この6月13日、17日のこのブログに、22歳以下の日本代表によるトゥーロン国際大会準優勝の観戦記・戦評をエントリーした。 前年度優勝国イングランドとかメキシコなど強豪を倒して、決勝進出。ブラジル代表との決勝戦は1対1、PK戦による敗戦。同点1対1も、枠内シュート数では日本の2対3とほぼ互角の戦いであって、日本組織のコンパクト守備と、ブラジルの圧倒的個人技との対比が、見事なゲームだった。
ところが、現在ブラジルで開催中のU17W杯で、日本がまた金星を挙げた。まだグループ予選段階ながら、このクラスの欧州王者オランダを3対0で圧倒したのである。
このように、20歳前後以下の日本選手たちがブラジルや欧州トップ選手らと対等以上に戦えたというのは、今後の日本サッカーにとって、どれほど大きい意味があることか。
「個人技だけ、組織的観点が弱いブラジルには、組織で対すればシュートも打たれない」
「欧州チャンピオンって、この程度なんだ!」
ちなみに、U17オランダ戦のあるサイト報告と、トゥーロン国際大会決勝戦、対ブラジル戦の僕の観戦記を再掲してみる。
『ブラジルで開催中のU-17ワールドカップに参加しているU-17日本代表は27日(日本時間28日朝)、グループステージ第1戦でオランダに3-0と快勝した。欧州王者であり優勝候補相手に苦戦するのでは、という戦前の予想を覆す結果に驚きの声が上がったが、勝利にはそれだけの理由がある。
10月27日の夜、U-17日本代表が世界のサッカーシーンに与えた衝撃は決して小さなものではなかった。クレーベル・アンドラーデ・スタジアムにて実現されたのは、欧州王者オランダに対する3-0の勝利。その数字だけでも驚きだろうが、結果のみならず試合の内容面でも日本の完勝だった。
FW若月大和(桐生第一高校)とFW西川潤(桐光学園高校)の2トップは間違いなく今大会で最も輝いた前線のデュオだった。若月が2得点1PK奪取、西川が1得点2アシストという結果を刻み、日本を大勝へと導いた。』
『五輪サッカーに希望が見えた! 文科系 2019年06月17日 | スポーツ
五輪年代の若手で戦うフランスはトゥーロンの歴史ある国際大会で、日本代表が史上初めて決勝戦に進出した。準決勝戦では強豪メキシコを激闘の末のPK戦で破って。その決勝の相手は、ここまで圧倒的な得点差で勝ち上がってきたブラジル。誰もがブラジル圧勝と観たはずだが、どっこい日本の若者らがその「特技」を十二分以上に世界に見せつけたのである。1対1のPK戦敗退。
日本は、本当によくやった。ブラジル相手に、1対1のPK戦。それも双方4人成功まで行って、最後の5人目の後蹴りの日本、旗手選手が失敗。
誰が観ても攻守ともにブラジル優勢は確かだったが、そう叫び、「解説」「報道」しすぎるアナウンサーらが気になって、「サッカーが個人技だけでやるものならばね。馬鹿な解説だ!」と、テレビ音を消して観ていたもの。だって、最初から見えた次のような大切な点を見落としているのだから、「ど素人の目か!」というわけ。
ブラジルが受ける時のDFラインが非常に低くて、なのに前、中盤は高目に構えているから、間が空いていると、最初から分かった。
「これで、どうやってボールを運ぶのか?」
案の定ロングパスかドリブルになり、日本のDFラインを押し上げた中盤のコンパクトプレスに手こずっている。それをさらに、個の力で抜こうとするものだから、スムースに前へ運べない。そのかわり、攻め入った時のブラジルは明らかに今最先端の「高位コンパクトプレスでボール奪取得点」を狙っているのである。
攻められた時の守備が軽い、これがブラジルの欠点である。事実、小川航基の1得点は、相手DFのクリアミスから生まれている。
「攻守ともに個人技が上手すぎて、相手を馬鹿にしてきたチーム」
そういうようにしか見えなかった。だからこその、この結末。枠内シュートだって、これだけ個人技に差があって意外にも日本2に対してブラジル3にすぎず、よいシュートチャンスまで持って行けてないゲームだったことが明白。逆を言えば、個人技では負けていても、組織では日本が勝っていたということだろう。』
