九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

相変わらずヘンな選挙戦    らくせき

2013年07月09日 09時10分22秒 | Weblog
インターネットでの選挙運動が解禁されたとか。
でも私の周辺は静か・・・
どこで選挙が行われているのか?

大体、国民が自由にオシャベリできない選挙なんて
民主主義国家なのかしら?

誰もが自分の応援する人を自由に応援できる国こそ
「うつくしい国」じゃない?
もう数十年も感じてきたことだけれど・・・

安倍さんの夢見る国家は、今の沈黙をさらに
静かにさせようというオカシイよ、この「美しい国」は。

いや沈黙を許さない国家。ひといろしか許されない国家。



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今、民主党政権発足時を振り返る(後編の①)  文科系

2013年07月09日 08時22分57秒 | 国内政治・経済・社会問題
 標題のことの最後は、この政権崩壊の背景、原因に関わる過去拙稿を紹介させていただく。
 僕の結論を先に言っておくと、以下の⑪がそれだ。戦後初めての本格的野党政権の出だしは、ここまで2回見てきたように国民から見たその当初実績など、実に華々しいものであった。民主党のマニュフェスト実施などに対して日本共産党がこのように己の立ち位置(政権への評価)を変えていったほどであった。選挙のかなり前は「確かな野党」。選挙に入っては「建設的野党」。政権発足後には「後方支援(をする)」という言葉まで使ったのである。
 さて、この政権が、官僚マスコミ連合軍によって分裂、瓦解させられていく。この経過と、これに並行したフクシマ原発事故始末では、日本近年の統治機構の性格がこれほど白日の下にさらされたときはなかったと言える。国民主権って、全くの形式だけ。その国民によって選ばれ「国権の最高機関」とされた国会も、その国会を足場にした議院内閣制の内閣も、官僚に支配されていると。この官僚群が、政治記者クラブを中心としたマスコミを操ることによって。以下の拙稿がその証拠の数々の積もりである。

①検察審は法原理的に疑問  2010年12月01日
②日本記者クラブ、この暗黒の権力者(前後編)  2010年12月29,30日
③ニューヨークタイムズも「小沢国策捜査」と  2010年12月31日
④忘れまい、村木厚子冤罪事件の「国策」性  2011年01月02日
⑤転変の重要官僚が語る「官の巻き返し」(前後編) 2011年01月04,05日
⑥改めて、「検察、もう一つの暴行!」  2011年01月11日
⑦ウィキリークス(15) 官僚「核密約」でも、売国  2011年05月07日
⑧ウィキリークス(16) 「自治共和国・官僚」   2011年05月09日
⑨保安院の大罪(13)「官僚」は大暴力制度?  2011年06月26日
⑩保安院の大罪(24) 「体制側にも大亀裂」①②  2011年07月21日
⑪官僚主権国家 民主党政権へのやり口を振り返って  2011年12月29日

 さて、このそれぞれの詳論に入る前に、以上すべてからの結論、総論とも言える⑪の原文を、今回はごらんいただくことにして、この後編は2回に分けることとする。

【 今の日本、官僚主権国家だと結論したい。その証拠として、永久政権モドキの自民党内閣崩壊から待望の新政権ができて以降、民主党マニュフェスト崩壊に至るまでの官僚の所業を数え上げてみるのが良い。僕は、新マニュフェストが出来もしない嘘を並べたものだとは思っていないから、このことが国民のための今の日本政治にとって最も重要な難関だと考えるのである。

①鳩山政権を普天間問題で潰した。この過程において日本外務省などがスパイもどきの行動を取ってアメリカ政権に通じ、これをたきつけていた。これは、ウィキリークスによってすっぱ抜かれている。当ブログ以下の拙稿を参照されたい。
『ウイクリークス(16) 「自治共和国・官僚」2011年05月09日
 以下は、7日に朝日新聞社から発表された、09年9月に行われた「キャンベル国務次官補と斎木昭隆アジア大洋州局長が会合」の内容の一部です。朝日新聞社がウイクリークスから提供を受けたという駐日米大使館公電7000点の中にあったもの。「極秘」のマークが付いていました。
 日本の中に、まるで、治外法権をもった「自治共和国・官僚」が存在すると思われるような言葉が出てくるので、驚きます。 
【 外務官僚「日米の対等求める民主政権は愚か」 米公電訳2011年5月7日11時35分(以下、ここでは略)』

