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随筆紹介 『逃げる』   文科系

2015年03月06日 13時43分19秒 | 文芸作品
   逃げる    S.Yさんの作品

 新しい年が明けたが気が重い。暮れに娘と喧嘩をしたことが尾を引いている。
 娘は二歳の孫娘を保育園へ預けて会社務めをしている。しかも今、妊娠五カ月である。身重で大変だろうと、私と夫はできるだけの協力をしていた。が、私たちにも思いもよらなかった体調の変化、要は老化が忍び寄ってきていることに気付き始めたのも同時期だ。
 はっきりいって家事労働、孫の世話がけっこうな負担になってきた。還暦を過ぎて、まだまだ若いつもりでいたのは気持ちだけ。大人五人と孫、それに重病の老犬、どれもこれも食事時間がバラバラでその世話が面倒といったらない。買い物を含め、一日の大半をご飯作りと片付けが占めている。家族への無償奉仕だ。
 毎日、遅く帰宅する息子たちの食事の世話、その片づけを終えるのが大体日付が変わるころ。日課になったとはいえ夜遅く台所で洗い物をしていると、虚しさに手を休めて在らぬ空間を見つめている自分に涙が出そうになる。不幸だとは思わない。だがときに、家族への無償奉仕がばかばかしくてイヤになるのだ。
 その限界に達しつつあるとき、バカ娘の言い出したことに私の神経は切れた。

 暮れの押し迫ったころに、娘家族が一泊で旦那の実家、東京に行くのだという。
 車で長時同、渋滞もあるだろう師走の慌ただしいこの時期に、幼子を連れてそんな身重で、なぜ今行くのか? 年末年始を向こうでゆっくりするというならまだわかる。あまり体調も良くないのに、ほぼとんぼ返りをするなんて、とんでもない。私はそう言った。
 常日頃から娘の身を案じ、自己犠牲を払ってまで(このところ私は友達づきあいや趣味を軽減している)孫の世話をし続けているのはひとえに娘が心配だからだ。
「お父さんとお母さんは毎日孫に会っているからいいだろうけど、彼のご両親は孫に会いたくてもなかなか会えないのよ。孫に会わせてあげるのがいけないわけ?」娘は激怒した。「あっ、そう、じゃあ、あちらで孫を見てもらったら……」売り言葉に買い言葉だ。冗談じゃない。私は好きで娘家族の世話をしているのではない。どうやら娘は私たちが孫を独占したがっていると勘違いしているようだ。孫は可愛いが、私は孫の成長が生き甲斐というほどではない。娘家族に普段から何の気遣いもないあちらの親に対し「孫に会いたければ、自分たちが会いに来ればいいじゃないか」夫も怒っている。
 私たちは初孫ということもあって、娘家族を大事にし過ぎ、甘やかしたのかもしれない。娘もそれに慣れて、当たり前のようになってきていた。ちょっと、互いに距離を置こうと考えを改めた。娘の頼みを「はい、はい」と聞いていたが、都合が悪いときは断ろう。

 人生の残り時間が限られてきた今、子どもたちへの無償奉仕から少し逃げようと思う。
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「よたよたランナーの手記」(110) また、ぼつぼつ   文科系

2015年03月06日 12時55分38秒 | 文芸作品
 3月1日に90分で13キロほど、4日には階段往復を90回やって、5日には8キロ弱を走った。

 久しぶりの階段往復では、こんなことが分かった。現在の普通速度の昇降では心拍110台で、ちょっと速い昇降で120ちょっとになる。この後者が、時速7キロで歩くほどの心拍数だ。つまり、僕にとって極めて適度な運動だということ。でも、この階段往復ではフクラハギが痛くなったから、走る筋肉とは別の筋肉も使っているのだと分かった。階段上りでは、案外走るのとは違った使い方で足首を酷使しているということなのだろう。

 走る場合の心拍数は、時速7キロが125ほどに下がり、10キロ時が145~150ほどになっている。この10キロ時まではずーっと気持ちよく走れるのだが、10.5キロ時以上が現在の課題。久しぶりにそろそろちょっとスピードを上げるトレーニングも入れてみようかと目論んでいる。できればまたもう一度、1時間10キロほどを目指して。

 あっそれと、最近気づいたランニングのメリットを少々。走った日はよく眠れる。適度な疲れの他に、布団がすぐに暖まるということもあるようだ。また、走る回数が増えているせいか、歯医者の定期健診時期が来ても歯肉がゆるまずしっかりしているから、まだまだ健診が先に延ばせそうだ。右上中程にある1本の接ぎ歯は台にヒビが入っていて半年も持たないと言われていたのに、もう2年近く持っている。歯医者の解説「血流の良い人は免疫力が高く、歯周病菌にも強いんです」と言われた言葉を、また実感している。

 「早春賦」ではないが、春だけどまだ寒い。今日予定していたサイクルツーリングの下見は、2週間ほど延ばそうと決めた。18日辺りに足助方面へ行ってこようと目論んでいる。愛車のペタルを新調した。専用クツをペタルに固定するクリートという器具が旧式すぎて、僕のペタルに合うクリートが無くなったのだという。ちっぽけなクリートのために、ペタルまで買い換えるなんてなんたる不合理! もう18年も跨がってきた愛車だから無理もないのだが、ペタルセットだけで2万数千円! シマノのデュラエース部品は高すぎると改めて痛感した。おんぼろ軽自動車に乗っていて一般にブランド嫌いの僕が自転車はブランドなのだなあと改めて振り返っていたら、何となく不思議な気持ちがした。
 クリートぐるみでペダルを替えたのだから、ちょっと前に新調したこの専用靴は、ちょうど乗れなくなる頃に履き潰すようにと大事にしていきたい。白の革に黒模様がちょっとで、つま先の裏側だけに赤が入っているという、大変なお気に入りだ。
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