九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

複眼の楽しみ   落石

2008年06月06日 19時40分06秒 | Weblog
田中宇さんのブログを覗いたら、自衛機派遣問題について書いていました。
田中さんは、自衛隊機派遣は、日本・中国両政府が
日中の戦略的な未来のために計画したことと判断し、
では誰が壊したのか?について、
日本側は、対米従属路線の外務省、中国側は旧来の指導者層、と分析しています。
そして撤回のきっかけとなった日本のマスコミの報道について
こんな風に書いています。


   

たとえば、日本のマスコミが自衛隊機の中国派遣を大々的に報じるよう、
情報を漏洩したのは誰だったのか。
もし、日本のマスコミが、自衛隊機の中国派遣を正式決定前に報じず、
派遣前日あたりに日中が正式決定して政府発表が行われ、
翌日には自衛隊機が小牧を発って四川省の成都に着陸していたとしたら、どうか。

 中国共産党の古参幹部が騒ぎ出すころには、
すでに自衛隊機は中国に着陸しており、
古参幹部が急いで胡錦涛に抗議の電話をしても、あとの祭りだっただろう。
胡錦涛は「非常に不足しているテントを急いで運んでもらう必要があり、
自衛隊機を出してもらうしかなかったんです。
アメリカも韓国も、軍用機で運んで来てますので」などと弁解できただろう。

 党内の反対を考えると、中国政府は、自衛隊機派遣の実行直前まで、
日本側にも報道を控えてもらいたかったはずだ。
しかし、日本政府中枢の誰かが情報を通信社に漏らし、
話がまとまる前に大々的な報道がなされ、その結果、話が潰れてしまった。
情報を流した人物は、話を潰す目的で漏洩した可能性が高い。

 外務省の巧妙なところは、後日談が望まれる場面で
「情報を漏らしたのは防衛省ですよ」などと、
歪曲された情報をマスコミに流したり、
マスコミが飛びつく「はしゃぎすぎた防衛省」
という感じの起承転結を示唆したりして、
リークを鵜呑みにするマスコミをうまく活用できる点だ。
読者も、作られた後日談を事実だと信じる。
事実っぽい物語を「創造」する手法は、
米政界のユダヤ系(旧約聖書以来の歴史創造の技能集団)を
中心とする戦略立案者たち(シンクタンクやジャーナリズム。ネオコン)から学んだ技術だろう。

そして、アメリカがこけてから慌てて中国にアタマを下げるような
事態にならないように、注意を呼びかけています。

    

この事件、なんなくスッキリしなかったのですが、
この見方は面白いと思いました。

田中さんの見方がすべて正しいかどうか?それは分かりません。
でも、なにごとも複眼で見ると面白いです。
どの見方が正しかったかは以後の展開が答えを出してくれるわけですから。







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読書感想文    落石

2008年06月06日 19時07分16秒 | Weblog
日本の若者の貧困を採り上げた本。
信号機の壊れた「格差社会」(岩波ブックレット)の紹介です。

   


「ワーキング・プア」「名ばかり管理職」
前者は非正規労働者。低賃金。
後者は正規労働者。過労。
共に貧困に苦しんできました。

ようやく最近になって、マスコミで問題として取り上げられるようになりました。
その背景にはインターネット。
ワークング・プアや名ばかり管理職の若者が、
インターネットでNPOや弁護士に連絡、声をあげるようになったのだそうです。
NHKがこの問題を取り上げたことも追い風に。
(自民党筋を刺激したらしくNHKは圧力をうけているようですが)

NO1だったジャパン。いまは先進国のなかでも最低ランクになった経済力。
とくに賃金が低い。
これが若者を苦しめています。
最低賃金を先進国と比較してみますと、
ヨーロッパは1300円。
イギリスも800円から1300円に。
アメリカも1000円。これは中間選挙で、民主党が勝利したため。

さて我が日本は、東京739円、沖縄618円。
これってホント!というほどの低さ。
さすがに日本でも先の参院選挙以降、小泉改革への見直しが始まっています。
民主党から共産党まで最低賃金を1000円に、と主張。
でも、まだアメリカ並み。

若者たちは、信号機の壊れた社会の犠牲者です。

  

9条の問題は、こうした若者の問題とつながっているのではないでしょうか?
どう、9条の問題とつながっていると若者に説明したらいいでしょうか?

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保守系さんのコメントから    落石

2008年06月06日 10時11分38秒 | Weblog
私は韓国人の評論家である呉から直接聞いたのです。
また、最近、韓国内で、日本統治時代の見直しがされているようです。
あの統治時代が、私が言いましたように、
日本の統治が韓国の近代化や民主化に役立ったのだと・・。

私は、シナや欧米のような、日本人には、他国(他者)を支配するような
強靭さ・知恵・あくどさがありません。
善人過ぎるのです。

この島々に居ればよいのです。

   

たしかに韓国のなかで、愛国心のあまり過去の事実を
色眼鏡で見すぎていたという反省、というか、反作用があるようですね。
(愛国心のあまり事実をゆがめて見てしまうのは、
韓国ばかりではなく日本も同じですが)
でも、日本の統治が直線的に今の韓国の発展に役立っているというのは
どうでしょうか?

