右の方々の戦争関連記事を読んでいると、こういう2つのことに気づく。
まず日本周辺のことしか語らない。人類とか世界とかの観点自身は、ほとんどないのではないか。ナショナリズムという言葉さながら、右の方々はこんなグローバリズムの時代になってさえ全人類的観点が希薄なのだろうか。それでは日本のことも、極東のことも分からないはずなのだ。
そして、戦争が必ず起こるといつも語るのだが、何か人間の本能のようなものを想定しているのではないか、とも。例えば、戦争が起こる理由を、戦争史などを踏まえて広く問うたこともなさそうなのに「攻めてくる国は必ずある」と確信しているやの特徴などに、これを感じる。例えば中国に関して、こんな事は考えてみようともしないのだ。あの国が日本を攻めたら、最大の輸出相手の一つを失って経済ががたがたになるはずであって、ちょっと前のように餓死者さえ出るかも知れないなどということを。そうなったら、共産党政権も危ういことだろう、などとも。
右の方々のこういう特徴一つ一つを考えていくと、僕は表題の「考え方、感じ方」にぶつかる思いが、いつも湧いて来るのである。
「争いは、人間の本能、国どうしの戦争も同じである」
こういう大きな信念から、戦争についての本質的な論議は省いてしまって戦争を語っているのではないか。「だから、戦争必然」というように。だから、「9条ナンセンス」というように。
しかし、戦争は必然ではない。戦争は本能などではなく、時代によって別々の原因がある。戦争という同じ言葉で呼ぶものが、同じ原因を持つなどとは言えないのだ。僕はそう言いたい。
関連して、ここで何回か語ってきたことをひとつ。
戦争の説明として昔栄えた社会ダーウィニズムの論議はもう誤りであると退けられている。このことを、右の方々はちゃんと認識しているのだろうか。こんな考え方、「感じ方」なのだが。
動物界は弱肉強食、適者生存、あらゆる生物はそういう適者に進化していくし、進化に遅れたものは死に絶える。人間社会も同じで、国も争いによって適者生存。戦争はその典型。と、このように、ダーウィンの進化論でもって人間社会(の争い)をも説明しようとする理論なのである。これが誤りとはっきりした今では、「攻めてくる国が必ずある」とか言って、戦争が起こる理由とか「この戦争の可能性はこれこれの条件による」とかを考えてみようともしない右の方々の態度は、おかしいと思うばかりである。まるで、起こる理由ばかりを論じて起こらない理由や防ぐやり方を論じないというようなものだ。軍事強化を擁護しようとすると、こういう態度しかないかも知れない。
逆に、9条を守りたい人は、起こらない理由や防ぐやり方に希望を託するのであるが、これもなかなか困難な道であることは確かだろうが。
まず日本周辺のことしか語らない。人類とか世界とかの観点自身は、ほとんどないのではないか。ナショナリズムという言葉さながら、右の方々はこんなグローバリズムの時代になってさえ全人類的観点が希薄なのだろうか。それでは日本のことも、極東のことも分からないはずなのだ。
そして、戦争が必ず起こるといつも語るのだが、何か人間の本能のようなものを想定しているのではないか、とも。例えば、戦争が起こる理由を、戦争史などを踏まえて広く問うたこともなさそうなのに「攻めてくる国は必ずある」と確信しているやの特徴などに、これを感じる。例えば中国に関して、こんな事は考えてみようともしないのだ。あの国が日本を攻めたら、最大の輸出相手の一つを失って経済ががたがたになるはずであって、ちょっと前のように餓死者さえ出るかも知れないなどということを。そうなったら、共産党政権も危ういことだろう、などとも。
右の方々のこういう特徴一つ一つを考えていくと、僕は表題の「考え方、感じ方」にぶつかる思いが、いつも湧いて来るのである。
「争いは、人間の本能、国どうしの戦争も同じである」
こういう大きな信念から、戦争についての本質的な論議は省いてしまって戦争を語っているのではないか。「だから、戦争必然」というように。だから、「9条ナンセンス」というように。
しかし、戦争は必然ではない。戦争は本能などではなく、時代によって別々の原因がある。戦争という同じ言葉で呼ぶものが、同じ原因を持つなどとは言えないのだ。僕はそう言いたい。
関連して、ここで何回か語ってきたことをひとつ。
戦争の説明として昔栄えた社会ダーウィニズムの論議はもう誤りであると退けられている。このことを、右の方々はちゃんと認識しているのだろうか。こんな考え方、「感じ方」なのだが。
動物界は弱肉強食、適者生存、あらゆる生物はそういう適者に進化していくし、進化に遅れたものは死に絶える。人間社会も同じで、国も争いによって適者生存。戦争はその典型。と、このように、ダーウィンの進化論でもって人間社会(の争い)をも説明しようとする理論なのである。これが誤りとはっきりした今では、「攻めてくる国が必ずある」とか言って、戦争が起こる理由とか「この戦争の可能性はこれこれの条件による」とかを考えてみようともしない右の方々の態度は、おかしいと思うばかりである。まるで、起こる理由ばかりを論じて起こらない理由や防ぐやり方を論じないというようなものだ。軍事強化を擁護しようとすると、こういう態度しかないかも知れない。
逆に、9条を守りたい人は、起こらない理由や防ぐやり方に希望を託するのであるが、これもなかなか困難な道であることは確かだろうが。