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随筆紹介 文化庁って、なにもの?  文科系  

2019年10月29日 14時07分35秒 | 文芸作品
 文化庁って、なにもの?   I・Kさんの作品です

 愛知県が主催した「不自由展」にイヤガラセが殺到し、中断に追い込まれた。これに大村知事は大いに反発し、その非を力説して、再開を呼び掛けた。保守的な知事が、これ程までに自由の旗手として登場してきたことに違和感があった。なぜなら、この展示の目玉が韓国の従軍慰安婦像で、日本兵の慰みにされた少女像だったからだ。
 現在、日韓問題は熾烈である。その中で、韓国が世界に日本の戦時中の残酷さを訴える象徴的シンボルを愛知県が展示するわけだから、国や保守政党、右翼をこぞって敵に回した。

 なぜ大村知事は、いきなり反発し、自由を唱え始めたのか、このパズルを解かねばならない。それは、文化庁の補助金にあった。七千万円の補助金を当てにしていた。それが中断すれば、今までに出費した膨大な費用が払えない。だから再開し、いったん認可された補助金を得たいのである。

 この文化庁の補助金は、他人事でなくなっていた。私の主催する陶芸親子教室も四十万円弱の文化庁の補助金の認可を得て現在、教室をすすめている。

 文化庁は伝統文化を育成のため、毎年補助金を支給している。大半の人々はこれを知らない。約千の小さな団体に、申請させ認可して、四十万円弱を支給する。日本舞踊、茶華道、書道、琴、凧揚げ、着付け、相撲、さらに将棋などの伝統文化が対象である。毎年、総額で三億円を支給する。バラマキである。この制度を知っている団体が申請する。調べてみると、この制度を広くネットで公開し市民に公募しているのは、愛知県では瀬戸市だけである。私もこの制度に味をしめている町会議員からの強い勧めから、腰をあげた。

 名古屋市では、この制度を知る西川流の舞踊教室が二十二団体も認可を受け、各々四十万円弱を受給される。八百万円を愛知県の西川流は懐にする。

 文化庁のお金のバラマキは実に胡散臭い。このお金は税金だから、その還流ではあるが、極めて不公平で、粗っぽい支給ではなかろうか。これが国家の事業と言われている。
コメント
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