そういう言い方は韓国の人がいうのは良いでしょうが、
日本人は言わないほうが良いでしょう。
いうなら、そうした遺産を見事に役立てた
韓国の人の創意、工夫が素晴らしいと。
事実、その通りでしょうし。

保守系さんの日本人の性格は一面真実、一面違っています。
善良という点に賛成しても、だからあくどさがないとは言えません。
それなりの強さやアクドサがあるのでしょう。
だから中国へも侵略・進出していったのでしょうね。
やり方の違いだけでしょう。
(やさしい人のほうが残酷というのも、世間の実態)


最後の結論は大賛成です。
専守防衛でいきましょう。



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ここまでのグランパス(14)各選手の見所 ④中村直志 文科系

2008年06月06日 06時56分04秒 | スポーツ
グランパスの敵ボール奪取数がリーグ1位であることとその戦術とは、5月28日の第7回目に述べた。
サッカーダイジェスト誌によれば、FWのタックルラインが低く、DFのタックルラインが高くて、両ライン間の距離がリーグ1位の短さ(9.3m)であることがその正体であると。
ちなみに2位はガンバ(10.2m)、3位は鹿島であるが、グラやガンバのこの距離は極端に短くて、Jリーグ平均(23.9m)の半分以下である。そして、この短いラインの間に味方が密集して敵を囲い込み、最後には、敵の攻撃起点などを、これまたリーグ最多数のタックルでしとめる。中でもこのナオシのタックル数は現在までJリーグ全選手の中でもナンバーワンである。

再三書いてきたが、サッカーの守備とは、「味方ゴールから遠い所で敵ボールを奪うこと。そうすれば点も入れられにくいばかりではなく、攻めっぱなしにできて、かつ、点も取りやすいということ」。ナオシはこうして、点を防ぐだけではなく、「良い守備から良い攻撃が生まれる」その原動力でもあるわけだ。
「良い守備からしか良い攻撃は生まれない」というのは、ストイコビッチ・サッカーの最大柱だが、これを縁の下で支える最大功労者と言える。常時中盤を前後左右に誰よりも多く走り回っては、危険を察知するとタックルをみまう選手。ヨーロッパサッカー通には、イタリアはACミランにおいて目の肥えたファンから “闘犬”と呼ばれて親しまれているジェンナーロ・ガットゥーゾを思い出していただきたい。彼もナオシと全く同じタイプとして飯を食っており、玄人に好かれている。あの”闘犬”の恐ろしげなひげ面とは似てもにつかない優しげなナオシだが、ここはひとつヒゲでも蓄えていただいて、少し威圧感を付けて、内田、香川、長友、安田など若い奴にサッカーの怖さをたたき込むと、こんなことを想像するのも楽しいという彼の仕事ぶりである。敵攻撃陣に対するJリーグ最高の教師になれる選手なのである。

なお、こんなわけだからナオシの仕事ぶりへの経営陣の評価も極めて高い。グランパスGM・久米一正氏がこんなことを語っているが、近年の失速を反省した、正しい目・選手評価だと思う。
「ウチは夏場に弱い傾向があって、(中略) 7,8,9月の時期をどう戦うのか。中村があれだけ動き運動量が多くなる中で、代わりに誰がカバーするのか。そういう部分の連係がひとつの課題です。去年と同じ轍を踏まず、そこをしっかり乗り切れば」(サッカーダイジェスト5月27日号)

なお、現在はこんな彼だが、もともとは小川佳純のような攻撃的中盤も十分にこなせるパス力、突進力をも有している。今でも奪ったボールを竹内などにシンプルに繋いでは、攻撃の起点にもなっていくし、自らゴールへと向かっても行ける選手なのだ。ちなみに、得点した時の一歩前のパスをアシストと言うが、小川に次ぐチームアシスト数第2位が彼である。


僕はこの選手が非常に好きだというだけでなく、グランパスでももっともっと彼のファンが増えて欲しいと思っている。サッカー観戦、その文化の発展のためにも。攻守の分業が明確な野球の影響なのか、日本人は点取り屋に目が行きすぎる傾向があると思う。点取りに目がいきすぎるファンは、チームを強くすることは出来ないはずだ。ちょうど、スペインやポルトガルやアーセナルや川崎フロンターレが最後の勝者にはなりにくいようなものだ。それぞれ面白いサッカー、美しいサッカーだとは思い、評価もするのだけれど。
ナオシの昨季と今季の得点はゼロ。点が取れる人間が、「闘犬」、汗かき役に徹することができているからこそ、今のグランパスが強いのではないか。そこで考えてみたことがある。こう叫んだら、ナオシは怒るだろうか。 
「得点ゼロはナオシの勲章。是非今期最後までゼロで行ってくれ!」

「疲労がたまって動けなくなることを予期されていて、そうなったときにチーム、経営陣から最大の評価が与えられるファイター」
素敵ではないか!
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愛知の軍事施設は ③           まもる

