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東アジア諸国に脱アメリカ徴候  文科系

2017年11月15日 15時08分51秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 東アジアサミットなど一連の首脳会議で、アメリカの力、信用が急激に衰退していると示された。北朝鮮問題、中国の南シナ海領有権問題、一帯一路開発問題など、現下ほとんどの東アジアをめぐる重要問題において、以下のように。

 北朝鮮問題では、「国連の制裁枠内でよろしい。それ以上のことは不要」という中ロの方向が支持された。「どこまでも制裁強化を」という日米の方向は浮いてしまったということで、安倍首相の「圧力を最大限まで強め、向こうから話したいという状況に追い込む」という演説も虚しく響いた。ましてや、「北を完全破壊する」と語ったトランプの言葉は、アメリカ軍部にさえ支持されていないと判明した。加えて、最大当事者の一方である韓国政府が以下のような態度を改めて表明したのでは、日米の振り上げた拳も一体どこへ向かうのやらということ。韓国首脳はこんなことを述べたのである。
①米韓安保は、これを軍事同盟には発展させない。
②北への軍事行動は、起こさないし、起こさせない。

 さて、今にも北との戦争が始まるかのように吹き回った日本のマスコミは、何と無責任な連中かと今は思わずにはいられないのである。

 次いで、南シナ海問題。これについてトランプは、ベトナム、フィリピンに対してちょっと口を利いたらしいが、ほとんど脈のある反応を得られなかったようだ。要は「当事者2国で解決します」という、中国の立場と同じものしか返ってこなかったのである。直接の当事者がそう語るのだから「公海」問題も困難な事態が起こるだろうとも言えなかったということだ。

 なお、もう一つの中国一帯一路開発問題でも、アメリカは「参加要望」のようなことを演じたらしい。これに絡んだ中国主導のアジア・インフラ開発銀行とともに、日本の面目丸つぶれということだろう。日本が総裁を務めるアジア開発銀行の将来も、中国の大陸陸海横断開発への参加も、弾き飛ばされたままということになっていくのだろうか。

 物経済の長期不振から、隠密裏のような金融グローバリゼーションに活路を求めてきたような日米。結果として、アジア通貨危機、ロシア通貨危機、南米通貨危機、リーマンショックなどなど数々の金融搾取を働いてきたものだが、その陰で世界にどれだけ不審感を植え付けて来たことだろう。その揚げ句が、嘘の理由で始まったイラク戦争、アラブの春の内乱と混乱、公然たるシリア内乱工作、今度は「北の脅威」では、もうどの国も付いては来ないと、そんな世界情勢到来と観る。

 こんなある老碩学の文章を改めて、再掲してみたい。

【 ドーア本あとがき、「米中関係」で「挑発」 文科系 2016年10月08日

 今紹介している、中公新書、ロナルド・ドーア著「金融が乗っ取る世界経済 21世紀の憂鬱」(2012年6月第五版)のあとがきほとんどを抜粋してみたい。これを読めば、この本が日本の民主主義信奉者にとっていかに大切な書であるかが分かるというもの。

