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中央日報の記事   らくせき

2010年03月15日 17時24分08秒 | Weblog
10日で北朝鮮がデノミを断行してから100日が過ぎた。
中国丹東現場取材を含む中央日報の総合評価によると、
現在の北朝鮮経済状況はデノミ以前に比べて
大きく悪化していることが明らかになった。
何よりも殺人的なインフレが住民に深刻な苦痛を与えている。
デノミ直後1キロ20ウォンだったコメの価格が
600-800ウォンと30-40倍に上がった。
当局が市場を閉鎖し、住民保有貨幣を‘強奪’したため、
住民がコメをはじめとするすべての財貨を
手中に握っているのが最も大きな要因だ。

餓死者が出て、民心が荒々しくなり、結局、当局がお手上げした。
禁止していた市場取引と外貨使用をまた認めた。
一国の政策が100日という短い間に水の泡となったのだ。

状況がここまで悪化したのは、北朝鮮が生活必需品などに対する
十分な供給を確保せずにデノミを強行したためだ。
しかし根本的には市場を抑制して計画経済を強化するという
政策方向自体が間違っている。
北朝鮮の経済難は計画経済の非効率性と国際的孤立の強化、
閉鎖的で対決的な対外政策などが複合的に作用した結果だ。
しかし北朝鮮当局はこうした問題点を解消するところから
経済難の克服案を探すよりも、
「自力更正」「自国方式」という時代錯誤的な方向で政策を推進してきた。
このため効率的な回復案が出てこない。

いま北朝鮮に残された代案は一つだけだ。
外国資本を誘致する方向での開放と生産性の向上のための改革だ。
これは中国とベトナムの事例がよく表している。

両国は社会主義国家体制を放棄せず、
実利を前面に出した果敢な改革・開放を通して急速に経済成長している。
特に閉鎖的な対外政策を放棄して海外投資を積極的に引き込んだ。
北朝鮮が見習うべき点だ。



中央日報の立場は資本主義が善を前提にしたもの。
デノミは、ホントウに失敗したのか?
デノミの目的をどう考えるのか?

一定の解放路線を取った結果、国境地帯の都市では、
ドルを溜め込んだ商人が増えたという。
彼らは自衛のために暴力団をかかえ、
官憲も手がだせなくなった部分もあるらしい。
放置しておけば、金体制がアブナイ。

この危機意識がデノミへの動機では?

喩えは古いが、封建国家のなかに自由都市が
生まれかかったようなものである。

北朝鮮国家は、軍事経済化していることもあって、
自由市場がうまく機能していない。
基本的に自由意志を認めないのだから。
(金さん独自の経済グループがあって、
それはそれで機能しているようですが。)

こうした状況から、金さんは、まず自由都市の芽を潰すために
デノミを実施。
ドルの換金を禁止してしまった。
新興商人が大打撃をうけた。

地方へ顔を見せたことがない金さん。
最近、国境の町を訪れたと伝えられています。
金さんの目的は果たされというメッセージではないでしょうか?

デノミは一定の効果があった。しかし副作用も大きい。
関わりのない庶民がひどい目にあってしまう。

また6ケ国協議に顔を見せるという報道もあります。
小さな妥協のシグナルで、大きな経済援助を、
という相変わらずの戦術でしょうか?

北朝鮮は、韓国や米国など周辺国が北朝鮮の崩壊を狙っている
と考えています。
このため北朝鮮は、核兵器やミサイル発射の実験をやめない。
かといって簡単に市場経済を自国に適応できない。

この悪循環からの出口を金さんは持っているのだろうか?

しかし、今回のデノミが金さんに致命的な傷を
与えたということはないでしょう。





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言語感覚    らくせき

2010年03月15日 16時52分12秒 | Weblog
「トマホーク」それはスー族の手斧の意
          かかる言語感覚の露呈するもの

小池光さんの歌。

   

日本が戦争をしなくなって半世紀以上。
戦争は他国の話でした。
それがイラク戦争から大きく変わってきました。

その戦争とどう向き合うのか?
一人一人みな違っています。

この歌は、イラク戦争を詠ったもの。
トマホークは、巡航ミサイルのこと。
こんなカタチであのイラク戦争と
自分とを詠った歌もあるんですね。
アメリカ軍の言語感覚は、なにを露呈したのでしょうか?

