ハリルホジッチ監督の言葉をほとんど全て読んでみた。どの言葉を取り上げるか、伝える人間の質によって全く違う人間像が浮かび上がる思いが、今回は非常に強かった。マスコミの質がどんどん落ちているのだろう。また、日本スポーツメディアは、野球がドル箱。その世界からのサッカー界敵視という傾向も、以前以上に強まっていると感じた。サッカーサイトの脇の「いろんなニュース欄」に、サッカー記事ならぬ野球記事ばかりのサイトもあるのだ。サッカー記事を探している画面で、どうして野球記事ばかりを勧められねばならぬのかと言う思いが強かった。サッカー・ネガティブ・キャンペーンもかなり多い。例えば、こんなことがある。そもそも投稿記事種のスポーツ欄の選択で、例えばグーグルがサッカーを凄く端っこの方の低位に落としている。グーグルの母国米国はアメフトはともかく、サッカーよりも野球、バスケットなどを世界に広めること死活問題の国だったななどと、考え込んでいたものだ。
さて、僕流に取り上げたハリルの言葉は、以下だ。
①「日本代表にはクオリティがある。ただ、ポジティブなものが多いなかで、複数の短所もあり、それらは改善していかねばならない。ワールドカップとアジアカップで残念な結果に終わり、厳しいところから歩みを進めることになるが、私はフレッシュなスタートが必要だと思っている。
このチームは規律、信念、そして自信という面をもっと高めていかねばならない。次の2試合は親善試合だが、我々には勝利が必要だ。ここで連勝を収めて最高のスタートを切り、自信をつけていきたい」
ここでは、日本選手に対して「規律」を第一番の要求に上げた監督を、初めて見た思いがした。彼は、日本に規律が足りないと先ず見たのである。意外だが今は大切なことだと、僕は大賛成。信念が足らないというのも凄く「論理的な観点」なのであるが、日本にとって意外に重要なことだと思う。
②「現在の日本のFIFAランキングは50位そこそこだがで、間違いなくもっと上に行けるはずだし、ここで甘んじているようなチームではない」
このチームなら強くできると、初めにはっきり述べたのである。はったりだったらすぐにばれる言葉だから、実績がずば抜けて高い彼としてのこの言葉は、極めて面白かった。
③ ──あなたは自分を、どんなタイプの指揮官だと思っていますか?
「自分自身を評するのは難しい。特にこの世界では、自分の運命を自ら決められないことが多いからね。ひとつはっきり言えるのは、私はハードワークすることを好み、任務の遂行に関して非常に厳格であるということだ。それは選手と自分自身に対してである。また、偶然に頼ることを好まない」
ハードワークはハリルと同郷のオシムも含めて、過去の監督皆が語ってきた。が、ブラジル大会のアルジェリアは、日本代表ハードワークの第一人者・岡崎慎司がこう評したチームだ。「8強を目指したあのドイツ戦で疲弊しきるまで走っていたチームとして、非常に印象に残っている。あーいうゲームを見ると日本が情けなかった。そのチームの監督が日本に来るって、偶然のことだが感動している」と。このアルジェリアの監督だったのがハリル、非常に期待が持てる思いがしたものだ。
④──志向するサッカーとは、どのようなスタイルですか?
「そのチームが勝利に近づけるスタイルを見つけることが重要だ。ボールを持っている時は全員が攻撃に関わり、逆の場合は全員が守備をする。これには知性、走力、戦術的規律が必要となる」
これは、ザックともアギーレとも同じ。現代サッカー最高にして、必須の要点である。
さて、僕流に取り上げたハリルの言葉は、以下だ。
①「日本代表にはクオリティがある。ただ、ポジティブなものが多いなかで、複数の短所もあり、それらは改善していかねばならない。ワールドカップとアジアカップで残念な結果に終わり、厳しいところから歩みを進めることになるが、私はフレッシュなスタートが必要だと思っている。
このチームは規律、信念、そして自信という面をもっと高めていかねばならない。次の2試合は親善試合だが、我々には勝利が必要だ。ここで連勝を収めて最高のスタートを切り、自信をつけていきたい」
ここでは、日本選手に対して「規律」を第一番の要求に上げた監督を、初めて見た思いがした。彼は、日本に規律が足りないと先ず見たのである。意外だが今は大切なことだと、僕は大賛成。信念が足らないというのも凄く「論理的な観点」なのであるが、日本にとって意外に重要なことだと思う。
②「現在の日本のFIFAランキングは50位そこそこだがで、間違いなくもっと上に行けるはずだし、ここで甘んじているようなチームではない」
このチームなら強くできると、初めにはっきり述べたのである。はったりだったらすぐにばれる言葉だから、実績がずば抜けて高い彼としてのこの言葉は、極めて面白かった。
③ ──あなたは自分を、どんなタイプの指揮官だと思っていますか?
「自分自身を評するのは難しい。特にこの世界では、自分の運命を自ら決められないことが多いからね。ひとつはっきり言えるのは、私はハードワークすることを好み、任務の遂行に関して非常に厳格であるということだ。それは選手と自分自身に対してである。また、偶然に頼ることを好まない」
ハードワークはハリルと同郷のオシムも含めて、過去の監督皆が語ってきた。が、ブラジル大会のアルジェリアは、日本代表ハードワークの第一人者・岡崎慎司がこう評したチームだ。「8強を目指したあのドイツ戦で疲弊しきるまで走っていたチームとして、非常に印象に残っている。あーいうゲームを見ると日本が情けなかった。そのチームの監督が日本に来るって、偶然のことだが感動している」と。このアルジェリアの監督だったのがハリル、非常に期待が持てる思いがしたものだ。
④──志向するサッカーとは、どのようなスタイルですか?
「そのチームが勝利に近づけるスタイルを見つけることが重要だ。ボールを持っている時は全員が攻撃に関わり、逆の場合は全員が守備をする。これには知性、走力、戦術的規律が必要となる」
これは、ザックともアギーレとも同じ。現代サッカー最高にして、必須の要点である。