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ザックジャパン(97) 「本田を外せ」と、聞くべき意見  文科系

2013年07月17日 07時02分53秒 | スポーツ
 代表改善について、聞くべき意見を見つけました。チームコンセプトそのものから入っているという意味で、なかなかオーソドックスな意見と読んだもの。論者は、ブンデスリーガに最も詳しい日本人・鈴木良平氏。世界で活躍する日本人が最も多く、かつ世界一の上り坂リーグの同伴者です。チームコンセプトから入る論考が少なすぎる日本です。 それだけに「本田外せ」など極論も出てきますが、これすらも聞くべき面があると読みました。「webスポルティーバ」の、賛否は大きく分かれようが本格的な記事だと、思います。

『 世界と戦えるサッカーを実践するためには、本田圭佑はいらない
 webスポルティーバ 7月16日(火)14時18分配信  識者が語る「ザックジャパン改造計画」(2)
 鈴木良平氏

 コンフェデレーションズカップの惨敗を踏まえて、日本代表が1年後のW杯で結果を残すためにはどうすればいいのか。今回は、ブンデスリーガのS級ライセンスを持ち、世界のサッカーに精通している鈴木良平氏が分析する――。
 コンフェデレーションズカップ(以下、コンフェデ)を終えてはっきりしたことは、今の日本代表は「世界の頂点を目指す」なんて、とても言えるようなレベルにはないということだ。
 もちろん目標を高く持つことはいい。だがその一方で、現実もしっかりと見なければいけない。しかも、W杯までに残された時間はあと1年しかないのだから、もっと現状を直視して、グループリーグをどう戦い、決勝トーナメント(ベスト16)に勝ち上がるにはどうしたらいいか、ということを真剣に考えるべきだろう。
 ただし、前回の南アフリカW杯と同じようなサッカーでベスト16入りを目指すのでは、意味がない。あのときは、超守備的サッカーで、ひたすら守りに徹して何とか勝ち点を拾っただけ。今回のW杯では、それよりもひとつ上のレベルのサッカーをして、ベスト16を狙いにいかなければいけないだろう。そもそも、ザッケローニ監督を呼んだ背景には、そういう目的があったはずだ。

 実際、彼が監督に就任した直後のサッカーは、ある意味、日本サッカー界に衝撃を与えた。サッカーはゴールを目指すスポーツなんだ、ということがシンプルに伝わってくるスタイルで、見ていてとても面白かった。
 ザッケローニ監督にはもう一度、その原点に立ち返ってもらいたい。
 それを踏まえたうえで、今のチームの修正点を考えると、コンフェデを通して浮き彫りになったディフェンス面の問題が、いちばんにクローズアップされる。
 もともと日本の選手は、強豪国の選手と比較すると、どうしても高さや強さといった個の能力で劣ってしまう。そのまま個の力を前面に出して勝負を挑んでも、まったく太刀打ちできないというのが現実だ。
 そこで、重要になってくるのが、チームプレイ。つまり、組織的ディフェンスである。
 取り組むべきは、やはり前線からのプレッシングサッカーだ。高い位置からのプレッシングで相手に自由を与えず、中盤をコンパクトにしてボールを奪う。そこからの素早いショートカウンターで攻撃に移行するスタイルだ。

 これは、今の最先端のサッカーであり、クラブチームならドイツのバイエルンやドルトムント、代表チームならドイツ代表あるいはスペイン代表もやっていること。個の能力で彼らに劣る日本であれば、なおさらこの組織的サッカーにトライしない限り、世界では戦えないだろう。
 今のザックジャパンのサッカーは、プレッシングになっていない。誰かががんばってボールを追っているだけで、残念ながら組織的でもない。大切なことは、チーム全体の連動だ。選手個々の意思統一を高めて、前線の選手が高い位置からプレスをかけたら、中盤と最終ラインがもっと連動して動かなければいけない。
 それをきちんと実践していくためにも、各ポジションで改善すべき点がある。

 ひとつは、プレッシングサッカーの土台となるセンターバックだ。これまでザッケローニ監督は吉田麻也と今野泰幸をベースにチームを作ってきたが、このポジションに適した人材をもっと探し出す必要があるだろう。
 というのも、センターバックに求められるのは、何より高さと強さだからだ。世界を見渡しても、スピードやテクニックで劣るセンターバックはいるが、高さと強さがないセンターバックはほとんど見かけない。1対1で勝てることが、このポジションを務める選手の最低条件なのだ。
 日本がセットプレイで失点が多い理由も、この部分が関係していると思う。とりわけ日本は、中盤と前線にも高い選手がいない。その分、余計にセンターバックには高さが要求される。ならば、今野に代わる人材発掘は急務と言えるだろう。