なお、「個人技が上手い選手が組織力を身につければ、すぐに・・・」という反論もあろうと思うが、それはそんなに簡単なことではない。組織力には周囲が遠くまで見えているということが必須だが、例えば「ドリブル名人は、周囲が見えない」ということも多いのだから。
ところが、現在ブラジルで開催中のU17W杯で、日本がまた金星を挙げた。まだグループ予選段階ながら、このクラスの欧州王者オランダを3対0で圧倒したのである。
このように、20歳前後以下の日本選手たちがブラジルや欧州トップ選手らと対等以上に戦えたというのは、今後の日本サッカーにとって、どれほど大きい意味があることか。
「個人技だけ、組織的観点が弱いブラジルには、組織で対すればシュートも打たれない」
「欧州チャンピオンって、この程度なんだ!」
ちなみに、U17オランダ戦のあるサイト報告と、トゥーロン国際大会決勝戦、対ブラジル戦の僕の観戦記を再掲してみる。
『ブラジルで開催中のU-17ワールドカップに参加しているU-17日本代表は27日(日本時間28日朝)、グループステージ第1戦でオランダに3-0と快勝した。欧州王者であり優勝候補相手に苦戦するのでは、という戦前の予想を覆す結果に驚きの声が上がったが、勝利にはそれだけの理由がある。
10月27日の夜、U-17日本代表が世界のサッカーシーンに与えた衝撃は決して小さなものではなかった。クレーベル・アンドラーデ・スタジアムにて実現されたのは、欧州王者オランダに対する3-0の勝利。その数字だけでも驚きだろうが、結果のみならず試合の内容面でも日本の完勝だった。
FW若月大和(桐生第一高校)とFW西川潤(桐光学園高校)の2トップは間違いなく今大会で最も輝いた前線のデュオだった。若月が2得点1PK奪取、西川が1得点2アシストという結果を刻み、日本を大勝へと導いた。』
『五輪サッカーに希望が見えた! 文科系 2019年06月17日 | スポーツ
五輪年代の若手で戦うフランスはトゥーロンの歴史ある国際大会で、日本代表が史上初めて決勝戦に進出した。準決勝戦では強豪メキシコを激闘の末のPK戦で破って。その決勝の相手は、ここまで圧倒的な得点差で勝ち上がってきたブラジル。誰もがブラジル圧勝と観たはずだが、どっこい日本の若者らがその「特技」を十二分以上に世界に見せつけたのである。1対1のPK戦敗退。
日本は、本当によくやった。ブラジル相手に、1対1のPK戦。それも双方4人成功まで行って、最後の5人目の後蹴りの日本、旗手選手が失敗。
誰が観ても攻守ともにブラジル優勢は確かだったが、そう叫び、「解説」「報道」しすぎるアナウンサーらが気になって、「サッカーが個人技だけでやるものならばね。馬鹿な解説だ!」と、テレビ音を消して観ていたもの。だって、最初から見えた次のような大切な点を見落としているのだから、「ど素人の目か!」というわけ。
ブラジルが受ける時のDFラインが非常に低くて、なのに前、中盤は高目に構えているから、間が空いていると、最初から分かった。
「これで、どうやってボールを運ぶのか?」
案の定ロングパスかドリブルになり、日本のDFラインを押し上げた中盤のコンパクトプレスに手こずっている。それをさらに、個の力で抜こうとするものだから、スムースに前へ運べない。そのかわり、攻め入った時のブラジルは明らかに今最先端の「高位コンパクトプレスでボール奪取得点」を狙っているのである。
攻められた時の守備が軽い、これがブラジルの欠点である。事実、小川航基の1得点は、相手DFのクリアミスから生まれている。
「攻守ともに個人技が上手すぎて、相手を馬鹿にしてきたチーム」
そういうようにしか見えなかった。だからこその、この結末。枠内シュートだって、これだけ個人技に差があって意外にも日本2に対してブラジル3にすぎず、よいシュートチャンスまで持って行けてないゲームだったことが明白。逆を言えば、個人技では負けていても、組織では日本が勝っていたということだろう。』
なお、「個人技が上手い選手が組織力を身につければ、すぐに・・・」という反論もあろうと思うが、それはそんなに簡単なことではない。組織力には周囲が遠くまで見えているということが必須だが、例えば「ドリブル名人は、周囲が見えない」ということも多いのだから。