『「序文に代えて」で書いたように、一九四五年は正に、「終止符を打って再出発」の時期だった。人類同士が7000万人を殺した戦争に対する反省はそれくらい深かった。
 将来、金融化経済の不合理さ、不公平さに対して反省する時期は来るだろうか。同じく7000万人を殺さないで。歴史の教訓があるとすれば、「不可逆的に見える傾向でも、永遠に続くことはない」、であるし「大きな戦争がなければ大きな社会変化もない」である。
 そう考えると、どうしても世界の軍事力、外交力のバランスという現実にぶつかる。本書で描いた日本経済のアングロ・サクソン化は、米国が西太平洋における軍事的覇権国家であり、日本と安全保障条約を結んでそこに基地を持ち、その基地を移設しようとする内閣(たとえば鳩山内閣)を倒すくらいの力がある、という事情と密接な関係がある。
 詳しく論じる余地はなかったが、三、四〇年も経てば、西太平洋における覇権国家は中国になっているだろう。2010年、北朝鮮が韓国の延坪島を砲撃した。世界的な非難が広がる中、アメリカは黄海での韓国との合同軍事演習に航空母艦ジョージ・ワシントンを派遣した。この空母の航入を、中国は一時激しく拒否した。後で認めることになるのだが、この事件は長い冷戦の始まりにすぎないだろう。米ソの冷戦は半世紀近く続いた。熱戦にならず、何千万人もの犠牲者を出さずに終わったのは、ゴルバチョフが東中欧における米国の覇権を認め、「負けた」と手を上げたからだ。
 今度は半世紀も要さないだろうが、中国が勝ちそうだ。なぜそう思うかと言えば、次の条件を勘案しているからだ。
 ○ 今後の米中の相対的経済成長力
 ○ 政治的課税力ー国庫歳入の成長力
 ○ 国威発揚の意思の強さー軍事予算拡大の用意
 ○ 人的資源・・・・・・・・
 西太平洋における覇権の交代はほとんど必然的だと思うが、それについての大問題が三つ。
①アメリカにゴルバチョフがいるか、である。それとも、何千万人もの死者が出そうな実際の衝突、つまり戦争の勝ち負けに決済が委ねられるだろうか。
・・・・・・・・・
③60年もの間、日本を行ったり来たりし、日本人の友達が多い私にとって大変関心が高い問題だが、土壇場になっても、日本は依然として米国に密着しているのか。独立国家として、米中が何千万人を殺しかねない衝突に突き進まないよう、有効に立ち回れるのかどうか。

 「新書」の目的が、挑発的な問いかけで読者を考えさせることだとしたら、挑発はこのくらいで十分だろう。このあたりで筆を置いていいと思う。』

 これまで2度にわたってここに紹介し、後は3度目が残っているこの本によれば、「アメリカではこうだ」という理屈の下に、日本が米国共々経済から外交、軍事にいたるまでいかに危ない橋を渡って行きつつあるか。そのことが、日本経済最新変化の解明を通じてとてもよく分かる本だとつくづく考え込まされている。
 なおこの著者は、「ロンドン大学LSE」を出て、そこのフェローの資格を得ているイギリス人。かつ、若いころの東大留学時代(江戸時代の教育制度を学びに来た)からの日本オッカケでもあって、日本文学者ドナルド・キーンのマクロ経済版のようなお方だ。本書を書き上げたころは85歳と推定されてなお、この「日本語」健筆。本書中には、60年前の日本にこんな生き生きとした「論壇」があったとして、こんな下りもあった。
『一方に、「岩波文化人」(私の親しい友人であった丸山真男や加藤周一や、まだ珍しく元気であった鶴見俊輔をはじめとして)、他方に、彼らを「進歩的文化人」と野次って、その愚かさを攻撃する「保守派」の福田恒存や江藤淳など、その間の論争を懐かしく思い出す』(P109)』 】


 日米の国家累積赤字は、それぞれのGDPに対して2倍と4倍。これらの国が自他国民向けにその国家財政で出来ることはもう知れている。対するに、中国の対外収支は伸びるばかり。対外互恵関係、いわゆる「ウインウイン関係」も、好む好まぬにかかわらず中国の余裕が大きい。株などで儲け逃げていくばかりの日米にどこの国が寄って来るのかと、どんどんなっていくことだろう。トランプのやっていくことは、物経済は保護主義で、金融は規制撤廃を迫ると、そんなことばかりになっていく。
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ハリルジャパン(132)ワールドカップ奮戦記③  文科系

2017年11月15日 13時31分25秒 | スポーツ
 南ア大会の2回目である。自国開催以外で初めて決勝トーナメントに進めた大会だ。02年日韓ワールドカップのトルシエ・ジャパンに次ぐ快挙だった。南ア大会の4ゲームについては前回に観たので、今回は総括的な日本の世界比較数字などを上げてみたい。世界比較で、どこが優れていて、どこが劣っていたか。と言ってもこの数字、ゲームの運び方によっても代わってくるはずだから、日本代表が守備的な戦略、メンバー構成を取った場合にはというものだろう。4-3-3でアンカーを一人置いた場合にという数字ということだ。


