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続「国連総会、アメリカの失墜」  文科系

2019年10月21日 19時34分53秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 19日のここに標記「 」のエントリーをした。17日国連総会で、人権理事会理事国の一部、14か国の秘密投票選出が行われて、中南米枠でコスタリカが落選してベネズエラが選ばれた話だ。「ベネズエラの人権問題が許せない」として立候補したコスタリカが落選したことが、国連で大きな話題になっているという報告である。コスタリカを押して猛烈なロビー活動を展開したアメリカの大敗北、権威失墜なのである。アメリカ代表はこう述べたのだそうだが、負け惜しみもいいところと受け取られただろう。
『人権理事会が破綻している揺るがぬ証拠だ』
 このベネズエラとアメリカの問題を長年注視してここにも情勢を書き続けてきた僕から観れば、人権理事会が破綻しているのではなく、アメリカの国際民主主義的感覚、外交の良心が破綻していて、それが見破られていることの結果である。
 このエントリーを巡って、こんな討論があった。

Unknown (Unknown) 2019-10-20 18:35:15
マスコミは、文ちゃん論とか気にしないし、
アメリカが参加しないと無力な国連より、アメリカそのものを見るだろうね。

Unknown (文科系) 2019-10-20 23:47:38
 そのアメリカが,反ベネズエラで猛烈なロビー活動を演じてきて、大敗北を喫したのが、このニュースね。
 このことが示すようにう、ここ30年ほどのアメリカの国連無視は、長い目で見れば本当に高くつくはずだ。今後ますます重大なものになる中国との衝突でも、もうアメリカの言葉、やり口を信じ、従う国はごく少数になって行き、アメリカが背後に居ると言うだけで過半数が到底取れなくなったということだろう。今回アメリカ経営者団体が出した「株主資本主義は誤りでだったから大改革していく」も、彼らの国連における一つの敗北を示しているのだ。嘘でもこう言わなければ、アメリカ外交がもうどうしようもなくなっていると言うこと。
 そもそもこれを君はどうして考えないの? アメリカはなぜ国連を出て行かないか?


 国連の多数派工作を諦めて、暴力や戦争や戦争脅迫で要求を通そうという国は、昔は戦前の日独のように国連を出て行ったものだ。アメリカはなぜ国連を出て行かないのだろう? イラク戦争にせよ、ベネズエラ政権転覆行動や対イラン(戦争)有志国連合呼びかけにせよ、国連を全く無視した行動なのだが・・・・。世界は今,このことをこそ真剣に考えてみる必要があるのではないか。今は、いくら暴力的な国でももう国連を出て行けなくなった。その程度には、他国の支持、つまり国連レベルの大義名分、国際多数決(の場)を必要としている時代なのだということではないか。
コメント (3)
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