②菅政権においては例えば、こんなことがあった。菅直人政権誕生そのものが突如の消費税値上げ声明によって興された。菅一派が消費税で官僚と取引したことは社会の常識に属することだろう。また、東電の賠償問題を巡って、経産省広報官僚が平気で枝野官房長官発言を否定して見せたという大問題もあった。これは、東京新聞の長谷川幸洋氏がオフレコ発言を公表して以降の経産省の陰険なやり口を逐一報道して見せたことで世に知られた問題である。この問題については当ブログ拙稿「保安員の大罪(10)罪に罪を重ねる 本年6月18日」「同(11)罪に罪を重ねるその② 同19日」を参照されたい。

③官僚が内閣そのものを分裂させるやり口も、つとに有名になった。官僚は「内閣とは各閣僚のことだ」とし、それぞれの省庁が閣僚一人一人を落としにかかる。例えば厚労省の長妻や「脱原発依存」を言い出して以降の菅直人など落とせない者には、サボタージュを徹底する。内閣に命じられた仕事をろくにしないのである。これでは政治主導などほど遠いということだろう。

④こういうやりとり、やり口の間中、消費税(当面)反対派、マニュフェスト厳守派ともいうべき民主党小沢一派をば、検察などを使って徹底的に吊し上げ続けてきた。

⑤こういう事実の積み重なりの上に出来た、ドジョウ内閣が官僚の言いなりだとは、もはや説明も要るまい。

 さて、官僚とは日本国家の法制上では、政治の事務方とされている。ところがこれが今や上に観たように、日本政権を左右しているのだ。それも選挙で選ばれた国の最高機関・国会を基礎にして議院内閣制として形成された行政機関・内閣をば、陰で半ば自由に動かすことによって。
 こんなこと、事態を想定してみて欲しい。財務官僚長年の悲願であった消費税を仕上げて野田内閣が選挙で大敗し、政権が替わったとする。それでも、野田内閣に消費税をやらせることに功績のあった官僚らが何の民意にもさらされないどころか、むしろ「黒光りして」(上記「保安員の大罪(11)罪に罪を重ねる②」参照)大いに出世していくのだ。この「実質主権者」たちは、民意を裏切っても責任を取らされないどころか、それが功績になるのである。そういう集団が今の日本の政治を牛耳っているわけだ。この日本、国民主権が聞いて呆れる。国民は、官僚によって徹頭徹尾なめられているということでもあるのだろう。 】
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今、民主党政権発足時を振り返る(中編)  文科系

2013年07月08日 03時01分44秒 | 国内政治・経済・社会問題
 昨日の続きです。翌10年の春までの新聞を見ています。
①くだらない「新政権批判」二つ  2009年11月05日
②「天下り」規制論議に   2009年11月17日
③「鳩山政権の通信簿」、本日の毎日新聞要約   2009年11月24日
④(宮内庁)長官発言を巡るこの国の危うさ  2009年12月16日
⑤正真正銘「マスコミのウソ」にちなんで  2009年12月24日
⑥10年度政府予算案を観る  2009年12月28日
⑦新政権をめぐる最大の世界的問題  2010年01月10日
⑧検察非難以上に小沢非難を語った人々に  2010年02月06日
⑨「なぜ大マスコミは反民主党なのか」  2010年03月29日
⑩なぜか無報道、「官邸記者会見」の開放  2010年03月30日

①は斉藤次郎氏の日本郵政社長就任と、国家戦略室をめぐってマスコミが行った「揚げ足取り」イチャモンを批判した拙稿である。中身抜きの形式論「揚げ足取り」として、非常に大事な論点と観た。②は、この前者を詳論した物で、毎日新聞の記事の批判的紹介である。
 ③は、前回の⑦「公約実現率」と一緒、「その続編」に当たる物。実行・着手している好ましい公約が実に多いのである。
 ④は、「新政権になるとこういうことが起こるんだ!」と感じた当時の大事件。宮内庁長官が起こした言わば内閣への反乱とも言えるものだ。宮内庁だけでなく、こういうことが影で無数に起こっていたと思われるが、その表面にでた「氷山の一角」、象徴的事件と観た。
 ⑤は、日米関係の溝を大き過ぎるほどに脚色して描くマスコミの手法を批判している。場面は、その後大問題になっていく普天間で、関連した官僚による予算の不正使用問題などがあったりして、まさに伏魔殿の様相をも示し始めていた。
 ⑥は説明不要だが、今振り返って歴史的とも言って良い重要な記事と思う。
 ⑦は、グローバリズムに対する「保護主義」の新議論、中産階級の没落問題および需要側経済運営の必要などという世界経済問題を扱っている。毎日新聞の鼎談記事などから取ったものだ。
 ⑧⑨は、言うまでもあるまいが、⑩は当時極めて不思議に思った僕にとっての「歴史的大事件」。それは、こんな書き出しであった。

