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「日本サッカー・希望の星」とザック監督など(26) 脅威の「ワンタッチゴーラー」 文科系

2010年12月31日 11時56分53秒 | スポーツ
 週刊サッカーダイジェスト最新号に面白い記事があったので、ご紹介しょう。題して「ふたりの得点王を丸裸にする」。言うまでもなく、今期得点王を分け合った前田とケネディの比較であって、非常に読み応えがあった。一言で言えば「なるほど・ざ・2年連続得点王!」。
 93年からJリーグが始まって18年で得点王延べ19人のうち、日本人得点王は延べ7人しかいない。また、外国籍選手を含めても2回取った人物は2人しかいない。98年、00年の中山雅史と、前田だけだ。こうして、日本人得点王延べ7回のうち、4回をこの2人で分け合っているということになる。また、この2人には密接な関係があって、前田のジュビロ磐田加入当時の大エースが中山。当然、前田は中山を見て育ったはずだ。不器用な中山と、器用すぎる前田。全く似ていないような2人だが実は、ストライカーとして最も大切な点が同じなのである。
 なお、前田以前の最後の日本人得点王も、02年のジュビロ磐田・原直泰である。これも中山の影響か、はたまた、当時Jリーグ史上最高チームと言われたそのチーム力の結果なのか。
 いずれにしてもこの前田の偉業! サッカーファンがもっともっと沸き立っても良いはずだと思う。彼を代表に据えたザッケローニ監督の目は、流石だという他はない。ここで何度も述べたことだが、Jリーグを見渡した後に、ザックはこんな事を語っている。
「日本は得点力が問題だと言われているらしいが、よいFWも見つけることが出来た。彼らが自分の能力に気付いていないのには驚くが」
 個人への言及は控えるザックだから誰のことなのか明かされていないのだが、前田、岡崎がその筆頭であることは明白であろう。彼の目からは世界トップ水準に見える、それほどの能力なのだと思う。

 さて、この記事の面白いところは、それぞれの計17得点のデータを以下のように4分類している点だ。
1 「左右の足、頭、どこで得点したか」」
2 「ゲームを15分ごとに分けて、どの時間帯で得点したか」
3 「ペナルティーエリア内外のどこで得点し、それぞれの決定率は?」
4 「クロス合わせ、こぼれ球押し込み、PK、ドリブルシュート、セットプレーなど、得点組織形態から見る」

 シュート力、ヘッド得点などの比較
 双方のシュート力を比べてみよう。
 先ず総数が前田70本のケネディ87本。流石優勝チームのエース、ケネディと言ったところだが、これでゴール数が同じということは、決定率で前田に軍配が上がる。前田24.3%、ケネディ19.5%。同様に枠内シュート率も、52.9%と40.2%となり、断然前田の方が正確と言える。
 例えばヘッド得点は、誰でもケネディの方が多いと思うだろう。194センチの彼に対して、前田は183センチなのだ。また、グランパスが「ケネディの頭狙い」をチーム戦術に採用しているのは有名な話でもある。が、前田9ゴール(前田の全ゴールのうち53%)、ケネディ8ゴール(ケネディの全ゴールのうち47%)なのだ。前田のヘッド技術が極めて高いということだろう。
 左右両足比率は、前田が5:3、ケネディ2:7だ。これは、前田の器用さが示されていると言える。
 こうして、ことシュート力ということに限っては、完全に前田が上だと言えよう。ただしこれは、チームへの総合的貢献力ということではないとお断わりしておかなければ、グランパスファンや玉田圭司からお小言が出るだろう。ケネディは闘莉王とならんで、グランパス優勝の立役者なのだから。

 脅威の「ワンタッチゴーラー」
 これだけシュート力が高い前田なのに、不思議な数字がある。ペナルティーエリア外でたまにシュートを打つと入る確率が高くなるケネディに対して、前田は外からの得点ゼロなのだ。中へ入り込んで得点する名手ということだろう。ケネディが1点の「こぼれ球」得点が、前田は4など、前田の17得点中13得点がワンタッチ得点なのである。ダイジェストの結びの言葉にこうあった。
『17ゴールのすべてをエリア内で決め、その内13ゴールをワンタッチで叩き込んだ。中山雅史を彷彿させる”ワンタッチゴーラー”として、ひとつのスタイルを確立させた』
 ゴール時間帯では、最後30分の前田の得点力が光る。前田6点に対して、ケネディ3点である。大評判になっている「チーム1無尽蔵に走る前田」の面目躍如と言えよう。誰よりも最後までゴール周辺を走り回って同点または逆転に貢献してチームを救ってきた「大エース」ということでもあろう。

