今夜(3日)の『朝日』夕刊は、その三面トップに「北教組 政治闘争に傾注」との大見出し。そこにあったのは、国会中継で聴いたばかりの義家弘介議員と、どっこいどっこいのお話。例えば、「全国でも際だって急進的な行動が多い」とし、その例証として「日の丸・君が代などの強制に反対」といったスローガンをあんに匂わす。
そこで思いだしたのが湯浅誠(反貧困ネットワーク)氏。彼が『都政新報』に寄せた論考を一部抜粋して紹介させてください。【只今】
=オリンピック村を利用した人たちが一泊だけカプセルホテルに宿泊したことを「ごね得」と称した『産経新聞』。
朝と夜の食事数の違いだけから「200人が無断外泊」と断じた『朝日新聞』…。
いかに壮大なあら探しの包囲網に取り巻かるのかを改めて目の当たりにした思いだった。
1月3日夜、4日以降の行き先が伝えられず不安が限界を超えた利用者たちの質問攻めがあり、それが人として理解できる感情の動きだと了解されたが故に、皆で夜を徹してカブセルホテルを一部借りたら「ごね得」と報道されました。
1月6日、就職活動費として二万円が支給されたため、多くの人たちが外出手続きのために寒い中で長い行列に立っていたが、一時間に一本の最寄り駅までのバスに間に合わないと、番号札を出さずに外出した人も何人かいた。帰りが遅くなったこともあり、35人が相部屋よりもネットカフェへと泊まったが、連絡先も渡されていないのでどこに連絡したらいいか判らないまま、翌日に戻ってみたら「無断外泊」といかにも現金だけが目当ての「タカリ」の集団のような報道に接する。
水に落ちた犬は、水に落ちたがゆえに打っていいのだ、と考える社会の〈品格〉。ここが変らないかぎり、結局、日本の貧困率はOECDトップレベルを走り続けるだろうと悲観せざるを得ない。=
そこで思いだしたのが湯浅誠(反貧困ネットワーク)氏。彼が『都政新報』に寄せた論考を一部抜粋して紹介させてください。【只今】
=オリンピック村を利用した人たちが一泊だけカプセルホテルに宿泊したことを「ごね得」と称した『産経新聞』。
朝と夜の食事数の違いだけから「200人が無断外泊」と断じた『朝日新聞』…。
いかに壮大なあら探しの包囲網に取り巻かるのかを改めて目の当たりにした思いだった。
1月3日夜、4日以降の行き先が伝えられず不安が限界を超えた利用者たちの質問攻めがあり、それが人として理解できる感情の動きだと了解されたが故に、皆で夜を徹してカブセルホテルを一部借りたら「ごね得」と報道されました。
1月6日、就職活動費として二万円が支給されたため、多くの人たちが外出手続きのために寒い中で長い行列に立っていたが、一時間に一本の最寄り駅までのバスに間に合わないと、番号札を出さずに外出した人も何人かいた。帰りが遅くなったこともあり、35人が相部屋よりもネットカフェへと泊まったが、連絡先も渡されていないのでどこに連絡したらいいか判らないまま、翌日に戻ってみたら「無断外泊」といかにも現金だけが目当ての「タカリ」の集団のような報道に接する。
水に落ちた犬は、水に落ちたがゆえに打っていいのだ、と考える社会の〈品格〉。ここが変らないかぎり、結局、日本の貧困率はOECDトップレベルを走り続けるだろうと悲観せざるを得ない。=