24日に発表された代表23名
・キーパー 川島、西川、権田
・DF 岩政、伊野波、槇野、今野、吉田、長友、内田、酒井
・MF 遠藤、松井、長谷部、藤本、細貝、本田拓也、本田圭佑、柏木、香川
・FW 前田、岡崎、李
さて、選考基準である。ザック自身は「伸びしろのある若い選手を選んだ」と語っている。この基準から、DFの吉田(オランダVVV)、酒井高徳(新潟)や、MFで柏木、藤本が入り、中村憲剛や阿部が落ちたと言えるのだろう。
FWが少数精鋭で、その分日本の強み・MFが多いというのも、新しい代表の特徴だろう。
DF陣が、MFと同じく、パス能力や攻撃能力を備えている顔ぶれであるのも、よく分かる。センターバック候補も皆、縦パスが上手いメンバーと言えるからだ。DFも含めて、ザックが最も強調する『チームのバランスを重視したい。攻めながら守り、守りながら攻めるチーム』というメンバーなのでもあろう。
当たり負けない厳しさは岡田ジャパンから踏襲し、敵ボールへの「身体の向きと追い込み方」を新たにしっかりさせた守備。「高い位置でボールを取った瞬間に縦へ速くパス」とか「敵DFの裏に斜めに抜けるなど、敵を下げさせる走り」、さらには「サイドチェンジ技術の向上」などの攻撃。こういうザック戦術に合ったメンバーということだろう。スピードなど走力が基礎になっていることも言うまでもあるまい。
使って欲しい選手
DFでは何と言っても、吉田麻也を使って欲しい。グランパスではセンターバックでありながら、オランダではボランチをやらされることもあるほど技術が高い選手だ。また、その身のこなしには小野伸二を思わせるような柔らかさと、その上スピードも備えていて、一種天才肌の選手と思う。まだ22歳。身長189センチは、今度のDF陣のなかでも最長だ。育成が上手いザックに鍛えられたらどこまで伸びるかという、そんな夢を抱かせてくれる。日本にかっていなかったようなスケールのセンターバックに育つのではないかと、期待している。
攻撃的MFでは、まず香川をおいて他にはなかろう。これは、前24回のこの欄(11月19日投稿)でご報告した通り。右欄外カレンダー下の「前月」をクリックすると11月カレンダーに替わるので、その19日をクリックしていただけば、当日の原稿が全部出てくるはずだ。ドイツの本年度前期で、MVPの活躍ぶりをとくとご覧あれ。
守備的MFでは、清水の本田拓也。躍進清水で中盤守備の要を努めるアンカーマン。ザックが各チームを走り回って選手観察をしていた時、最も気に入った守備的MFと言われている。彼が入れば、長谷部、遠藤が水を得た魚のように活躍出来るだろう。ちなみに、ウィキペディアではこういう紹介がしてあった。
『視野が広く、長短のパスを使いこなして展開力に優れるボランチ・ディフェンシブハーフ。中盤の底でのプレーを得意とし、ディフェンスラインの裏を突く絶妙なフィードも持ち味である。守備時の対人能力の高さも一級品で、中盤でバランスを取り、守備を安定させることができる。』
FWは、もう何と言っても前田遼一。万能FWであって、そのドリブルなどに見えるように一種の天才。なんせ外国人得点王ばかりが続いてきたJリーグで、02年原以来の日本人得点王を去年取った、と思う間もなく、今年もまた得点王。2年連続なのである。ブラジル人助っ人の極上FW並の力があるということだろう。ザックがこれだけ若返りを進める中で、29歳の彼を選んだことに ザックの前田への期待の大きさが分かろうというものだ。彼ついてもここで書き尽くしているので11月10日のこのシリーズ第22回を参照願いたい。
これから1月に、9日ヨルダン戦、13日シリア戦、17日サウジ戦。待ち遠しいことだ。
・キーパー 川島、西川、権田
・DF 岩政、伊野波、槇野、今野、吉田、長友、内田、酒井
・MF 遠藤、松井、長谷部、藤本、細貝、本田拓也、本田圭佑、柏木、香川
・FW 前田、岡崎、李
さて、選考基準である。ザック自身は「伸びしろのある若い選手を選んだ」と語っている。この基準から、DFの吉田(オランダVVV)、酒井高徳(新潟)や、MFで柏木、藤本が入り、中村憲剛や阿部が落ちたと言えるのだろう。
FWが少数精鋭で、その分日本の強み・MFが多いというのも、新しい代表の特徴だろう。
DF陣が、MFと同じく、パス能力や攻撃能力を備えている顔ぶれであるのも、よく分かる。センターバック候補も皆、縦パスが上手いメンバーと言えるからだ。DFも含めて、ザックが最も強調する『チームのバランスを重視したい。攻めながら守り、守りながら攻めるチーム』というメンバーなのでもあろう。
当たり負けない厳しさは岡田ジャパンから踏襲し、敵ボールへの「身体の向きと追い込み方」を新たにしっかりさせた守備。「高い位置でボールを取った瞬間に縦へ速くパス」とか「敵DFの裏に斜めに抜けるなど、敵を下げさせる走り」、さらには「サイドチェンジ技術の向上」などの攻撃。こういうザック戦術に合ったメンバーということだろう。スピードなど走力が基礎になっていることも言うまでもあるまい。
使って欲しい選手
DFでは何と言っても、吉田麻也を使って欲しい。グランパスではセンターバックでありながら、オランダではボランチをやらされることもあるほど技術が高い選手だ。また、その身のこなしには小野伸二を思わせるような柔らかさと、その上スピードも備えていて、一種天才肌の選手と思う。まだ22歳。身長189センチは、今度のDF陣のなかでも最長だ。育成が上手いザックに鍛えられたらどこまで伸びるかという、そんな夢を抱かせてくれる。日本にかっていなかったようなスケールのセンターバックに育つのではないかと、期待している。
攻撃的MFでは、まず香川をおいて他にはなかろう。これは、前24回のこの欄(11月19日投稿)でご報告した通り。右欄外カレンダー下の「前月」をクリックすると11月カレンダーに替わるので、その19日をクリックしていただけば、当日の原稿が全部出てくるはずだ。ドイツの本年度前期で、MVPの活躍ぶりをとくとご覧あれ。
守備的MFでは、清水の本田拓也。躍進清水で中盤守備の要を努めるアンカーマン。ザックが各チームを走り回って選手観察をしていた時、最も気に入った守備的MFと言われている。彼が入れば、長谷部、遠藤が水を得た魚のように活躍出来るだろう。ちなみに、ウィキペディアではこういう紹介がしてあった。
『視野が広く、長短のパスを使いこなして展開力に優れるボランチ・ディフェンシブハーフ。中盤の底でのプレーを得意とし、ディフェンスラインの裏を突く絶妙なフィードも持ち味である。守備時の対人能力の高さも一級品で、中盤でバランスを取り、守備を安定させることができる。』
FWは、もう何と言っても前田遼一。万能FWであって、そのドリブルなどに見えるように一種の天才。なんせ外国人得点王ばかりが続いてきたJリーグで、02年原以来の日本人得点王を去年取った、と思う間もなく、今年もまた得点王。2年連続なのである。ブラジル人助っ人の極上FW並の力があるということだろう。ザックがこれだけ若返りを進める中で、29歳の彼を選んだことに ザックの前田への期待の大きさが分かろうというものだ。彼ついてもここで書き尽くしているので11月10日のこのシリーズ第22回を参照願いたい。
これから1月に、9日ヨルダン戦、13日シリア戦、17日サウジ戦。待ち遠しいことだ。