物作り本位経済か金融支配経済か
今、激化していくこと必至の米中衝突には、マスコミなどがどこも、誰も触れないもう一つの本質的問題があると思う。それを端的に言えば「物作りか金融支配か」という問題だ。これに関わって、米金融が中国の物作り支配に勝利すれば、庶民の安定的職業というものが永遠に失われるということを力説したい。これは中国が勝てば良いなどという問題ではなく、世界の金融支配に今なんとしても厳しい規制が必要だということと、米中衝突というこの機会にこれを実現しなければ、国連金融規制実現がずっと先の話になるだろうということと、二つの主張を含むものだ。
中国累積黒字を米金融が狙っている
アメリカは、国家も家計も、その他物作り企業などどこもかしこも大赤字の国。ただ、GAFAだけが、この大赤字分も世界の金も集め切って、すさまじいバブルを形成している。
対する中国は今や物作り大国で、輸出入収支の累積黒字を世界一積み上げている国。
こうしてつまり、今のアメリカ金融起死回生の望みこそ、この中国累積黒字をその金融でもってなんとか奪えないかということ。
対する中国は今や物作り大国で、輸出入収支の累積黒字を世界一積み上げている国。
こうしてつまり、今のアメリカ金融起死回生の望みこそ、この中国累積黒字をその金融でもってなんとか奪えないかということ。
国連金融規制だけが株主資本主義是正の道
米大企業経営者団体が「株主資本主義は誤りだった」と声明を出して、これの大改革に乗り出すことにもなったのだそうだ。が、今時のこんなものは、空約束に決まっている。というよりも、対中国冷戦への布石、対中冷戦で勝利するための世界各国への説得材料「創出?」ではないかと、僕には思われるのである。だって、このような「大改革」を成し遂げるには国連でアメリカがずっと反対してきたような金融規制を実現するしかないのだが、そもそも今のアメリカにはそんな国連尊重の欠片も見えないのだから。
ちなみに、この金融規制が実現しなければ、株主資本主義は終わらないし、大企業こそ内部留保をため込まねば不安で仕方ないという世の中なのである。つまり、99%にとっての明日は永遠に来ないことになる。それどころか、米金融の野放しこそ、アメリカによる国連無視の原動力なのだ。国連が米金融の首に縄を付けられなければ、国連は有名無実になり、実質的には消えていく。
ちなみに、この金融規制が実現しなければ、株主資本主義は終わらないし、大企業こそ内部留保をため込まねば不安で仕方ないという世の中なのである。つまり、99%にとっての明日は永遠に来ないことになる。それどころか、米金融の野放しこそ、アメリカによる国連無視の原動力なのだ。国連が米金融の首に縄を付けられなければ、国連は有名無実になり、実質的には消えていく。
『米金融の中国支配は、世界庶民にとっては最悪の事態である』
『庶民本位の国連金融規制が実現しなければ、株主資本主義は正されない』