九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

ハリルジャパン(3) ハリルの日本把握  文科系

2015年03月21日 19時37分23秒 | Weblog
 ハリルホジッチ監督の言葉をほとんど全て読んでみた。どの言葉を取り上げるか、伝える人間の質によって全く違う人間像が浮かび上がる思いが、今回は非常に強かった。マスコミの質がどんどん落ちているのだろう。また、日本スポーツメディアは、野球がドル箱。その世界からのサッカー界敵視という傾向も、以前以上に強まっていると感じた。サッカーサイトの脇の「いろんなニュース欄」に、サッカー記事ならぬ野球記事ばかりのサイトもあるのだ。サッカー記事を探している画面で、どうして野球記事ばかりを勧められねばならぬのかと言う思いが強かった。サッカー・ネガティブ・キャンペーンもかなり多い。例えば、こんなことがある。そもそも投稿記事種のスポーツ欄の選択で、例えばグーグルがサッカーを凄く端っこの方の低位に落としている。グーグルの母国米国はアメフトはともかく、サッカーよりも野球、バスケットなどを世界に広めること死活問題の国だったななどと、考え込んでいたものだ。

 さて、僕流に取り上げたハリルの言葉は、以下だ。

①「日本代表にはクオリティがある。ただ、ポジティブなものが多いなかで、複数の短所もあり、それらは改善していかねばならない。ワールドカップとアジアカップで残念な結果に終わり、厳しいところから歩みを進めることになるが、私はフレッシュなスタートが必要だと思っている。
 このチームは規律、信念、そして自信という面をもっと高めていかねばならない。次の2試合は親善試合だが、我々には勝利が必要だ。ここで連勝を収めて最高のスタートを切り、自信をつけていきたい」
ここでは、日本選手に対して「規律」を第一番の要求に上げた監督を、初めて見た思いがした。彼は、日本に規律が足りないと先ず見たのである。意外だが今は大切なことだと、僕は大賛成。信念が足らないというのも凄く「論理的な観点」なのであるが、日本にとって意外に重要なことだと思う。

②「現在の日本のFIFAランキングは50位そこそこだがで、間違いなくもっと上に行けるはずだし、ここで甘んじているようなチームではない」
 このチームなら強くできると、初めにはっきり述べたのである。はったりだったらすぐにばれる言葉だから、実績がずば抜けて高い彼としてのこの言葉は、極めて面白かった。

③ ──あなたは自分を、どんなタイプの指揮官だと思っていますか?
「自分自身を評するのは難しい。特にこの世界では、自分の運命を自ら決められないことが多いからね。ひとつはっきり言えるのは、私はハードワークすることを好み、任務の遂行に関して非常に厳格であるということだ。それは選手と自分自身に対してである。また、偶然に頼ることを好まない」
ハードワークはハリルと同郷のオシムも含めて、過去の監督皆が語ってきた。が、ブラジル大会のアルジェリアは、日本代表ハードワークの第一人者・岡崎慎司がこう評したチームだ。「8強を目指したあのドイツ戦で疲弊しきるまで走っていたチームとして、非常に印象に残っている。あーいうゲームを見ると日本が情けなかった。そのチームの監督が日本に来るって、偶然のことだが感動している」と。このアルジェリアの監督だったのがハリル、非常に期待が持てる思いがしたものだ。

④──志向するサッカーとは、どのようなスタイルですか?
「そのチームが勝利に近づけるスタイルを見つけることが重要だ。ボールを持っている時は全員が攻撃に関わり、逆の場合は全員が守備をする。これには知性、走力、戦術的規律が必要となる」
 これは、ザックともアギーレとも同じ。現代サッカー最高にして、必須の要点である。
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新聞の片隅に載ったニュースから(194)     大西五郎

2015年03月21日 19時05分53秒 | Weblog
植民地支配・侵略『定義は困難』村山談話巡り内閣が答弁書(15.3.21 朝日新聞)

安倍内閣は20日の閣議で、アジア諸国に対する植民地支配と侵略への反省、おわびを表明した1995年の村山富市首相談話について「『植民地支配』及び『侵略』の定義は様々な議論があり、答えることは困難だ」とする答弁書を決定した。
答弁書では、安倍内閣として村山談話や2005年の小泉純一郎首相談話を含め「歴史認識に関する歴代内閣の立場を引き継いでいる」としている。次世代の党の和田政宗参院議員が、村山談話にある「植民地支配」と「侵略」の定義を問うた質問主意書に答えた。
「侵略」の定義について、安倍内閣は13年5月、「国際法上の侵略の定義については様々な議論が行われており、確立された定義があるとは承知していない」の答弁書を閣議決定している。一方、国連総会は74年、日本も賛同して侵略の定義に関する決議を採択。国連憲章に違反する他国への先制攻撃などを侵略行為とし、最終的には、国連安全保障理事会が判断権限を持つとしている。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□

