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浦和レッズから見えるハリルジャパン 1970

2017年11月25日 21時45分54秒 | Weblog
まあとにかくおめでとう。

しかし、内容はまるでいただけない 笑
何でアジアのチームにここまで押し込まれるようになっちゃったかね。緒戦もそうだったが。この辺りは今のハリルジャパンにも通じる。

守り倒したんじゃないんだよな。守らせてもらっちゃったんだよね。結果的に。
今日の浦和はハリルよりも更にラインを下げた守備。で、何とかボールを奪うが前にはコーロギしかいないからそこに一発当てるだけ。
アルヒラルの崩しがマトモなら2点3点は取られてもおかしくない内容だった。

これを何処かで見たことがあるでしょう。
そう、W杯アジア最終予選の対オーストラリア戦。あれと殆ど同じ。ボールを支配されたがオーストラリアの不味いいかにもアジア仕様の崩しに助けられ無失点の勝利。
あれで勘違いした外野がハリルの評価を上げたが、この前のブラジル戦で突き落とされた。

アジアと世界の違いは、相手ゴール30メートル位からの崩し。
アジアではその位の距離でボールを持たれても崩しのアイデアが少ないから殆ど怖さがない。危険なミドルも飛んでこない。
しかし、世界に出ればその位の距離でボールを持たせたら司令塔のようなSBやIHがうじゃうじゃ居るので自殺行為に等しくなる。
マルセロやデブライネ君達のように。
アジアでは何とか守れてもブラジル相手に45分でちゃちゃっと3点取られるのはこの違い。

だから、守れた気になってもらっても困るんだよね。

そして、日本以外のアジアの国は、トルシェ、ジーコ、オシム、ザックの各ジャパン相手にボールを支配され自陣ハーフコートに押し込まれ、まるでサッカーをやらせてもらえなかった苦い経験を踏まえ、日本相手に守り倒すのではなく日本の上を行くボール回しを目指すようになった。まだ崩しは下手くそで志し半ばだけど、支配率ではどんどん日本の上を行くところまで来た。これが仮にブラジルレベルじゃなくても毛が二三本生える程度まで行った日には間違いなく日本の守備は崩壊する。
それも遠い将来の話じゃないね。

今日のACL決勝を見てそう思った。日本サッカーも思い切り舵をきらないと手遅れになるよ。
まあとりあえずは、浦和おめでとう 笑
コメント (1)
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ハリルジャパン(137) ハリルの「モダンサッカー」余談  文科系

2017年11月25日 08時20分49秒 | スポーツ
 ハリルが「モダンサッカー」と名付けているのは間違いなく、今のドイツがドルトムント戦術を取り入れ、変形したそれ。この原理を最も簡単に言えば、ずっと述べてきたようにこういうこと。
「ここという時の組織的な強いデュエル、潰しからこそ、現代サッカーの得点が最も生まれやすい」
 何度も言うが、ドイツはこの戦略で、ブラジルw杯において開催国ブラジルを7対1で負かし優勝などと、今の全盛期を形成してきた。この戦術は特に、クラブチームのように繋ぎのオートマチズムを時間を掛けて鍛える必要がないという意味で、国代表を強くするには手っ取り早いものと言えるのだろう。というような現代サッカーのこの流れ理解に関わって、どうしても不可欠なサッカー世界史知識があるので、それについて少々。

 このシリーズ第134回にヨーロッパ遠征2戦のある批評を紹介したが、これは、1998年日本w杯初出場代表の初代監督・加茂周の批評だった。そして、古いサッカーファンなら誰でも知っていることだが、加茂監督のチーム戦略の代名詞が「ゾーン・プレス」。この戦術には歴史があって、1990年頃のイタリアはACミランから2010年前後のドルトムントまでという流れがあるということだ。ハリルは明らかにこの流れを受けているわけである。ちなみに、ACミランで「ゾーン・プレス」を編み出したアリゴ・サッキ監督が、ドイツとドルトムントを現代サッカー戦術の最先端と述べている文章をここでも紹介したことがあるが、その戦術内容自身は以下のエントリー文に記したので参照されたい。

『改めて、分かり、楽しくなるサッカー観戦法 2017年11月19日』
 特に、ここの③がこの「ゾーン・プレス」を説明している。これを知って初めて、ドイツがなぜ個人技世界一のブラジルに勝つのかがより分かると愚考している。


 ちなみに、ドルトムントやドイツは、チャンピオンズリーグ2連勝のサッキ・ミラン「ゾーン・プレス」をこう解釈改変したのだった。ミランのそれは、どちらかと言えばこういうもの。「敵ボールをいつでも奪えるのでボールキープで圧倒的な差を付けて、攻めっぱなしになる組織」。ドルトのそれは「同じくボールを奪うのが得意だけれど、ボールキープにはそれほど拘らず、高い位置で奪った瞬間に得点を狙える戦略を持ったチーム」と。
 なお、この戦術を編み出した元ドルトムント監督、ユルゲン・クロップが現在イングランドのリバプールで苦戦しているのを見ると、こんな弱点があるようだ。得点には有利だが、失点しやすいところがあると。アリゴサッキが予見、予言していたように、「この戦術は力のある選手たちでも一糸乱れず守ってくれなければ上手く行かない」と語ったその点が、イングランドとか今のリバプールでは難しいのだろうか。守らない選手はあっさりと切ることができる国代表とは違って・・・。ちなみに、ハリルはと観れば、大エースでもあっさりと切れる監督である。と同時に、一定の力ある選手を本番でもどんどん交代させたり、レギュラーに加えていくというような監督でもある。これはこういうことだろう。「守らせることが少なくて、それを外す選手は切る」。

コメント (2)
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