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ハリルジャパン(141)日本サッカー、世界的現段階 ①  文科系

2017年11月29日 13時49分39秒 | スポーツ
 標記のご大層な題名でものを考えられる時代が日本にもやってきたと思う。これには、2つの場面があると言える。一つが、W杯を頂点とした日本代表の海外代表との対戦。今一つが、日本代表クラブの世界との対戦

 前者については98年から5大会連続で出ているのは褒められるにしても、やっと16強になったのが2回では、大きなことは言えない。が、後者については、そろそろ大きなことが言える時代が来たのだと、そこを強調したい。以下のような事実を前にして、いつまでも「日本よりも、ヨーロッパだ南米だ」と壊れたレコードのような言葉を繰り返していても既に無意味という連載をやってみる。個人のプレーなどの一面からだけ観て、サッカー組織の証拠も上げずに語る論調などは、サッカー向きのものではないと言うしかないのである。

 ACLの日本は、この3年ほど急激に強くなった。まず、その証言、証拠を示そう。
 一昨年12月の広島、昨年12月の鹿島、今年は浦和と、日本クラブがこの10年ほどの沈滞を破り始めたのである。
 なんせ、この9年はACL(アジアチャンピオンズリーグ)優勝者にすらなれなかったのだから、お話にならない。近年のACLではまず日本が昔から弱かった韓国勢に負け、次いで世界的名監督、名選手を集め始めた中国に負け続けた。ところが、一昨年広島が、昨年は鹿島がそれぞれ開催国枠によって世界代表クラブ戦に出場して大活躍した。そして今年、9年ぶりの日本クラブ・浦和優勝である。

 広島は、アフリカのマゼンベとアジアの代表広州恒大を負かして、南米代表クラブ、リーベルプレート(アルゼンチン。今をときめくライオネル・メッシが子ども時代に育ったクラブである)に0対1と惜敗して3位。
 そして昨年はとうとう、鹿島が南米チャンピオンを負かしたのだった。コロンビアのアトレティコ・ナショナルを3対0で破ってアジア勢で歴史上初の2位。そして決勝では、欧州チャンピオン、レアル・マドリーと90分内2対2の同点。これらの戦いは何れも激戦であったが、どうみても国代表の戦いの先を行っていると、人は観ることができるはずだ。

 さて僕にとってのこの問題意識は、こういうことである。
①この10年、日本クラブはアジア内部でもどう弱くなっていたのか。そして、ここ数年そこをどう克服できたのか。
②このような日本クラブレベルの躍進が、国代表にも必ず影響してくるはずだが、今後の代表強化に向かってどういう好影響が期待できるのか。


 この連載は4回ほど続けるつもりだ。重要なゲーム分析を載せる必要があるからである。一昨年広島のマゼンベ戦とリーベルプレート戦、昨年鹿島のアトレチコ・ナショナル戦とレアル戦、今年の浦和の上海上港戦、アルヒラル戦などのことである。
 ついでに言っておくが、僕はこれらのゲームを全部生放送で観た。そして、このブログにこれらの観戦記全てが書いてある。


(あと3回ほど続きます)
コメント (1)
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