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川崎・湘南戦を観た   文科系

2019年10月07日 20時02分58秒 | スポーツ
 川崎・湘南戦を観た。2連覇中のあの強かった川崎がどうして勝てなくなったのかをこの目で確かめたいという目的を持って。するとどうだろう、5対0の大勝である。でもこのゲーム、何が悪いのか分かったように思う。その次第を述べてみたい。
 
 初めに、「川崎は相変わらず強いのだが・・」という数字を示しておきたい。首位鹿島との比較において。以下は、前者が川崎で後者が鹿島である。
・ 12勝11分け5敗と16勝7分け5敗
・ この28節までの総得失点は、46の26と、50の24で、得失点差は、川崎の20点に対して、鹿島26点である。
 どうだろう、川崎はただただ、引き分けが多いのである。勝ちきれないという、その引き分けゲーム11を調べてみた。双方0点の引き分けが、3ゲーム。1点が5ゲーム。2点が3ゲームである。先取点を取っても突き放すべく後が続くことがない内に追いつかれるとか、先取点を取られてやっと追いつくとかの姿が目に浮かぶのである。得点も多いチームなのだから、前者が多いのだろう。なぜ、もう1得点が取れないのか?

 と、こんな数字を調べておいて、今日の湘南戦を観たわけだ。
 
 勝てない原因は、はっきりと分かった積もりだ。前半の15分に1得点するまでのモタツキ場面の中に。要は、前風間監督仕込みのお得意の繋ぎに、もう一歩の進化が要求されているということだろう。特に、敵ゴール前ではなく、フィールド中盤のボール運びの所で上手く行っていない。その中盤で、パスを受ける複数のフォローと、パスを出す側とのより高いコラボが要求されているのだと観た。「フォローがない、フォローが見えない、自分で運ぶか横後ろへ」と、全盛期に比べてそんな感じがほんのちょっと多くなっている。鬼木監督がいつも言っているように、「過去2年とは相手の向かってくる意気込みが違うから、前と同じでは勝てない」という意味において、フィールド中盤でのこのフォロー走りが以前よりより高い次元で要求されているということだ。ボールの前の選手が、相手選手間にもっと顔を出さねば、横か後ろへのパスが多くなるということ。現に得点場面のほとんどが、ボール保持者がぶっちぎるなり、切り返していなすなりで、相手DF2~3人を置き去りにしてから、フォロー走りへのパスという場面から生まれていたのである。
 
 このチームの「相手ボール潰し」(から得点という)戦法が、僕は大好きだ。それはちっとも衰えていない。あとは、リトリートからシュートという、自分から仕掛ける中盤の繋ぎがカウンターを食わないように精度を上げること、これだけだと思う。残り後6ゲームの相手には、鹿島も横浜も広島も居る。この全部を食って、東京の敗戦を待つと、そんな強豪ぶりを是非見せて欲しい。本当によいチームだから。
コメント (2)
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