九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

マクロン訪中は「中国包摂、戦争終結」努力?   文科系

2023年04月10日 00時25分04秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 この5~7日にあったマクロン訪中について、日本国内の報道は実際とはかなり違うようだ。というのは一例、韓国のハンギョレの報道を読んで分かった。アメリカによる世界の経済ブロック化とか、軍事ブロック化に欧州が明確に反対し、中国とも同様に付き合っていく方向が示されている。そして、日本がそういう欧州よりもアメリカに近いのだと見られている。この点については、マクロンに同行したEU委員長の態度でもあるとも報道されている。以下のように。

『 マクロン大統領とは別に2泊3日の日程で5日から中国を訪れているフォン・デア・ライエン委員長は6日、マクロン大統領、習主席と北京で3者会議を行った。 中国官営の新華社通信によると、この席でフォン・デア・ライエン委員長は、中国とのデカップリングは欧州連合(EU)の利益でも戦略的選択肢でもないと語った。 フォン・デア・ライエン委員長は先月末、ベルギーのブリュッセルで行われたシンクタンクのカンファレンスでも「中国とのデカップリングは実行可能でもなく、欧州の利益にも符合しないと考える」、「中国とのデカップリングではなくリスクの軽減に集中すべきだ」と語った。
米国は日本などと共に半導体などの先端技術分野で中国を排除するデカップリング戦略を実行しており、欧州にも参加を求めている。 しかし、欧州委員会の委員長と、ドイツとともにEUを主導するフランスが米国の戦略に対して否定的な発言を行ったことから、米国の対中戦略に亀裂が生じる可能性がうかがえる。
一方、習主席はマクロン大統領、フォン・デア・ライエン委員長との3者会議で、ウクライナ戦争について「時が来ればウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と電話で話す」との意思を明らかにした。同会議に同席したフランスの外交筋が明らかにした。マクロン大統領とフォン・デア・ライエン委員長は今回の訪中で、習主席にウクライナ戦争の終結に向けて果たす中国の役割の拡大を主に要請している。


 米国が進めつつある対中包囲網、そういう世界の軍事・経済ブロック化に熱心なのは、ファイブアイズ(英語圏の米英豪カにニュージーランド)の次は日本なのか、などとも頭に入れておこうと改めて思ったことだった。欧州委員長が望み、習近平が応えたように、もし中国がウ・ロ戦争を停戦に持ち込んでいくようなことが起こったら、ファイブアイズが決定的に世界から孤立することになるだろう。
 国連採決などを見てきても、アメリカはすでに中南米、アフリカ、中東などの諸国から敬遠されている。これは、世界通貨危機やイラク戦争、リーマンショック、今回の米銀破産に端を発したクレディスイス破綻・ドイツ銀行困窮などなどの結末だと、言いたい。トルコ、サウジ、ブラジル、インドネシア、韓国などのG20諸国でも意外に離米は進んでいるのだ。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする