検察審査会への法原理的疑問が、国会で問題にされ始めたらしい。小沢の行政訴訟却下によって、当然問題になってくることだろうと僕も見守っていた。
3権のうちの国会の議員が関わった行政訴訟といえば、当然のことながら立法も行政をも左右する場合が起こりうる。こういう訴訟を退けるとしたら、司法に属するということかというと、僕も調べてみたのだが、「検察審査会は裁判所の中に置く」となっているだけだ。裁判所の機関とも言えないのである。これはあたりまえのことであって、裁判所が立法や行政を左右できる権能、手段などをそんなに安易に持つことは、許されないということだろう。ましてや、立法は国権の最高機関なのだから。3権のどこにも属さない機関が、立法に属する議員を裁き、行政訴訟を却下する。こんな強大な権力がいつの間にか作られていた。裁判員制度設立の裏側にこっそりとと、どうもそういうことらしい。そしてこの機関がいつの間にか、官僚に対する行政主導原理を向こうに回して、検察・裁判所・官僚特権を守る働きをしているのだ。国権、3権の私物化と断定して良いものであって、実におかしい、超法規的大犯罪だと言えるのではないか。こんな官僚たちの猿知恵を見抜けずにこの法律を通してしまったのは、自民党の画策だったのか、単に国会全体がバカだっただけなのか。また、こんな一大事に法律の専門家である弁護士たちの声が聞えてこないのは、よほど検察や裁判所に締め付けられているということだろう。とにかく、この国も落ちたものである。
これは、小沢問題を離れて、憲法体制の根幹に触れるような、それより遙かに大きな問題だと思うが、どうだろうか。
3権のうちの国会の議員が関わった行政訴訟といえば、当然のことながら立法も行政をも左右する場合が起こりうる。こういう訴訟を退けるとしたら、司法に属するということかというと、僕も調べてみたのだが、「検察審査会は裁判所の中に置く」となっているだけだ。裁判所の機関とも言えないのである。これはあたりまえのことであって、裁判所が立法や行政を左右できる権能、手段などをそんなに安易に持つことは、許されないということだろう。ましてや、立法は国権の最高機関なのだから。3権のどこにも属さない機関が、立法に属する議員を裁き、行政訴訟を却下する。こんな強大な権力がいつの間にか作られていた。裁判員制度設立の裏側にこっそりとと、どうもそういうことらしい。そしてこの機関がいつの間にか、官僚に対する行政主導原理を向こうに回して、検察・裁判所・官僚特権を守る働きをしているのだ。国権、3権の私物化と断定して良いものであって、実におかしい、超法規的大犯罪だと言えるのではないか。こんな官僚たちの猿知恵を見抜けずにこの法律を通してしまったのは、自民党の画策だったのか、単に国会全体がバカだっただけなのか。また、こんな一大事に法律の専門家である弁護士たちの声が聞えてこないのは、よほど検察や裁判所に締め付けられているということだろう。とにかく、この国も落ちたものである。
これは、小沢問題を離れて、憲法体制の根幹に触れるような、それより遙かに大きな問題だと思うが、どうだろうか。