 2人の証言
 最後に前回も書いた、二つの証言をご紹介する。この証言も含めて、11月10日のこの連載第22回もまた前田遼一のことを書いているので、そちらをも参照されるなら幸いだ。
【 読んだものからいろいろ抜き出してみる。先ず初めは、本年ナビスコカップ決勝戦直前に、サンフレッチェ広島の敵将・ペトロビッチ監督が語ったこと。サッカーダイジェスト最新号からの転載である。
『前田を90分間、抑え切るのは難しい。むしろ、我々は3点取って、彼に2点取られても勝つ。それが広島のサッカーだし、ベストな回答だろう』
 次に、同じこの決勝戦を終えた後の、磐田の柳下監督。出典は同じである。
『コーチ陣と一緒に驚いていた。前田は凄いなと。チームのためにもプレーをしてくれるストライカー。今日は90分を過ぎてから、また一段とあいつの凄さが出たのではないか。もしかしたら、まだできるのではないか。それぐらい今日の前田は本当に凄かった』 】
コメント (1)
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ニューヨークタイムズも「小沢国策捜査」と  文科系

2010年12月31日 09時47分43秒 | 国内政治・経済・社会問題

 ここに、米ニューヨークタイムズの東京支局長である記者が、「小沢潰しは、官僚マスコミ連合軍による国策捜査である」旨の記事を書いていました。それも既に、民主党政権発足前の去年5月に書いていたのだから、驚きです。この国策捜査、その後はもっともっと執拗にだらだらと続いています。この動向が、民主党マニュフェストの勢いを弱める方向に働いていることも明らか。
 既に、裁判で決着がついた事件であって、推定無罪よりももっとハッキリした無罪になっている事件です。第五検察審査会なるものをめぐっても、怪しげな動きばかりで、それこそ情報公開して欲しいものと思わざるを得ません。
 こういう記事が、日本の大新聞には載らないことの方が、僕には不思議で仕方ありませんでした。ニューヨークタイムズは、日本記者クラブ権益の外にある、言わば「同等以上のお客様」。自由に書けるのでしょうね。これもアシュラ・サイトに紹介されていたものです。


【 スキャンダル報道で、メディアは情報を流すだけ
  マーティン・フェックラー (By MARTIN FACKLER) 2009年5月28日

  東京検察官が3月に次期総理候補の野党党首小沢一郎の秘書を逮捕したとき、次期選挙で敗北するのが確実視されていた自由民主党 を延命させるかのごとく、民主党にダメージを与えるスキャンダルを誘発させた。多くの日本人が権力の不正行使に抗議したが、大手新聞社やテレビの報道が国民の真の声を覆い隠してしまった。
その代わりに、メディアはほとんど建設会社から野党党首、小沢一郎に渡った違法献金についての検察からのリークに薄くベールをかけた匿名による証言の流れを次から次へと額面どおりに垂れ流した。このような否定的な報道が何週間か続いた後、小沢氏は、民主党の代表を辞任した。

小沢氏の辞任は又、さまざまな検察への批判を引き起こした。政治関係者や、普段はめったに公で検察のやり方を批判しない一部の元検察官からさえも批判の声があがった。検察への苦情は、政治的干渉を責めたものから、検察官が単に逮捕のタイミングに配慮が欠けていたことを批判するものまで広範囲にわたった。
しかし、警告として、学者や元検察官らは、検察の情報をこの事件の答えとして流すニュース・メディアの失敗を指摘した。特に、国が半世紀にわたる自民党政治から二大政党制に変わろうとしている日本の民主主義にとって大切なときに、このようなことが行われるとは。
京都大学で国際政治学を教えている保守派学者の中西輝政教授は、「マスメディアは、何が危うくなっているのか、人々に告げるのに失敗した。それは、日本が政府を変えて、政治的閉塞感を打ち破る最高のチャンスを逃そうとしているということだ。それも、国民が全く気づかないうちに」と語った。

今回の逮捕は、有権者の間にベテランの政治的なボスである小沢氏が、政権交代を切望していた自民党に比べて、少しもきれいでなかったのではないかという恐れを確認させることになった。又、それは、9月初旬までに実施されなければならない選挙に先駆けて、一時的に野党を脱線させたように見えた。世論調査での民主党の支持率も下がった。だが、その支持率は、スタンフォードで教育を受けたエンジニアの鳩山由起夫新代表が今月、代表選で選出された後、わずかにはね返った。