         
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もう1つ、検察の暴挙を  文科系

2010年03月15日 16時13分24秒 | 国内政治・経済・社会問題
 注目してきた検察の暴挙をもう一つご紹介しよう。偽の障害者団体「凛の会」に障害者団体証明書を発行したとして虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた村木厚子厚労省女性局長逮捕事件である。莫大な郵便料金詐欺に繋がった事件であって、先回報告した「女性秘書監禁・恫喝事件」以上に奇っ怪なものだ。週刊朝日12日号「免罪はこうしてつくられるのか 法廷で暴露された大阪地検特捜部の手口」から抜粋する。

 村木局長の逮捕は、偽造の実行犯とされる上村勉元係長と「凛の会」関係者の「証言」のみを証拠として実行されたものだが、最有力証言者上村係長の前言全てが法廷でひっくり返されたという奇っ怪な事件である。民主党議員が背後で動かしたとされる点まで、「女性秘書監禁事件」と同じだ。村木被告が、石井一議員、厚労省部長のラインによって動かされたと、検察側が主張していたのであるから。上村被告は、こんなふうに陥れられたと暴露している。この記事は、法廷に映し出された上村氏の「被疑者ノート」の文言などを紹介するという手法が取られている。

【そこには、当初は自身の単独犯行を自白したにもかかわらず、
〈(検事は)どうしても村木と私をつなげたいらしい〉
〈私の供述は(他の関係者の供述から)浮いている〉
 など苦悩が書かれている。
 5月29日の記述では、明確な記憶がない上村被告に、国井検事が
〈上村さんだけがうそをついている〉
 と詰め寄り、
〈(上村さんは)全然覚えていないから、他人の力を借りるしかない。多数決でまかせて〉
 とでっち上げ調書作成に同意するよう強要される様子も書かれている。
 さらに、5月30日には、まったく上村被告の主張に耳を貸さず、ストーリーを作り上げようとする国井検事の調書について
〈検事のいいトコどり、こういう作文こそ偽装ではないか〉
 と訴えているのだ。
 しかし、取り調べが進むにつれ、上村被告は窮地に追い込まれていく。
〈調書の修正はあきらめた〉
〈早く両親の元に帰りたい〉
 その理由を、
「隣の部屋で人が殴られているようなすごい音がし、国井検事に『何の音ですか?』と聞いたら『河野が言うことを聞かないからとっちめている』と言われた」
 と言い、拷問の可能性もあると思い、身に危険を感じたようだ。
 その結果、村木被告や石井議員がかかわった「厚労省の組織的犯罪」とする、記憶にない調書にサインせざるをえなくなったという。(中略)
 上村被告は、保釈間近に、再び村木被告の関与を否定したが、
「これが組織的犯罪でないのなら”余罪”についても考えなければならない」
 と国井検事から言われ、
「話がこじれたら再逮捕で保釈されないかも知れない」
 と裏取引に応じ、検察のストーリーに沿った調書にサインしたと語った。これが”特捜名物”の「虚偽の自白」というものだ。】

 さて、上村係長が改めて嘘をつき直したのか、元々検察のでっち上げ狙いだったのか。昨日14日毎日新聞にこんな記事があった。見出しが【枝野氏「検察の間違いが濃厚」 郵便不正操作批判】、一部を抜粋する。
 【「検察の間違いだろうという疑いが濃厚になっており、そのプロセスにおける手法に問題があることが裁判でも出てきている」などと述べ、検察を批判した。】 

 最後に、週刊朝日記事はこう結んでいる。
【それにしても、検察特捜部はなぜここまで無理して事件をでっち上げる必要があったのか。やはりこの事件も解散総選挙がいつ行われてもいい時期の、昨年6月にいきなり村木被告らを逮捕し、当初から民主党国会議員の関与の情報も流れた。どうしても、小沢事件同様、民主党の「政権奪取阻止」を目指して仕組まれたものとしかみえない。】

 なおこの事件については、このブログ2月27日にも記事が書かれていますので、ご参照下さい。
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