『 サッカー代表、南アワールドカップを振り返る(その2)  文科系 2010年07月01日

 代表の「余聞」というような話を集めてみた。

 いろんな数字データがFIFAから出ている。16強内のここまでの順位という形で。日本が1位のものもいくつかある。まず、枠内シュート率59%は1位。次いで被ファール数も1位で、これは個人別でも本田1位、中澤2位。
 日本の枠内シュート率は、これまできわめて悪かったはずで、この数字には驚いた。おそらく、本田の強烈な影響だろうと考えたが、この数字は何か日本リーグ全体のシュートへの考え方を大きく変えるような気がする。プロが枠になかなか飛ばせないなんて、考えてみればおかしい話だ。枠に飛ばないシュートなんて、言ってみれば自己満足だけだろう。
 被ファール数の多さは、日本の技術的スピードなど素早さ、敏捷さに原因があるのだろう。本田と中澤に多いことを考えると、やはりゴール前のやり取りが熾烈だということ。いつも言われているように、Jリーグゲームのここでファールを犯しがちな選手なんて、代表には絶対になれないはずだ。日頃安易にやっていればこんな本番では怖くて使えないということになろうから。もちろんそれ以前に、反則の多い選手は技術も伸びないだろうし。ブラジル出身の名監督シャムスカが阿部を褒めるとき、こんな言葉が付いていたのを思い出す。「ファールなしで相手を止める技術が高い」と。

 他にも、日本の走行距離はそれほどではなく9位。ただしこれはスピードも見なければいけないだろう。日本の全力疾走率はトップクラスのはずである。でなければ他チームから「良くあれだけ走れるもんだ」とか、「ハエのようにうるさがられよう」とか言われるはずはない。時速25キロ以上とか、30キロとか、高速の距離だけで計れば日本の順位は上がってくると思う。そういう数字が欲しい。
 パス成功率が最下位というのもあった。これも条件による。高速で走り回りつつボールを受けているチームは、成功率が落ちるはずだから。

 日本歴代最強のこの代表の、その出生の秘密に触れてみる。言うまでもなく、「土壇場のあの変身」についてだ。「前からの全員プレス」が「2段構えのブロック守備」にどこで、どう変わったのか。これに関わって二つのエピソードが出ている。当然のことながら、選手側からと監督側からだ。
 前者はこう。まず、スイスの合宿で選手を代表して川口ら数人が監督にこう迫ったようだ。「あれほど前から全員プレスをし続けなくても良いのではないか。最後まで持たない。もう少し、ゴール前のブロック守備を取り入れて欲しい」と。ここから始まった話し合いの結果として、監督が結論的にこう語ることになったらしい。「我々は、本田のシュート力とキープ力を生かすために布陣を変える。前からのプレスを減らして、その分ブロック守備を敷く。本田を前からのプレスにあまり使えない以上、それがベストだと考える」。こうして「4-3-3のゼロトップ・阿部のアンカー」が誕生したということだ
 さて、これが今のチームにぴったりと合っていた事は確かだが、今後もこれで行くかとなれば、別の話。DFにスピードのある人間が発掘されていけば、変化もあり得る。ただしそれでも、オシムが目を付けた勤勉・規律・敏捷性は日本人サッカーの特長であり続けるだろうし、体がない分アンカーは必要なのではないか。阿部の発掘は、それだけ理に叶ったものなのだろう。