 もうひとつは、ボランチ。本来ボランチは、試合の流れの中で、汚れ役を果たせなければいけないのだが、日本の場合は遠藤保仁と長谷部誠ともに、その役割を満足にこなせていないからだ。本当はもっと汗かき役にも徹して、相手のチャンスメイカーや司令塔を潰すなど、敵が嫌がるようなプレイをしてほしい。
 翻(ひるがえ)って、世界のボランチは違う。ブラジルのボランチ、ルイス・グスタボとパウリーニョがいい例だ。彼らは、地味ながら攻守に渡ってハードワークして、最終ラインの前でしっかりと相手の攻撃の芽を潰している。しかも、点を取ることもできる。日本も、できるだけ最終ラインで苦しい状況に作らないためにも、彼らと同じような仕事ができるボランチが求められる。
 ドイツでプレイしている細貝萌などは、その候補のひとり。彼はドイツで、プレッシングサッカーにおけるボランチの役割をしっかり勉強している。もっと出場機会を増やしてあげれば、代表でも十分に力を発揮できるのではないだろうか。
 その点は、ザッケローニ監督の課題でもある。センターバックを含めて、今後はいろいろな選手を試していくべきだろう。

 最後に、前線からのプレッシングサッカーを実践するには、英断しなければいけないことがある。本田圭佑を外すことだ。
 確かに、本田はボールをキープして取られない力がある。しかし、早い流れを生み出せる選手ではないし、早いパス回しができるわけでもない。それに、最後のところで得点に絡みたいという意識が強いためか、積極的にディフェンスをしようとはしない。
 そういう選手が前線からのハイプレスをこなせるはずはなく、本田は日本が目指すべきプレッシングサッカーに向いていない。にもかかわらず、日本は彼を中心にしてこれまでチームを作ってきてしまったばかりに、世界から後れを取ってしまった。当初面白かったザッケローニ監督のサッカーがつまらなくなったのも、それが原因だろう。
 本田の代わりは、香川真司がいる。ボールの速い流れを構築し、最先端のプレッシングサッカーを実現するためにも、トップ下のポジションは香川が務めるべきだ。香川は、ドルトムントでも、マンチェスター・ユナイテッドでも、そのスタイルのサッカーを経験している。特にドルトムント時代は、クロップ監督が香川をトップ下に固定して大成功を収めた。
 ザッケローニ監督がどういう考えで本田中心のチームを作ってきたのかはわからないが、コンフェデでそれが通用しないことは明らかになった。世界を相手にして、W杯でベスト16以上を本気で目指すなら、本田依存から脱却し、世界指針のサッカーを実践するべきだろう。ザッケローニ監督はもちろん、真面目でひたむきな日本の選手なら、それが実現できるはずだ。』

 この文章が非常に論理だって進んで見事なところから、省略や要約ができませんでした。僕の意見ですが、本田をチームコンセプト通りに「改心させる」事はできると思います。彼は、パス力もあるし、広い視野もありますから。コンフェデ・ブラジル戦はちょっと「コンセプト外し」が酷すぎましたが、イタリア戦では持ち直しています。
 
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「規制の虜」の復活(4)「海へのだだ漏らし」で読売も  文科系

2013年07月17日 06時43分05秒 | 国内政治・経済・社会問題
 前回第3号で書いた標記のことに関わって、読売にもこんな記事がありました。

『 南側井戸で高濃度検出、汚染拡大…福島第一原発 (読売新聞

 東京電力は12日、福島第一原子力発電所3、4号機近くの井戸水から、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質を1リットルあたり1400ベクレル検出したと発表。
 「3号機近くの配管用トンネルからも汚染水が土壌に漏れ出した可能性がある」との見方を示した。
 一連の地下水汚染は、1、2号機周辺の井戸で、法定許容限度(1リットルあたり6万ベクレル)を超える三重水素(トリチウム)などが検出されたのが発端。東電は当初、2号機近くの配管用トンネルを汚染源だと推定した。しかし、今回の井戸はこのトンネルから南に約200メートルも離れており、推定への疑問が強まってきた。
 二つのトンネルからは一昨年、高濃度汚染水が海に流出した。トンネルの汚染水は、周辺土壌へも染み込んだ可能性がある。
 原子力規制委員会は、原子炉建屋などからも汚染水が漏れている可能性を指摘している。』

 それにしても今何でこんなに高い線量が。それが今後の対策方向における最大問題だ。それは、誰しもの最も心配な事。ただし、この高い線量の根拠を考えると、もっと恐ろしい事が浮かんできます。地面にめり込んだり、爆発で飛散したりの核物質がどこにあるのかが問題なのです。この点で、小出さんと広瀬さんの対談がありました。次回はそれをご紹介します。
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