この記事で指摘されている国連総会での「侵略の定義」というのは、1974年12月14日に国連第29回総会で行われた3314号決議のことで、侵略の定義を次のように規定しています。
「侵略とは、国家による他の国家の主権、領土保全若しくは政治的独立に対する、又は国際連合の憲章と両立しないその他の方法による武力の行使(である)」(第1条)
そして「安全保障理事会が侵略の認定を下すことができる」(第2条)。
侵略行為を具体的に記述しています。「(a)一国の軍隊による他国の領域に対する侵略若しくは、攻撃、一時的なものであってもかかる侵入若しくは攻撃の結果もたらせられる軍事占領、又は武力の行使による他国の全部もしくは一部の併合」(第3条には全8事例)
2008年12月の参議院外交防衛委員会で政府は決議3314は「国連総会においてコンセンサスにより採択された決議」としていますが、「侵略について一定の行為を具体的に列挙しているが、それ自体が法的拘束力を持つものではなく、今後参照していくガイドラインだ」と決議の効力を低く解釈しようとしています。
しかし70年首相談話のための有識者懇談会座長代理の北岡伸一国際大学学長は先日東京都内で行われたシンポジウムで「先の戦争は歴史学者の99%が侵略戦争というだろう。安倍首相にも『日本が侵略した』といってほしい」と言っています。
質問主意書を提出した和田政宗議員は元NHK職員で、2013年7月の参議院選挙に宮城県選挙区で主張しています。「戦後レジームを解き放して日本精神を取り戻せ」という著書もあります。安倍首相の別働隊のような役割を果しているようです。今度の質問趣意書も内閣答弁書を出させるように提出したのではないでしょうか。
                                                   大西 五郎
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改憲めざす団体が総会 1000万署名など提起     大西 五郎

2015年03月21日 08時57分43秒 | Weblog
改憲めざす団体が総会 1000万署名など提起
九条の会も負けずにがんばりましょう!

早期の憲法改正を目指す「美しい日本の憲法を作る国民の会」が19日、衆議院第1議員会館で本年度の総会を開き、憲法改正に向けて1千万人の賛同者を集める活動を展開し世論を盛り上げる、10月末までに改憲の早期実現に賛同する国会議員の署名を発議要件である衆参両院で3分の2以上集めるなどとした2015年度の運動方針を決めました。総会には自民党、民主党、維新の党、次世代の党の国会議員54人も出席しました。(20日朝日新聞による)
「美しい日本の憲法を作る国民の会」はジャーナリストの桜井よしこ氏、杏林大学名誉教授の田久保忠衛氏、元最高裁長官で日本会議会長の三好達氏が代表を務めていますが、桜井よしこ代表は「志を同じくする安倍晋三政権である今が憲法改正の最大のチャンスだ」と述べ、改憲運動を積極的に盛り上げるよう求めました。
産経新聞Web判によりますと、自民党の古屋圭司前国家公安委員長はあいさつで「改憲をめぐる各党の共通認識は、緊急事態条項の必要性だ」と強調、緊急事態条項の創設を急ぐべきだ」と訴えました。次世代の党の平沼赳夫党首は「みんなが一致結束しないと改憲は難しい」と指摘。民主党の渡辺周元防衛副大臣は「理想論だけで国家は守れない」と改憲の必要性を訴えました。
民主党からも議員が改憲を目指す団体の総会に出席してあいさつしているのですね。民主党は17日に岡田克也代表ら党幹部が衆参両院の憲法審査会への対応を協議しましたが、憲法審査会の審議の前にまず安倍首相の立憲主義への考え方や、首相が「憲法はGHQの素人が8日間で作り上げた代物」と発言したことを踏まえ、現憲法への認識を質すことで一致しました。
しかし19日の朝日新聞によりますと、民主党は2005年に地方分権や国連の集団的安全保障活動などを憲法に位置づける「憲法提言」を公表し、党内で改憲推進派と反対派が混在していて、改憲に絶対反対というわけではないようです。
民主党の腰が定まらないのに、改憲派は着々と運動を進める構えで、各都道府県ごとに「県民の会」を作ろうとしており、神奈川、栃木、高知などには既に作られていて、熊本では「女性の会」もできています。憲法改正を求める1000万署名を集めると云っています。
でもそれを恐れる必要はありません。それを上回る運動を展開すればいいのです。九条の会はすでに各都道府県にできています。「美しい日本の憲法を作る国民の会」が1000万署名ならば「九条を守ろう」の署名をその倍以上集めればいいのです。
安倍首相を先頭に改憲派が動きを強めています。今年は私たち九条の会にとって特別に大事な年になりそうです。心を決めて、私たちの決意を改憲派に示すため積極的に集会に参加するなど今まで以上に力を出し合いましょう。
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