確かに新聞は検察を非難する意見も一部載せたが、日本のジャーナリストは彼らの報道が小沢氏にとっては厳しく、検察の捜査に対しては一般に好意的だったことを認めている。しかし、彼らは、ちょうど検察の言いなりになったり、リークされた情報を繰り返し報道しているのではないかという指摘に憤慨する。
ザ・ニューヨーク・タイムズが日本の大手新聞社である朝日新聞に質問したところ、「朝日新聞は検察のリークをそのまま記事にすることは決してありえない。」という返事が書面で届いた。
しかし、ジャーナリストは、報道が、過去にも何度も問われた日本のニュース・メディアの独立性についての問題を認めている。日本の大手報道機関は、国家権力と親密でありすぎることを長い間問題視されてきた。
実際、学者たちは小沢事件の報道のおかげで、例えば、因習打破主義的なインターネット起業家堀江貴文のような、少し前にあえて新しい会社の設立に挑んで逮捕された人々を肯定的に報道することにもつながっていると言う。
上智大学でジャーナリズムの教鞭をとる田島康彦教授は、「ニュース・メディアは権力の監視者であるべきだが、彼らはむしろ、権力の番犬のように振舞っている」と述べた。

米国でも、どこでも、ニュースメディアは政府に近すぎるとの似たような批判に直面しているが、問題は日本でより大きなものとなっている。政府との居心地のいい絆が、「記者クラブ」という仕組みをつくり、一般に、大手メディアのメンバーだけが出入りできるようになっている。
このシステムが、大手報道機関に政府報道を鵜呑みにした記事をかかせることにつながると、長い間批判されている。ジャーナリスト達は、「記者クラブ」にかかわらず、独立性を保っているといっているが、情報へのアクセスを失うことを脅しに、時々、政府寄りの記事を強制して書かせられているとも言われている。
先月、日本の大きな全国紙に比べて小さな日刊紙であるが、しばしば全国紙より政府に批判的である報道で知られている東京新聞 は、小沢氏に献金した同じ会社から寄付を受け取った与党議員についての調査の記事を載せた後、3週間、東京検察官と話すのを禁止された。
東京新聞によれば、単に検察が公表されることを望まなかった何かを報道したことが理由で罰されたと伝えた。「検察官に逆らうことは、最後のメディアタブーのうちの1つ」と、東京検察官の記者クラブの新聞担当報道長官、瀬口晴義は言った。
チェックの働きを怠ったニュースメディアは、検察が説明することなく自由に行動するのを許した、と野党社会民主党衆院議員の保坂展人議員は語った。保坂議員は、今回の検察による調査について、彼のブログ で広範囲にわたって書いている。
保坂展人氏は「小沢氏がターゲットとなったのは、民主党が検察庁を含む官僚機構の簡素化をスローガンに掲げていたからだ」と信じていると述べた。(東京地方検察署は、タイムズが記者クラブのメンバーでないことを理由にインタビューの申し出を断った。)

日本のジャーナリストは、日本の次の首相になる予定だった男について、国民が知る必要があったという理由を挙げて、小沢氏に対するネガティブ・キャンペーンに的を絞り続けた。そして又、ジャーナリストは、リポーターの間では、彼らが調査の焦点である人々についてスクープを得るとより多くの料金をもらえるために、小沢氏についてより多くの記事が書かれたと言う。
「我々がスキャンダルについて書けるだけ書く競争が始まった」と朝日新聞の東京地方検察署担当者、市田嵩氏は語った。しかし、このことは、西松建設が自由党民主党の議員に献金したことに関して深く調査したのが、なぜ非常に限られた記者だけだったのかという説明にはならない。
答えは、ほとんどの日本人記者が承知しているように、検察の言うとおりに書くほうが、独自の記事を書くことによって検察を怒らせるという危険を冒すことより簡単だったからだ。

ニュースメディアは、小沢氏に関する調査についての記事に見られるように、無慈悲に協力しあうので、以前はそんな報道から利益を得ていた元検察官らさえそんなメディアを批判し始めた。
「私が検察官だったときは気分がよかった。」と36年間検察官を勤めて、今は退職している宗像紀夫氏は言った。「でも、今は1人の市民として、騙されたように感じる。」 】
コメント (2)
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