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敵将カンナバーロ絶賛、ACL決勝進出浦和を  文科系

2019年10月25日 10時06分58秒 | スポーツ
 浦和が、12月の世界クラブ・チャンピオン杯トーナメント出場まで、残り1ゲームの地点まで来た。このトーナメントへのアジア(大陸)代表クラブを決める決勝戦は、11月の9日と24日に西アジア代表サウジアラビヤのチームと戦うことになった。浦和はここまでの東アジア戦で、大金を使ってブラジル代表などを集めた中国勢を3つとも破って来たのだから、すごい。グループステージで北京国安、準々決勝で上海上港、そして準決勝で広州恒大と、中国で「ビッグ3」と呼ばれるクラブをすべて倒した。
さて、この浦和について、 準決勝の相手・広州恒大のイタリア人監督ファッビオ・カンナバーロが、とても興味深い敗戦(0対2と0対1とで、浦和に敗れた)の弁を出している。氏は、バロンドールを獲ったこともある、全盛期イタリアの名DFだが、彼の敗戦談話をゾーンWEBから転載させていただく。


「(浦和とは)正直、非常に大きな差がある。日本のサッカー協会が20年をかけていろいろな努力をして若い選手を育てていることなど、非常にリードしている。私が最初に知っていた日本と中国の差は、日本の選手はもっと技術の上でリードしていると思っていたが、この何年間を見てフィジカルの面でも日本の選手は、特にサッカーという試合のなかで、アドバンテージを感じることがあった」

 日本人選手は体格に勝る中国の選手に劣勢になるというのが定説だったが、現役時代にバロンドールやワールドカップ(W杯)優勝も経験したイタリア人指揮官は違った見解を示した。必ずしも体をぶつけ合う部分だけでない、瞬発的な動きや90分間を通してのスタミナなども含めてのフィジカル的な要素では、日本人選手のほうが優れていると語った。
「今日の差は選手の安定感にあると感じた」
 そして、浦和との差について「日本のチーム、浦和レッズのいいところは、集中力の強いところ。我々の選手たちに勉強してほしいところだ。昔は広州恒大と日本のチームにはそんなに大きな差がなかったので、場合によっては突破できるポジションにいると思っていたが、今日の差は選手の安定感にあると感じた」と言及。メンタル的な部分でも上回ることができなかったと胸中を明かした。

 2007年に浦和、翌年にガンバ大阪が優勝して以来、Jリーグのクラブは長くアジアを制することができなかった。しかし、17年に浦和、昨年に鹿島アントラーズが優勝したことで、その風向きは変わりつつある。カンナバーロ監督が語った言葉は、日本サッカー全体の強化について自信を持てる要素だと言っても良いのではないだろうか。
轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada 』


 談話中、最も重要なのはこの部分だろう。
『私が最初に知っていた日本と中国の差は、日本の選手はもっと技術の上でリードしていると思っていたが、この何年間を見てフィジカルの面でも日本の選手は、特にサッカーという試合のなかで、アドバンテージを感じることがあった』
 そうなのだ。この2年の東アジア代表戦で浦和、鹿島という日本勢が随分久しぶりに勝ち上がった原因こそ、まさにここにある。これは、例えば10月13日の当ブログ・エントリー「サッカー観点で一言」、17日「ここがダメ、日本サッカーマスコミ」のように、ここで大いに主張してきたところ。この点での急進歩こそ、川崎、横浜、広島などを中心にヨーロッパの攻撃的守備・ゲーゲンプレス(これに適したフィジカル強化)を取り入れてきた成果なのである。
 13日、17日にもここに書いたことだが、サッカーを、攻撃的守備で、高い位置や中盤に両チームが密集したボール争奪戦でも観ようではないかという僕の主張は、ここから来ている。現代サッカーは攻撃的・組織的守備のための潰し合いで負けていては勝利はおぼつかない。ちなみに、あれだけ小さな長友が世界に堂々と通用しているのは、早くから特別に体幹を鍛えてきたからである。ヘディングが要るDFは別として、球を奪い合う当たり合いは上背をさほど必要としないものなのだろう。判断の速さや技術スピード,腰の持って行き方などでもって、大男をぐらつかせ、翻弄することもできるとは、日本人なら相撲でよく見知ってきた光景である。
コメント (5)
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