マスコミのサッカーーニュースは、虚像のバーチャルなものばかり。特にネットはそう。ところが今まさに「リア充」サッカー・ビッグニュースが内外に二つある。一つが、13日にチャンピオンズリーグ常連の強豪パリ・サンジェルマンを1対0で負かしたマルセイユ、その酒井宏樹が「ネイマールと常にマッチアップ、彼を退場させた」ニュース。今一つは、今季川崎のJリーグ史に残るような強さについて。 先ず、前者だが、フットボールゾーンウェブの抜粋から。
酒井宏樹、ネイマールを退場に
『 フランスのナショナル・ダービーとして知られるPSGとマルセイユの一戦は、90分間でイエローカード14枚、レッドカード5枚が飛び交う荒れ模様となり、試合終盤にはネイマールを含めて計5人が退場処分となる事態にまで発展した。
乱闘劇が注目を集めたなかで、右サイドバックで出場した酒井は左ウイングのネイマールと何度も対峙。前半7分の場面ではドリブル突破に対して繰り出したスライディングタックルがファウル判定でイエローカードを取られたが、後半8分にはリベンジとばかりに好プレーを披露した。
左サイドから攻め上がったネイマールと右コーナー付近で対峙した酒井は、相手の動きを読み切って股抜きを狙った瞬間に左膝を落とし、ボールをブロック。ブラジル代表の至宝との駆け引きに勝利する完璧な守備で自由を与えなかった。
DAZN公式ツイッターは「酒井宏樹 ネイマールの股抜きを読み切る 世界最高峰のドリブラーと何度も対峙する中、一対一の勝負を見事に制した」と動画を公開。これに、マルセイユ公式ツイッター日本語版が酒井とネイマールが激しいとデュエルを繰り広げるマッチアップ写真とともに、「強いぞ サムライが一番」と再投稿して称賛した。また、ファンからも「鳥肌立った」「ネイマール封じは素晴らしかった」「しびれるプレー」と感嘆の声が多数上がっている。』
この「股抜き阻止」映像を僕も観た。マルセイユ陣右コーナーフラッグ辺りでボールを拾ったネイマールと向かいあったのが、酒井宏樹。ネイマールが出した股抜きパスを、酒井が左膝を地面に付けて見事に阻止。自分が出したボールを悠々と受ける積もりで、酒井の右手を超えようとした瞬間にはもう、ネイマール、茫然自失。そんな場面だった。
川崎フロンターレ、1ゲーム3得点を超える
さてもう一方は、今季若手がどんどん伸びてきた川崎のJ史上に残る強さだ。当ブログ4日エントリーでも「川崎フロンターレ賛歌」を書いたが、今改めてこのチームを見つめ直してみよう。
13日が終わった段階の勝ち点が44で、2位の36を8離している。得失点はと観れば、川崎の得点52は2位柏の32を20点も引き離しているし、失点16はセレッソの14、名古屋の15に次ぐものだ。が、この2チームは得点を抑えてでも失点を減らして勝ってきたチームなのである。特に、17ゲームで52得点というのは、1ゲーム3得点を超えており、過去に1シーズン平均3得点を超えたチームは98年の磐田だけなのである。ゴン中山が34ゲームで36得点した年であって、この中山のいろんな記録は未だに破られていないという。田中碧(あお)とか旗手とかの若手がどんどん出場、活躍してきていることも重なって、恐るべし川崎。若手選手育成が出来ない監督では、このチームにはもう当分勝てないはずだ。