 俊輔、長谷部、本田は、20歳でいち早く世界水準に達していた中田英寿を見習いつつ育ってきたと述べている。今度は、長谷部、本田を見てどんな選手たちが育ってくるか。いずれにしても、日本人の体質・文化・風俗に根差したサッカーということであるならば、スピード、瞬間走力こそ今後最大のポイントになるはずだ。爆発的な瞬間走力に耐えうる技術をも前提として。奇しくもこの典型が、Jリーグに誕生している。石川直宏(FC東京)の大活躍のことだ。あのタイプが、今後のFW、攻撃的MFの代表選手、希望の星になっていくのではないか。石川はオランダのロッベンに似ている。

 さーこれから、ベスト8からの闘いを見るぞー! 僕が最も興味を持っているのは、ガーナ。あれだけのパス回しは、アフリカにはかっていなかったチームではないか。きわめて組織的で規律があるのだが、監督がセルビア人と聞いて、納得した。ミロバン・ライェバツ。調べてみたらストイコビッチより1世代上で、同じレッドスターベオグラードの監督経験があるらしい。
 オランダがブラジルに勝って欲しいが、まず無理だろうな。ブラジルの監督、ドゥンガに抜かりがあるわけがないと、そんな気がする。Jリーグ歴代最強チームと言われる2000年前後のジュビロ磐田の大黒柱・名ボランチ。同僚を罵倒する猛烈な口うるささで鳴らした、大局が見える指導好き。守備にも走り回る中山とか、「走力を倹約した」福西とか、その他高原、前田遼一らは、彼の名残をとどめていると言われている。
 また、パラグァイがスペインを負かしてくれないかな。そしたらちょっと溜飲が下がるが、まーこれは無理だろうか。同じ意味で、オランダの大活躍も見てみたい。スナイデルの長距離シュート。あれがブラジル戦で決まり結局優勝などともなれば、川島も少しは慰められるだろう。』
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駄目だこりゃ 1970

2017年11月15日 06時40分57秒 | Weblog
ハリルジャパンさんは全く攻め手がありません。
かと言って守り倒せるわけでもない。
後半の失点はベルギー2人だけで獲られたもの。
確実にザックジャパンより劣化したと言っていい内容。
まさか本番は3試合ドローの勝ち点3を目指してるんじゃないよな。

とにかく今のように中央でボールを取るだけの山口、井手口を使うのは意味がない。奪ってテキトーに蹴っ飛ばして終わり。
デブライネさんが激怒していたベルギーはメキシコ戦と同じように劣化3バックからボールを回して組み立てる戦い方でハメるチャンスは幾らでもあった。
更に3バックはスピードも無い。
早い話がどうぞチャンスを作って下さいと言ってるようなもの。
メキシコはその相手から確実に3点奪った。

山口、井手口が確実にバイタルにパスを供給出来ていれば日本も得点は出来たんだよ。
しかし、それが出来ない。出来ないから長澤君が2人の所までボールを貰いに下がるようになった。彼はバイタルの中で活きるタイプ。せっかくの出来の良さもゴールから離れた場所では無駄になる。おまけにボールを貰った浅野はパスも出来なきゃシュートもお粗末。
あれでは大迫ワントップで潰れるのも意味がない。

今日のベルギーDF相手に無得点なんだから、もうこのシステムは止めろ。
やるだけ無駄だ。
本番のポット1~3のDFはこんなものではない。
得点の匂いがする選手を揃えて作り直せ。

浅野の技術じゃW杯は100年早い。
岡崎が泣くぞ。
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浅野、井手口、山口www 1970

2017年11月15日 05時40分52秒 | Weblog
サイドからクロスを上げられない浅野。ついでにボールも収まらない。
へなちょこパスの井手口。
ポジショニングがハチャメチャの山口。

ベルギーの酷い3バックが散々やらかしてるのに、それを凌駕する日本の3人。
この時期に涙が出るなw
ザックの時は遠藤、本田、岡崎でこのチーム相手に振り回せたんだが。

足が速いだけでいいなら浅野じゃなくてケンブリッジ飛鳥や桐生君に代表入ってもらえよ。
ひょっとしたら足技も浅野より上かもよ。

後半2点獲れよ。
相手はザルだ。
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