5~7日に中国を訪問する仏マクロン大統領が、米バイデン大統領とウクライナ戦争のことで電話協議をしたというニュースがロイターから流れた。
『フランス大統領府は5日、マクロン大統領が中国訪問に先立ちバイデン米大統領と電話協議し、ウクライナでの戦争終結加速に向けて中国の関与を求める立場で一致したと発表した』
他方、ゼンレンスキー大統領が習近平の訪ウを要請しているというニュースもすでに流れていて、マクロンはこれをも意識しているはずで、ウ・ロ停戦が案外実現するかも知れぬと僕は思ったところだ。
マクロンが思いついて、バイデンが乗ったという形がこの出来事のキーポイントなのだ。
しかも、マクロンがこのニュースを発表することをバイデンが承認しているという点も極めて大事である。
この戦争継続派も多いアメリカには違いなかろうが、マクロンにこう持ちかけられたから、バイデンがそれに応えざるをえなかったから、マクロンから習近平にお願いすることになったという形なのだ。加えて、G7が、中国にだけいー顔をされてはかなわないという発想もあるに違いないのである。そもそもゼレンスキーはもう己の立場に困窮し尽くしているはずであって、渡りに船とばかりに進んでいくこともありうる。ゼレンスキーはもともと戦争直前までこう語っていたのだから。
「ロシアがウクライナに攻めてくるなど、有り様もない話である」
まー、それほど酷いことをロシアがやったということなのだが。
この外交、和平調停は、案外成り立つと、僕は思う。この急展開の背景には、以下の情勢もあるに違いないのだから。G7の銀行危機。アメリカの金融危機とスタグフレーション。加えるに世界各国の外貨準備で元がユーロを抜いたという情勢も。中国、ロシア、ブラジルなどに加えてサウジまでが貿易の元決済を始めたからだ。アメリカがウクライナ戦争を口実に世界を分断したからこそ元決済が進んだのだから、このままでは世界通貨としてのドルが浸食されるばかりと恐れたのだろう。アメリカ離れが進んでいるグローバルサウスまでが元決済を増やしたらさらに惨めなことになるという恐れからだろうが、マクロンの中国訪問には「グローバルサウス問題」も入っていると報道されている。
この外交、和平調停は、案外成り立つと、僕は思う。この急展開の背景には、以下の情勢もあるに違いないのだから。G7の銀行危機。アメリカの金融危機とスタグフレーション。加えるに世界各国の外貨準備で元がユーロを抜いたという情勢も。中国、ロシア、ブラジルなどに加えてサウジまでが貿易の元決済を始めたからだ。アメリカがウクライナ戦争を口実に世界を分断したからこそ元決済が進んだのだから、このままでは世界通貨としてのドルが浸食されるばかりと恐れたのだろう。アメリカ離れが進んでいるグローバルサウスまでが元決済を増やしたらさらに惨めなことになるという恐れからだろうが、マクロンの中国訪問には「グローバルサウス問題」も入っていると報道されている。