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八十路ストーマ・ランナーの手記(454)ストーマとラン 文科系

2023年04月07日 07時16分41秒 | #闘病
 朝日新聞が、膀胱癌について連載をやっている。「患者を生きる」というシリーズの現在進行中のテーマが膀胱癌であり、本日7日のこの内容がストーマの実際、生活というようなものだった。現在の僕もストーマを付けて走っているわけだが、「ストーマ装着ランナー」というものを今日は書いてみたい。十分に走れるということを広めたいという趣旨である。


 先ずお知らせしたいのはこのこと。普段の僕はもちろん、ジムで走っている僕を見た人でさえ誰もストーマを付けているとは気付かないはずだ。ランナーとしての僕の服装は、膝上までのサイクリング・パンツの上に半袖シャツを着ているだけなのだが、おヘソの右あたりに付けたポリ袋のストーマ(尿の袋)をよくフィットする弾力性パンツがしっかり押さえてくれているからだ。パンツで押さえれば、尿が袋の中で均等に広がっていてくれるのである。ストーマの大きさは五本の指を除いた掌の部分程度のものだし、それが尿でいっぱいになったとしても200CC程度であって、これを早めに放出しておいて走るのだから、ほとんど目立つようなものではないのである。
 こうして、僕が現に走っている1時間程度なら走るのにほぼ支障はないと言って良いと思う。2時間近くでも大丈夫だろうと僕は思うが、その人のスピードとか違和感への感受性とかがあろうから、これは人によると申し上げるしかない。ただしいっぱいになっても、あらかじめトイレを探しておいて走行途中で放出すれば良いだけの話だ。


 さて、せっかく走力が戻り始めたのに、風邪の後遺症が残っていてジムを控えているのが、ちょっと残念。コロナでもインフルエンザでもないという検査結果を掛かり付け医院から得ているが、喉や気管支も痛いから控えている。定期点滴中のオプチーボという癌への免疫強化薬の副作用に肺炎が入っているから、大事を取っているのである。
 ラン復活がやっと軌道に乗って来たところだから、かなり残念だ。でも、ストーマ・ランナーとしてここまで希望をつなぎ、膨らませてきただけでも幸せだ。また、ランナー復活のために培ってきた体力が、ギター教室通いや同人誌活動に大いに生きていると痛感できるという幸せこそ、今最も大きいものがある。


コメント
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