日本学術会議の会員推薦者6名を日本国首相が任命拒否したことについて、学術会議の諸問題をあげつらう論議が巷に溢れすぎている。このことについて、改めて一言。
任命拒否がおかしいという人々は、任命権者である首相にその理由を問うてきたのである。日本国学問の府に対して、日本国首相が前例にない任命権者決定をしたその歴史的異例の理由を。これすなわち、首相でなければ答えられないことなのである。それを横から「学術会議は、これこれしかじかの欠点、傷を持っているから・・・」などの声が、日本マスコミ上げてのようになんと喧しいことか。これが笑える、噴飯物だと言いたい。
学術会議を批判するのは常日頃からやったら良い。だけど今これを、これだけ繰り返すのは「任命権者になり代わって」ということなのか? 成り代われないのに成り代わったつもり? そういうことにしかならないからおかしいのである。首相、政権による「この行為」を擁護しようとの魂胆だけ、そればかりが見えすいている。最近流行の、忖度、忖度。ただし、忖度にもならない忖度。マスコミによる政権忖度って、世を悪くするという意味で昔から質が悪いものと相場が決まっている。特に長期保守政権への忖度なのだから、なおさらのことだ。いまだにトランプをヨイショし続けるフォックステレビじゃあるまいに。