九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

何かもう無茶苦茶なんで 笑 1970

2017年11月03日 13時56分01秒 | Weblog
幾つか書いておく。

①岡崎は足が遅いからカウンターに向かないので外されるのは分かる

レスター優勝の立役者岡崎さんだが、その役割や功績は、2トップの相方ヴァーディと中盤の掃除人カンテの間に広がるスペースを驚異的な運動量とスピードでカバーしたのが成功したことに他ならない。そして、そこからのカウンターでレスターは得点を量産した。
岡崎が足が遅いとかカウンターに向かないと映るモニターは早急に買い替えた方がいい。
画面がおかしい。
岡崎が外されるのは日本にマトモな守備的MFが育ってないからで、それがいれば2トップで機能出来る。
まさかプレミアよりも日本代表のレベルの方が高いなんて話じゃないだろw

また、押し上げるならば、ドン引きと違い前方に広いスペースが広がることも少ない。足の速い遅いを問う必要はあまりない。
足の速さが問題になるのはドン引きの場合。

②大敗しても良い。潰しからの得点という流れが

これから本番迄の間に代表チームとして時間が取れるのは12月の東アジア選手権、3月のテストマッチ、直前の壮行試合の3回しかない。
岡田Japanもそうだったが直前の大敗は、システムとメンバーの見直しに直結する。
つまり、この2試合で『いや~合計で10失点したけど1点は何とか獲れたから兆しは見えたよね~』なんてアホな話には当然ならない。
それに加え、これだけ守備中心のメンバーを組んで大敗するならば、それはもうハリルのプランの沈没を意味する。

従って許されるのは、何とか最少失点で止めたが、守備の時間が殆どで攻め手を失い攻撃に大きな課題を残した2試合だった。
これなら分かるわ。
しかし、今回のメンバーとシステムで大敗するようなら意味が無い。


まあ恐らく豪州戦のような戦いがベースになるのだろうが、ブラジルやベルギーに豪州と同じような割合で持たれたらサンドバックになる。
それは当然ハリルも考えるだろう。
だから今回試されるのはハリルの引き出しで、そうした戦術の引き出しが期待する内容じゃなければ、お先真っ暗という結論になる。

おれはこの戦術の引き出しには、まだ期待してるけどね。
それしかないからwww
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ハリルジャパン(125) 楽しみ至極のブラジル、ベルギー戦  文科系

2017年11月03日 10時37分57秒 | スポーツ
 W出場が決まって、世界2位、5位とのゲームが組まれるなんて、何と幸せな我が代表だろう。ただし、ブラジル、ベルギーとヨーロッパを舞台に対決するこの代表メンバーから、古顔三人が外れた。岡崎の選外は、僕の気持ちとしては残念だが、随分久しぶりのこの3人同時外しを、僕は認める。ハリルの基準からしたら当然なのだ。本田、岡崎は足が遅くてカウンターには向かず、香川はデュエルに弱いのだから。しかりしこうして、このメンバーにおける古強者の顔は、長谷部と吉田、長友。みんなデュエルに強く、長谷部、長友は脚も速い。

 最近いつも述べているように、こういう戦術、メンバーが、今の日本が世界の強豪と闘いうる道なのだと思う。つまり強豪に対する潰しが弱ければ、まず、下手な繋ぎなど怖くて出来ないということだ。もちろん、この潰し重視は強豪相手の守備狙いという意味もあるがそれ以上に、良い潰しからの得点狙いという、これこそハリルが「モダンサッカー」と語ったゆえんである。古い評論家にはここが分からない。守備というと守るというイメージしかないのかも知れない。彼らはハリルの「モダンサッカー」を自己賛美の弁解言葉としか解釈できないのであろう。

 浦和から5人、ガンバから4人が選ばれた。これも必然。ほぼ十年ぶりで日本勢としてACL決勝に進出した浦和勢は、ハリルの戦術によくマッチしている。今のガンバもまた、遠藤のチームではなく、今野、井手口と倉田のチームになりかかっている。繋ぎのガンバがカウンター・チームへの過渡期にあるのも、ACLで負け続けた結果、その反省からと観るのが正しいのである。

 ブラジル、ベルギー戦が、楽しみでならない。ハリル・ジャパンのようなタイプは、世界上位チームと闘ってこそ真に試されるもの。ただ10日のブラジル戦は凄いメンバーだ。バルサに移ったばかりのパウリーニョのゲームを観たが、強いし、速いし、上手いしの万能選手。ブラジル大会ベスト11にも選ばれたこれも万能のオスカル(まだ26歳だが、金に目が眩んで中国へ行ったのが悪かった?)が入っていないのは疑問に思ったが、ハリルがネイマール以上と評価する確か20歳のガブリエル・ジェズスも居る。僕でさえこのブラジルは怖くて仕方ないから、選手らならなおさらだろう。
 このチーム相手にハリルは「押し上げて闘う」と語ったようだが、これこそ今回必然の選択、方向。ハリルの戦術、選手選考のやり方そのものが強大国を相手として「攻めの潰し」という発想をも備えたもの。だからこそ、これを好機と観たら真っ向から押し通してこそ学べることも多くなるというもの。例え、5対0で負けても財産ができたというゲームにして欲しい。中盤から前の日本選手がパウリーニョ相手に1対1で突っ掛ける・・・こんな場面も多く観られるはずだ。それこそが、このゲームの楽しみなのである。原口、山口、井手口などのそんなロマンある姿が目に浮かんで来るゲーム・・・。

 ブラジルは自国W杯で独に大敗したが、固い組織に弱い所がある。ただし、個人技は世界最高。この個人技を一定潰すことさえ出来て、それをシュートまで持って行ければ、この練習ゲームの意味が最も大きくなるのである。
「大敗しても良い。組織的潰しから得点へというやり方が通じることを見せて欲しい」

 ハリルは、7対1でブラジルを負かした前回W杯準決勝戦を、そのドイツのやり方を徹底的に研究しているはずだ。
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書評 金融グローバリゼーションということ ④   文科系   

2017年11月03日 10時15分47秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 ドナルド・ドーア著「金融が乗っ取る世界経済 21世紀の憂鬱」(中公新書2012年6月第5刷発行)の終章である第3章は、計4節に分かれている。「国際協調」、「適切な報酬制度」、「現状維持に終わる金融改革」、「金融化は不可逆的か」。 これを、順不同で要約していきたい。サブプライムバブルが弾けた後のG20やそのサミットでどんな改革論議がなされ、対立があって、ほぼ元の木阿弥に戻ってしまったか。リーマン以降、ロンドンG20から、10年のソウルG20とそのサミットまで、世界の金融規制論議経過は省いて、書かれている改革の内容自身を観ていきたい。

 ロンドン大学政治経済学院の「金融制度の将来」には4つの目的がこう書かれているとあった。①実体経済を攪乱しないように。②破綻金融の税金救済の問題。③そんな金融機関の報酬が高すぎる問題。④高報酬により人材が集まりすぎる問題。
 また、2010年11月のG20ソウル会議でもっと具体的に4つの討論がなされ、抽象的合意だけが成されたと言う。①銀行規制。②金融派生商品契約を市場登録すること。③格付け会社の公共性。④新技術、商品の社会的有用性。
 以上から何が問題になってきたかをお分かりいただけたと思うから、G20ソウル会議の4項目の順に討論内容などを観ていきたい。

 ①の銀行規制に、最も激しい抵抗があったと語られる。また、現に力を持っているこの抵抗者たちは規制提案に対して「否」と言っていれば良いだけだから、楽な立場だとも。国家の「大きすぎて潰せない」とか「外貨を稼いでくれる」、よって「パナマもケイマンも見逃してくれるだろう」とかの態度を見越しているから、その力がまた絶大なのだとも。この期に及んでもなお、「規制のない自由競争こそ合理的である」という理論を、従来同様に根拠を示さずに押し通していると語られてあった。

 ②の「金融派生商品登録」問題についてもまた、難航している。債権の持ち主以外もその債権に保険を掛けられるようになっている証券化の登録とか、それが特に為替が絡んでくると、世界の大銀行などがこぞって反対すると述べてあった。ここでも英米などの大国国家が金融に関わる国際競争力強化を望むから、規制を拒むのである。つまり、国家が「外国の国家、法人などからどんどん金を奪い取ってきて欲しい」と振る舞っているから換えられないと、酷く暴力的な世界なのである。

 ③格付け会社の公準化がまた至難だ。その困難の元はこのようなものと語られる。アメリカ1国の格付け3私企業ランクに過ぎないものが、世界諸国家の経済・財政法制などの中に組み込まれているという問題だ。破綻直前までリーマンをAAAに格付けていたなどという言わばインチキの実績が多い私企業に過ぎないのに。ここで作者は「ワイヤード・オン」という英語を使っている。世界諸国家法制にムーディーズとかスタンダードとかの格付けランクがワイアーで縛り付けられているという意味である。この点について、こんな大ニュースが同書中に紹介されてあったが、日本人には大変興味深いものだろう。
『大企業の社債、ギリシャの国債など、格下げされると「崖から落ちる」ほどの効果がありうるのだ。いつかトヨタが、人員整理をせず、利益見込みを下方修正した時、当時の奥田碩会長は、格付けを下げたムーディーズに対してひどく怒ったことは理解できる』(P189)
 関連してここで、つい昨日の新聞に載っていたことを僕がご紹介したいのだが、こんな記事があった。先ず見出しは、『国際秩序の多極化強調BRICS首脳「ゴア宣言」』。その「ポイント」解説にこんな文章が紹介されていた。
『独自のBRICS格付け機関を設けることを検討する』
 15日からブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ五カ国の会議がインドのゴアで開かれていて、そこでの出来事なのである。ついでに、日本でこういう記事はまず大きくは見えないようになっているということも付け加えておきたい。なお、この会議宣言4つのポイントすべてにおいて「国連」が強調されていたということも何か象徴的なことと僕には思われた。国連を利用はするが無視することも多いアメリカと、国連を強調するBRICSと。
 とこのように、国連や、G7などではなくG20やにおいてアメリカ以外の発言力が強くなっていかなければ、金融規制は進まないということなのである。

 最後に「④新技術、商品の社会的有用性」について。金融商品、新技術の世界展開を巡る正当性の議論なのである。「イノベーションとして、人類の進歩なのである」と推進派が強調するが、国家の命運を左右する為替(関連金融派生商品)だけでも1日4兆ドル(2010年)などという途方もない取引のほとんどが、世界的(投資)銀行同士のギャンブル場に供されているというような現状が、どうして「進歩」と言えるのか。これが著者の抑えた立場である。逆に、この現状を正当化するこういう論議も紹介されてあった。
『「金作り=悪、物作り=善」というような考え方が、そもそも誤っているのだ』
 金融が物作りを「攪乱」したり、現代世界人類に必要な新たな物作りへの長期的大々投資を事実上妨げているとするならば、それは悪だろう。関連して、世界的大銀行は、中小国家の資金まで奪っていくという「罪」を史上数々犯してきたのである。そして、世界の主人公である普通の人人の生活、職業というものは、物(作り)とともにしか存在しない。

 この本の紹介はこれで終わります。ただし、この著作中に集められた膨大な数値などは今後の討論で折に触れて適宜ご紹介していくつもりです。「金融が乗っ取る世界経済 21世紀の憂鬱」という書名をどうかご記憶下さい。

 ここまでお読み下さった方、お疲れ様でした、ありがとう。

(終わり)
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