『 これは、週刊朝日4月9日号の記事の紹介である。大見出しは【「記者クラブ崩壊」 鳩山首相の会見に初出席】。その枠外ゴチック書き出しがことの本質を上手くまとめているので、それと、本文書き出しとを、先ず見ておこう。
 【民主党政権誕生から約半年、鳩山由紀夫首相が日本最大の記者クラブ「内閣記者会」の支配する「官邸記者会見」を開放した。霞ヶ関と記者クラブが一体となった「官報複合体」による世論誘導と国民洗脳の実態を告発してきたジャーナリストの上杉隆氏に、「官邸記者クラブ崩壊」の瞬間を聞いた】
【 政権交代から約半年を経た3月26日、鳩山由紀夫首相がようやく官邸での首相記者会見をオープンにしました。「内閣記者会」の抵抗を排して「記者クラブ制度の改革」に一歩踏み出した鳩山首相には率直にお礼を申し上げたい】 』
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安倍さんだけはダメ      らくせき

2013年07月07日 20時14分29秒 | Weblog
今回の選挙は9条の命運を決めるもの。
9条を守るためにたった一つのキーワードは
安倍さんだけはダメです。

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自民、取材拒否撤回 TBSから謝罪あったと    大西五郎

2013年07月07日 20時12分53秒 | Weblog
自民、取材拒否撤回 TBSから謝罪あったと(2013.7.6 毎日新聞)

 自民党がTBSの報道内容に公平さを欠いたとして取材を当面拒否するとしていた問題で、同党は5日、石破茂幹事長宛てにTBSの報道局長名の回答文書があったことを明らかにしたうえで、「これを謝罪と受け止める」として同日で解除すると発表した。
 発表文は「本回答、またこの間、数字にわたる政冶部長はじめ報道現場関係者の来訪と説明を誠意と認める」とした。
 安倍晋三首相は同日夜、BSフジの番組で「今後はしっかりと公正な報道をするという事実上の謝罪をしてもらったので決着した」と語った。
 自民党は6月27日にTBSに送った文書で、電気事業法改正案が廃案になった経緯を伝えた報道番組について「民主党など片方の主張にのみ与したもの」と抗議していた。
 一方、TBSの側も5日夜に自民党に提出した文書を公表。報道番組について「『説明が足りず、民間の方のコメントが野党の立場の代弁と受け止められかねないものであった』等と指摘を受けたことについて重く受け止める」とし、「今後一層、公平公正に報道する」としている。
謝罪でなく回答 TBSが反論
 TBSの龍崎孝政冶部長は「本日、報道局長が自民党本部を訪問し、抗議に対し文書で回答するとともに説明したが、放送内容について訂正・謝罪はしていない」とのコメントを出した。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□

 TBSの対応は報道機関としては情けないものと言わざるをえません。報道局長がノコノコと自民党本部までいって『説明』すれば、「謝罪した」と、自民党に取材拒否の正当性を主張する根拠を与えたことになります。重要法案の廃案は自民党の対応に問題があったと現場の記者が判断したのならば、正々堂々と「TBSはそう思っている」と主張すればいいのです。
 自民党がTBSに対して取材拒否をするとしたことと、TBSから接触があって、自民党はこれを謝罪と受け止めて取材拒否を解除したことは、朝日新聞や中日新聞も伝えています。ただ
「取材拒否をした」ということは両紙とも簡単に伝えただけで、報道内容に取材拒否で対抗することの不当性を指摘していませんでした。(毎日新聞は№97で紹介したように、メディアの専門家の大石泰彦・青山学院大学教授などの批判的意見を紹介)
 6日の朝日新聞は「自民、取材拒否1日で解除 選挙意識?幕引き急ぐ TBS謝罪せず」と報じ、ようやく田島泰彦・上智大教授(メディア法)らのコメントを紹介しました。田島教授は「報道内容が不服ならば反論すればいいのに、一方的に取材を拒絶しようとした。与党は説明責任を果すべき立場だ。取材回路を奪うというのは許せない。一方、TBSも取材拒否に強い対処をせず、報道に非があったと受け取られるような文書を出してしまった。互いに本質的なところをあいまいにし、有権者の利益より自分たちの利害を考えて決着させた。後味が良くない」と両者の対応を批判しています。政冶評論家の淺川博忠さんも「度量の狭さ不安」と述べています。
                                       大西 五郎
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ザックジャパン(96)やはり、本田はミランへは行くな  文科系

