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「雇用を増やした」と安倍?  文科系

2020年11月20日 11時11分06秒 | 国内政治・経済・社会問題

 コロナ・バンデミックから敵前逃亡したかという安倍前首相が、「病気が直った」とかで派閥活動を派手に始めている。ついては、誰しもがこんなことを思うのではないか。ほとぼりが冷めた頃の「第三次」を目指そうか、さもなくば細田派代表として完璧な院政を敷く。表の総理か、影の総理かである。そんな派閥活動の中で先ず語ったのがこのこと。

『 2%インフレターゲット自身は実現できなかったが、実は私がこれを実現したも同じなのだ。高株価を実現して雇用を劇的に改善したのだから』

 またまた、例によって嘘に等しい「煙に巻く」だと思う。2年内に実現すると公言したのに、期限を延ばしに延ばしても駄目だった三本の矢の根幹2%目標が気になって仕方ないようだ。しかしながら、この弁解はまさに「煙に巻く」で、以下のように恥ずかしすぎるもの。

・非正規労働者が06年からずっと1000万人を超えており、内400万人が就職氷河世代の人々である。そして、この400万人の75%は年収200万円未満である。
・非正規労働者男性の6割が未婚者であって、50歳まで一度も結婚したことがない男性が4人に1人に近づいている。ここから、年間90万人を割るというかってない出生数の減少から、非常な日本小国化が起こっている。
・上の非正規労働者が中心となって、日本の相対的貧困率はG7で最悪になっている。日米11.9%、イタリア11.5%、カナダ7.2%、フランス7.2%、イギリス6.3%、ドイツ3.9%と。
 ちなみに、以上ほとんどの数字は、2019年8月11日の中日新聞特集から採用したものだ。

 さて、これらすべての日本の貧困を、安倍は「高株価による雇用の改善」という一言で煙に巻いているわけだ。が、この高株価なるものが真っ赤な偽物だから、また大変に始末が悪い。日銀の金、年金基金などを大量につぎ込んで政府が大株主という、社会主義経済・ニセ株価である。その結果、こんなことまでが起こっている。
「GPIF年金運用 17兆円赤字見通し 1~3月期 世界株安で過去最大」(2020年4月3日新聞)
 国の金を今後いくら損しても抜けられない泥沼である。抜ければ日本株暴落が目に見えているのだから。その時に外から日本(空)売りが掛けられれば、日本完全沈没にならないか。このような金融行政も、第二次安倍内閣発足と同時にこれに反対する日銀(白川方明総裁)を屈服させてまで敢行した「財政ファイナンス」の結末なのであった。


 こうして、安倍首相がやったと言えることは、選挙目当てのヤッテル感・虚飾だけ。その実態は上のように「羊頭狗肉」で煙に巻いて「一将虚功成りて日本枯る」である。これは明日の予告だが、「一将『功』成りて万骨枯る」を展開してみたい。

コメント (3)
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