勢的チーム走力はほぼ最後まで衰えなかった。
②2列目の深井、右サイドバックに入ったバヤリッツァに、ドリブル・突進力・敢闘精神など観るべきものが多かった。周囲とのかみ合い方さえ反省し、微調整すれば、大きな戦力になりうる。
③盛夏の疲労期間の前に、山口を実験できたことも意外に大きかったのではないか。このチームの防御ではもともと、ボランチ中村直志の偉大さから彼の夏場の疲労が最大の不安点だと言われていた。
こういう敗戦は、「勝負だけ主義」を捨てて、スポーツの本質に合致する「将来性」を探し出し、強調し、自ら慰めるしかない。
そう考えて初めて、このゲームに将来性の片鱗は無数にあるのだし、相手に好都合な大ハプニングも多いゲームだったと、見えてくる。
まずボール保持率。前半終了時点で既に、グラの61%対39%だった。だから、シュート数もコーナーキックの数も断然多かった。なのに、0対2。初め30分に2点を取った鹿島の方は攻める必要が減ったにせよ、ボール奪取の闘いにはグラが初めから大勝していたのである。
1点取られた後に玉田がペナルティーキックを外した。山口が落としたボールを「ヨンセンが蹴りこんでゴール!」が、無効になってもいる。そんなマイナス・ハプニングで味方は2点損をして、対する敵には小笠原の30メートルシュートという2点目があった。彼曰く「打ってみるもんですね」だってさ。ただあのシュート、強烈に左に曲がって行ったとはいえ、その右手に当てた名手・楢崎なら弾き出すことはできなかったと、僕は考え込んでいた。彼に、油断があったのか、集中力が欠けていたのか。
防御の入り方とフィニッシュに至る何かとが、微妙に狂っていたと言うしかない。グラはもともと初め3分の1の時間で点を取られることが多いチームであるが(今期今節前まで、初め30分で9点、残り60分で7点)、それにしても、これでは後半にアセリが出てくるのは必然だ。
今期今節までの先発メンバー3人を欠いていたことは、やはり大きかったと思う。守備の要・中村直志が山口に、左ウイングのマギヌンが深井に代わり、右サイドバック竹内も怪我のためにいなかった。今期Jリーグ最多タックル数を誇る中村を欠き、チームの最大武器「左右のサイド攻撃」から左右1人ずつ顔ぶれが代わっては、多少は狂うよと言うしかないだろう。がしかし、層が厚いはずの代役たちがこれでは困るのだ。将来のために投資をしたゲームだったと自分を慰めることにしたとしても。
さて、こういう準レギュラー3人への投資も含めて、この前半はまーハプニングだったとしよう。ハーフタイムのストイコビッチ談話も「悪くない」ということだったのだから。問題は後半である。
グラの「好機、外し」があいかわらず多かった。これに、敵の「前線からの潰し」と「カウンターの厳しさ」とが加わって、疲労度が急増していったように思う。それが、イエローカードの多さや、残り10分ほどでの2失点につながっていった。ここらは、「流石に前年度チャンピオン! 試合巧者から疲労が抜けたのだろうが、見事なもんだ!」と言うしかないのかな。
こうしてまー、こうまとめるしかないのだろう。3人のメンバー変更があり、敵に有利なハプニング、味方に不利なハプニングも重なって、精神的に追い込まれ、余裕をなくしていったゲームと。また、準レギュラー3人に投資をしたという以外にも、将来性という観点からは、こんな収穫も見られたはずだと。
①準先発メンバー3人も含めて、ボール保持率では圧倒し、攻勢的チーム走力はほぼ最後まで衰えなかった。
②2列目の深井、右サイドバックに入ったバヤリッツァに、ドリブル・突進力・敢闘精神など観るべきものが多かった。周囲とのかみ合い方さえ反省し、微調整すれば、大きな戦力になりうる。
③盛夏の疲労期間の前に、山口を実験できたことも意外に大きかったのではないか。このチームの防御ではもともと、ボランチ中村直志の偉大さから彼の夏場の疲労が最大の不安点だと言われていた。