2013年07月07日 11時36分21秒 | スポーツ
 デイリースポーツに、表題のことを巡ってこんな記事が載っている。
『 移籍時期は来年1月になる可能性が出てきた。6日付のイタリア紙コリエレ・デロ・スポルトによると、CSKAモスクワが移籍金700万ユーロ(約9億1000万円)を要求しているのに対し、ACミランの予算は200万ユーロ(約2億6000万円)しかないという。金額差が大きいため、契約が切れ移籍金ゼロで獲得できる来年1月を待つ可能性が高まった』
 本田がこんな値段って、どういうことなのか。僕らが知らぬ事情でもあるのだろうか。10億円を割るどころか、ミランはただ同然で取ろうとしているのだ。他のチームは例えば噂されているプレミアとかブンデスとかは、何故動かないのだろう。これよりも安い価値しかないというニュースでも掴んでいるのだろうか。何かそういう理由でもあるのだろうか。清武でさえ、こんなニュースが出ているのだ。
『ブンデスリーガ・ニュルンベルクの日本代表MF清武弘嗣(23)に対し、イングランドプレミアリーグのアストンビラが移籍金850万ポンド(約13億円)で獲得の再オファーを出したことが5日、分かった。750万ポンド(11億5000万円)でオファーしたが、拒否されたため増額したという』(サンケイスポーツ)

 何度も言うが、イタリア・カルチョ・クラブはイングランド・プレミアに比べたら、周辺環境・文化も含めた総体として実に貧しい。歴史的に八百長が頻発し、犯罪の舞台・巣になっているとさえ懸念される。これは当たり前の話。ミランのオーナー、ベルルスコーニ元首相自身が、少女買春で刑務所行き実刑(7年?)を言い渡された国なのだ。サッカーもそういう「低い文化」としてしか扱われていなかったと、そんな勢力がのさばっている世界なのだと、そう観うる側面も大きいはずなのである。

 これも何度も言ったことだが、本田はこの事をよーく考えるべきだ。あのモウリーニョが語った「最後はプレミアでやりたい」という言葉の意味を。この人物、ポルトガル、イングランド、イタリア、スペインと渡り歩いた人物である。フットボールの社会的・歴史的評価や財産が最も大切にされている国なのだと、愚考する。
 今のカルチョは、金のことしか考えられないようになっている。スポーツ精神でさえ、体制としてはどれだけ残っていることだろう。ピルロとかブッフォンとか、心ありげな選手が可哀想になってくる。
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民主党政権発足時を振り返る  文科系

2013年07月07日 03時42分03秒 | 国内政治・経済・社会問題
 さて、参院選挙である。すると、昨今の内閣動向は、旧自民党政権よりも遙かに悪くなったと振り返ることが出来る。
 憲法改悪は、立憲主義の骨抜き、「国家による国民の義務明記」へと邁進している。
 フクシマの誓いは吹っ飛んでしまって、見直し骨抜き・再稼働へとこれまた邁進である。
 経済運営はまるで、世界金融大資本の顔を見てだけなされ、若者の失業問題などは見向きもされていないという様相。
 官僚改革もどこかへ吹っ飛んでしまって、自民党を動かしているのはまたぞろ事務次官会議という旧態依然の復活強化だ。実質官僚独裁政権と言って良いと思う。
 
 さてそんな今、09年の民主党政権設立時の拙稿を3回に分けて振り返ってみたい。大き過ぎるほどの希望を持っていた自分の心境がよく分かる。当時はこのブログも、設立以来の賑わいを記録更新しつつあった。一週のアクセス数が2700人(09年11月15~21日)などというときもあったりして。因みに、この2年後のフクシマ原発事故でもさらに記録を更新した。フクシマ後には3426人(11年5月8~14日)という当ブログ・アクセス最高記録がある。ただ、この6月以降の最近でも2500近くのときが3回ほどあるとは、お知らせしておきたい。
 鳩山内閣発足直後の足跡を新聞報道から追った拙稿を列記・紹介させていただく。お好きなところをお読み願えれば嬉しい。前編で発足当初を見て、中編では数ヶ月後を振り返る。そして後編で、この政権崩壊の背景、原因を探ってみたい。今の政権の本質がより鮮明になるだろう。

