九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

赤木ファイルは闇に葬られるのか  文科系

2020年11月21日 00時00分21秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 麻生財務相が、いわゆる「赤木ファイル」についてこう答弁したという。

「存否も含め、答えは控える。訴訟されている当事者であり、今のような答えしかない」

 この「赤木ファイル」とは、森友問題・国有地8億円不正値引き売却にかかわって、公文書改竄を担わされて自殺した財務省末端職員・赤木俊夫さんが改竄の経過をまとめた文書であり、赤木さんの上司も財務省に提出されたその存在を認めているものだ。ちなみに、赤木さんは改竄を苦にして自死したのであるから、公務員の鏡のようなお方である。その死に臨んで改竄経過を記録に残したことが、「公務員としてしてはならないことをした。その経過だけはきちんと残しておかねば、死ねぬ」という心を示している。

 この8億円値引きの公文書改竄事件は、周知のように、安倍首相の国会答弁「私や妻が森友に関わっていたら、首相だけでなく、議員も辞めます」によって起こされたものである。ここからおこったことについて、以前新聞に載った赤木さんの手記(ご家族から出たものだろう。その要旨が新聞に載っていた)では、こんな表現があった。

『決裁文書の調書の差し替えは事実です。全て佐川局長の指示です。学園に厚遇したと受け取られる疑いの箇所は全て修正するよう指示があったと聞きました』
『森友事案は、うそにうそを塗り重ねるという、通常ではありえない対応を本省(佐川)が引き起こしたのです』

 こうして、安倍前首相の国会答弁から、これを忖度した佐川局長によって全てがひっくり返されて起こったのが、この改竄事件である。ちなみに、安倍昭恵が森友学園名誉校長であったことももう、国民周知の事実になっている。
 国民に公正に奉仕するという意味で他の範であると示した一公務員が、その正反対の出世主義、忖度専門の本庁局長によって殺された。一将を立てるために、骨ある一公務員が抵抗し、殺され、将を立てた殺人者は栄達。

 どうだろう、この事件が日本中の公務員を「上への不正忖度」という意味で「骨」抜きにしていく方向に向かって、どれだけ大きな役割を果たしたことか。「世の中とは『骨』は通らない、そういうものだ」、日本公務員世界が、「一将功成りて万骨枯る」となったのではないか? この一将とは佐川のことではなく、安倍のことだ。妻が関係していたのに、議員も辞めず、ますます大きな顔をしている。それも、選挙に勝ったと言うだけで。日本国のこんな選挙って、一体何なんだ。

 諫言が通らない国家元首や家臣の国は腐敗し、滅びていく国である。事実、長期安倍政権の下では、日本の大変な貧困化が深まった。最新19年度の国民1人当たり購買力平価GDPで、日本は世界33位。18位台湾、21位オーストラリア、30位韓国、32位ニュージーランドにも抜かれた貧乏国である。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする