九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

「大国の興亡」の現状  文科系

2016年10月10日 21時14分15秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 昨日付けた二つのコメントをエントリーにします。先週は二日もエントリーがなかったのに、また欠けては読者に失礼かと思いましたので。ただ、土曜日までの先週のことですが、2日もエントリーが欠けたのに週間累計でアクセスが1,298で、閲覧数は7,024。最近では9月4日からの週の1,326と5,152に続くものです。


【 米の中日への思惑  2016-10-10 04:40:06
 アメリカは黒字などどこにもない。国家の赤字は日本より酷く、日本家計などの貯蓄が1600兆円もあるのに対して、アメリカは家計も大赤字。ただ、アメリカ中の金を吸い取った銀行だけが、モルガンが一つ、世界10大銀行に入っているだけだ。3~4銀行が入っている中国、2銀行の日本よりも、銀行の金さえリーマンショック後の今は少ないのである。この国は、一体どう将来展望を描くつもりなのだろう?

 アメリカは、日本の黒字外貨を金融操作で、為替操作、株操作などで狙ってきた。が、そこで出てきたのが黒田バズーカ、ゼロ金利政策、マイナス金利、円安政策など、黒字国際収支にものを言わせた財政ファイナンスという保護主義である。GPIFがあちこちで筆頭株主になるという手もあった。
 ついでながら、同じ「筆頭株主事件」がアメリカでも起こっている。大兵器会社ボーイング株の7割近いダントツ筆頭株主は、「シード・アンド・カンパニー」? 今のアメリカ大企業多数にこの名前がどれだけ出てくるか興味のある方はお調べ願いたい。こんなこと、アメリカか中国か、はたまた日本かでなければできないことと思うが、多分アメリカ当局絡みだろう。つまりGPIFと同じ。

 さて、アメリカが日本のこの財政ファイナンスに文句を言おうにも、9年も緩和政策を続けてきた国としては、「猿の尻笑い」。日本についてはどうも、万策尽きたように見える。いくらレバレッジを効かせても、手持ちの金が違う。

 ならば中国というわけで、その実業で稼いだ黒字外貨を米金融がなんとか狙うという道が見えて来る理屈。だがそもそも、どうやったら日本と同様の元安政策という保護主義を覆せるのだろうか。

 皆さんなら、どうやったら元に空売りがかけられるようになると思いますか。日米金融がギリシャにかけて、西欧を震え上がらせたような空売りのことです。が、中国に対するこれは、まー無理。第一、いくらレバレッジをかけても、アメリカの持ち金が中国とは比較にならない。それとも、日米金融が協力して? それが今の狙いなのでしょうが、今の中国にはアメリカ留学帰りの優秀な若手金融専門家が無数にいるはずだから、これも難しくなっている。金融百鬼夜行の世界ですが、要するに外貨を多くキープしていなければ、まず空売り合戦にも負けてしまうでしょう。

 アメリカはこれから一体どうするつもりだろうか。こんな状態で年間60兆円の軍事費を費やしているのである。
「金の切れ目が帝国の落ち目」
 これは、ゲルマン民族に滅ぼされた大ローマ帝国がその滅亡で示した教訓である。】
 

【ついでにロッキード社などの株主   2016-10-10 21:06:40
 ついでに、最大の米軍事企業ロッキード・マーチンの株主。
 筆頭は、ステイト・ストリート・コーポ16・86%、キャピタルワン・グループ13・89%。三つ目は、ぐっと下がる。ところで、この二つ、どういうファンド?

 ボーイングの筆頭株主は、まさに凄まじい! シード・アンド・カンパニー69・79%(2015年1月)。ニューヨーク証券の子会社らしいですが、もしこれが中国や日本のファンドだったら、アメリカという国はもう終わっているはずだ。だから、アメリカ政府絡みと見たわけ。つまり、日本のGPIFと一緒。まーそれほど、ロッキードに比べてボーイングが危ないと言うことかも知れない。

 みなさん、こういう数字を見ずに、西太平洋風雲をば、果たして論じられるものだろうか? 西太平洋いざこざ問題で、兵器の比較論、戦争の地政学、そんな論議ばかりが多いように見えます。つまり、国際金融、国家予算などの論議が全く出てこないとあっては、軍事への金の出所が論じられない理屈になる。軍事も、金がなければ確実に途切れます。これでは、5年後の西太平洋軍事情勢でさえも、見えないことになる。

 アメリカ60兆円の年間軍事経費はどのくらいまで続くと見込まれて、米極東戦略を語られているのでしょうか。そこが全く見えない論議など、見通しがないもよいところと言いたいものです。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする