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日本右翼近代史論はこう誤っている   文科系

2017年03月25日 08時59分20秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 日本会議、ネトウヨ諸君の日本近代史理解における根本的誤りを、その総体として最も簡略にして示してみたい。

① 教育勅語に書いてある教育目標、徳目を「いーことが書いてある」とよく語るが、完全な誤りである。勅語の中のこれら全てが、天皇家の発展のためにこそ国民が身につけるべきことという文脈になっているからだ。勅語の後半、全体の半分以上が、そういう文脈である。

② ①は、「大日本帝国憲法」が国民主権でなく、天皇主権であることに呼応しているということだ。教育勅語を褒めることはこういう「天皇・臣民体制に戻って良い」と述べているに等しい。

③ 南京虐殺は、満州事変・国連脱退以降の大日本帝国が国際法無視確信犯になったことを示した。これほどの大罪は、裁かれるのが当たり前である。

④ 東京裁判を、「東京裁判史観」とか「連合国史観」などと呼んで、一方的かつ不当なもののように言う見方はこうして、これが上記③から裁いた事実を無視してのみ成り立つ暴論である。満州事変・国連脱退に全く触れず、南京虐殺を否定するのは、こういう全く不正義な自己正当化の為と言える。

⑤ こうして、以上全てを推進したA級戦犯を祀ってあるという意味で、靖国神社への政治家参拝に中国などが反発するのは当たりまえだ。そういう政治家は、上のここまで全てを認めないと言動しているに等しいのであるから。
コメント (10)
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