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検察審は法原理的に疑問  文科系

2010年12月01日 11時38分11秒 | 国内政治・経済・社会問題
 検察審査会への法原理的疑問が、国会で問題にされ始めたらしい。小沢の行政訴訟却下によって、当然問題になってくることだろうと僕も見守っていた。
 3権のうちの国会の議員が関わった行政訴訟といえば、当然のことながら立法も行政をも左右する場合が起こりうる。こういう訴訟を退けるとしたら、司法に属するということかというと、僕も調べてみたのだが、「検察審査会は裁判所の中に置く」となっているだけだ。裁判所の機関とも言えないのである。これはあたりまえのことであって、裁判所が立法や行政を左右できる権能、手段などをそんなに安易に持つことは、許されないということだろう。ましてや、立法は国権の最高機関なのだから。3権のどこにも属さない機関が、立法に属する議員を裁き、行政訴訟を却下する。こんな強大な権力がいつの間にか作られていた。裁判員制度設立の裏側にこっそりとと、どうもそういうことらしい。そしてこの機関がいつの間にか、官僚に対する行政主導原理を向こうに回して、検察・裁判所・官僚特権を守る働きをしているのだ。国権、3権の私物化と断定して良いものであって、実におかしい、超法規的大犯罪だと言えるのではないか。こんな官僚たちの猿知恵を見抜けずにこの法律を通してしまったのは、自民党の画策だったのか、単に国会全体がバカだっただけなのか。また、こんな一大事に法律の専門家である弁護士たちの声が聞えてこないのは、よほど検察や裁判所に締め付けられているということだろう。とにかく、この国も落ちたものである。
 これは、小沢問題を離れて、憲法体制の根幹に触れるような、それより遙かに大きな問題だと思うが、どうだろうか。
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着々と成果をあがげている北朝鮮外交?②   らくせき

2010年12月01日 09時46分58秒 | Weblog
北朝鮮が核を保有しようとするのは
アメリカとの直接交渉を考えた外交戦略を立てているから。
なぜ、アメリカとの直接交渉にこだわるのか?

北が、世界戦略と地域戦略を一つのものとして考えているためという。

つまり、アメリカとの直接交渉によって、韓国に対して優位な立場に立つこと。
これによって半島統一の主導権を握るのが狙い。

これは、米中接近で、台湾が、どういう立場に置かれたのか?
という事実から学んだことという。
米中の国交回復で、台湾は世界の孤児になってしまった。
アメリカが台湾を見放した結果です。

この北の戦略を、中国は決して、こころよく思ってはいない。
また、アメリカも拒否している。

そこで核を持ち、軍事大国となってアメリカと対等になろう
という戦略が立てられた。
その先は半島の統一です。

一方、経済の発展のほうはうまくいきません。
主体思想が経済の発展を壊してしまうこともありました。

中国は韓国と国交を持ち、半島に等距離外交を。
経済路線も改革開放へ。
南北対話の実現。
経済を発展させて、平和的な統一への道すじが見えた。
経済援助を得たが、経済は上向かなかった。

金さんの体制が、自由な経済活動を阻害してきた結果でしょう。

              

さて、金さん、寿命がつきることを悟って、新しい後継者を決めました。

金さんはの前には、ふたつの課題があります。
ひとつは経済の安定。これは、とりあえず、中国からの援助を確保したようです。
中国にとって、北は新しい投資先としての魅力もあるようです。

もうひとつが、半島の統一を視野に入れた外交を、一段と強く打ち出すこと。
これに従って、北は、アメリカに対しては、アメリカの専門家を呼び、
改めて、核保有国であるという事実を突きつけました。
そして、これを補強する地域戦略の一つが、今回の砲撃事件。

北は軍事的な緊張を高めることによって、世界に対して、
これまでの路線を変えないことを表明したわけです。

もちろん、この相手には中国も含まれています。
中国に対して、あらためて、自分の方針を認めさせる目的もあったのです。
(中国の中にも批判的な考えは存在していますが、いまは黙認。)

実は、だれも喜ばない金さん親子の火遊び。
これを喜んでいるのが、アメリカの産軍共同体勢力。
(もちろん日本にも賛同者はいます。)

北・中国の脅威を宣伝し、タガのはずれた冷戦のワクグミを
締め直そうとしています。

火遊びというものは、ダンダン火が大きくならないと注目されないもの。
今回、直接、韓国の島に砲弾を撃ち込んだのは
こうした火遊びがいよいよ危険な段階になってきたことを
あらわしているのではないでしょうか?

蛇足

じつは、こう考えると問題解決の鍵を握っているのは
中国でも韓国でもロシアでも日本でもなく
アメリカであることが明確になってきます。

そのアメリカ、力が弱くなってきて、中国を無視できない。
この両国、どういう未来を作ろうとしているのか、
基本合意ができているわけではなく、その時、その時の国益にしたがって
決めていくしかない状態は当分続くでしょう。

日本は、東アジアの諸国と、どういうスタンスでお付き合いをしていくのか?
バックボーンとなる哲学が必要です。
そんな哲学を持った政治家は見当たりませんが、背骨となる哲学はあります。

アジアに多数の犠牲者を出して、与えられた9条。
世界に通用する政治の未来哲学は、これしかないでしょう。

もちろん、言うは易くです。簡単なことではないでしょう。
しかし数多くの命を犠牲にした、あの試練を思い起こせば、出来ないことはないでしょう。
竜馬が、いま現れたら、これぞよ、と膝を打つかも・・・

試行錯誤しながらも、9条を背骨にした外交こそが、
日本が世界から尊敬される道でしょう。

また、一個人として、死後に死者に顔をあげて挨拶できる道では?


                    (終り)



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