2008年06月06日 02時10分41秒 | 国内政治・経済・社会問題
「武器弾薬は軍艦の「通常搭載物」

つぎは海の部分です。
愛知県には海上自衛隊の基地はありません。しかし名古屋港で軍事利用が進められてきている実態があります。98年8月に米軍艦船モービルベイが名古屋港の沖合に停泊しました。それ以前には米軍艦船の入港がほとんど許されない実態がありました。
しかし、01年8月には米軍艦船ゲアリーが23年振りに名古屋港に入港する。04年3月と06年1月にはブルーリッジが入港しています。ブルーリッジはイラクに攻撃したときの旗艦です。07年5月にはイージス艦ポールハミルトンが入港しています。このポールハミルトンはイラク戦争でもっとも弾道弾ミサイルを多く発射した艦船と言われています。これは、米軍や自衛隊が軍港だけでなく商業港も使っていこうという方針の現れです。
これに対し、名古屋港管理組合は
1.岸壁が空いていれば受け入れる
2.武器弾薬は軍艦の「通常搭載物」であり危険物としては取り扱わない
3.米艦船の入港は、外務省を通じているので非核三原則は守られて
いると見なす
という対応をしています。
ポールハミルトンは核搭載可能艦船です。

「適齢者情報の提供を求める」

最後に自衛官募集の問題です。
昨年11月末に愛知県が主催して、各自治体の自衛官募集事務担当者会議が小牧基地で行われました。このような会議は初めてで、しかも基地の中で行われています。自衛隊愛知地方協力本部という機関が愛知県に要請して開催が実現したものです。この会議に愛知県下63自治体のうち45自治体が参加しています。
イラク戦争開戦以来、自衛隊の募集業務は非常に厳しい事態だと自衛隊自身が認めています。
自衛官の募集業務は自治体ぐるみで行われています。
立て看板が117ヶ所、募集を掲げた懸垂幕や横断幕が6ヶ所、電光掲示板は5ヶ所、そしてポスターの掲示は538ヶ所もあります。広報誌への掲載は8回行ったところを筆頭に97%の自治体の広報誌に募集が掲載されています。
97%の県立高校が自衛隊員募集のポスターを貼り出し、中学生の職場体験授業として自衛隊艦船の見学が行われています。
とりわけ深刻なのは、適齢者情報の提供を自治体に迫っているという問題です。住民基本台帳に基づき、15歳から18歳の青年の氏名、年齢、性別、住所を自衛隊に提供しろということが上記募集会議で一番強調された中味だったそうです。
既に3自治体で適齢者情報が提供されたと言われています。また、岐阜県では半分の自治体が、三重県では93%の自治体が個人情報を自衛隊に提供しているということも明らかになっています。
こんなことが許されていいのでしょうか。

「変貌する自衛隊」

いま自衛隊では、米軍再編に伴い、陸海空の司令部一体化が進められており、自衛隊の態勢や装備が専守防衛から海外派兵型に変えられようとしてしています。
また、陸上自衛隊のなかに中央即応集団という海外派兵専門集団が作られ、訓練の中味も都市型訓練に変わり、日米共同訓練が増加しているという特徴があります。
新潟県の関山演習場では、「イラクの自由作戦」に参加し、主に首都バクダッドでの武装勢力掃討作戦に従事した米陸軍歩兵部隊と、陸上自衛隊普通科連隊約220人が共同戦闘訓練を行い、岡山県の日本原演習場では同じく陸自が、ファルージャ総攻撃に参加した米海兵隊第31海兵遠征部隊と共同訓練を行っています。
これらの戦闘訓練の特徴は近接訓練と言って、10メートルとか15メートルというように本当に目の前で戦闘する訓練だということです。これはイラク戦争を想定したゲリラ戦やテロ対策訓練で、いつでも米軍と一緒に海外で活動できる軍隊が目指されています。
海外派兵の装備としては、新型空中給油輸送機やヘリコプター空母の配備があります。
憲法9条を解釈改憲して作られた自衛隊が専守防衛といいながら、いまこのような実態にあることを私たち国民は主権者として知っておく必要があります。

「画期的な判断が」

この原稿を作っているとき、名古屋高等裁判所で画期的な判断が出されました。
元外交官や市民ら約1100人が国にイラク派兵差し止めや慰謝料などを求めた訴訟の控訴審で、名古屋高裁は派兵差し止めと慰謝料請求の訴えを棄却しましたが、米軍兵士など多国籍軍の兵士を輸送する航空自衛隊の活動について、違憲との判断を示しました。その判決なかで、「多国籍軍の武装兵員を戦地であるバグダッドに空輸した行動について、他国の武力行使と一体化した行動であり、憲法9条に違反する」との判断を示し、「イラク特措法にも違反している」と述べています。
これにより、政府の政策変更が迫られますが、同時に、KC767による米軍戦闘機 F15への給油も不可能になったものと思われます。
画期的な判断です。

★以上三回にわたり東海放送文化人九条の会のHPより転載させていただきました。
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