新政権の威力(1) 『イラク空輸活動記録の開示』  2009年10月06日
新政権の威力(2) 亀井「モラトリアム法案」  2009年10月07日
新政権の威力(3) マスコミ劣化の前進は?   2009年10月08日
新政権の威力(4) 「道路族巣窟の消滅」を考える  2009年10月09日
新政権の威力(5) 「社民党の使われ方」から夢想したこと  2009年10月14日
新政権の威力(6) 日米関係激変ありうる  2009年10月18日
新政権の威力(7) 「公約実現率」  2009年10月20日
新政権の威力(8) 弱者への支援策  2009年10月25日
新政権の威力(9) 政治理論も変わらねば  2009年10月30日
新政権の威力(10)新政権と日本共産党  2009年10月31日

(1)は、前年の名古屋高裁による違憲判決に基づいた開示である。高裁判決はこういうものだった。「自衛隊による空輸活動は、戦闘行為に必要不可欠な後方支援を行っており、他国による武力行使と一体化した行動」と認定し、憲法の武力行使禁止に違反し、非戦闘地域に活動を限定したイラク特措法にも違反していると。中日新聞朝刊はこの記事を1面トップで扱い、その大見出しはこうだった。『イラク空輸 全面初開示』『空自実績 兵士71% 防衛省 政権交代で一転』。
(2)は、中小企業などへの「貸し渋り・貸しはがし防止法(仮称)」関連である。
 新政権に対して何故か冷淡であったマスコミ動向のいくつかをあつかったのが(3)。これが後に、記者クラブなどを通じた「官僚・報道連合軍問題」になっていく端緒と言える。
(4)は、うま味がなくなった自民党道路族が消えていく姿を描いている。当時課題になっていた「高速道路無料化」も、今では吹っ飛んでしまった。
(5)「連立相手の社民党がこう言うので」という、そんな政策拒否理由も使えたということ。今では、公明党を理由に自民党がよくやる手である。
(6)離米、アジア寄りの新政権方向ニュースを扱ったもの。
(7)毎日新聞の新政権成績表とも言える物で、マニュフェストの「実現」、「着手」が意外に多かったことが印象的だった。
(8)「コンクリートから人へ」と言われた、その「人」への政策をご紹介したもの。
(9)(10)は新政権を巡る政治理論問題ということになろう。難しいところだ。

 (続く)
注 なお、上の記事の開き方はこうです。
①右欄外のカレンダー下の年月欄をスクロールして、当該年月をクリック。
②すると、すぐ上のカレンダーが当該年月分に入れ替わっているはずだから、当該日にちをクリック。
③すると、エントリー本欄が当該日にち分だけに入れ替わっているはず。その中から求めるエントリーを探して、それをお読み願えます。
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朝鮮日報の記事     らくせき

2013年07月06日 09時22分57秒 | Weblog
朝鮮日報がこんな記事を掲載していました。

中国共産党中央党校の張塊教授は5日
「日本で21日に投開票が行われる参議院議員選挙で
もし与党・自民党が勝てば、北朝鮮は安倍晋三首相を招待し、
8月か9月ごろ日朝会談を再開するなど、
周辺国への対話攻勢をいっそう強めるだろう」と予想した。

なるほど、世の中は思わぬ方向に動くんですね。

このことが実現すれば、北朝鮮の国民、日本国民にとって
良い効果があるのだろうか?





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自民、TBS取材拒否       大西五郎

2013年07月06日 09時00分23秒 | Weblog
自民、TBS取材拒否「国会報道の内容に問題」(2013.7.5 毎日新聞)

 自民党は4日夜、TBSの報道内容が公平さを欠いているとして党幹部に対する取材や幹部の番組出演を当面、拒否すると発表した。6月の通常国会閉会に関する報道内容に問題があったとしている。参院選の選挙期間中に報道機関の取材を拒否するのは異例だ。
 党総裁・幹事長室名の発表文によると、TBSの報道番組「NEWS23」は6月26日の放送で、国会会期末の与野党攻防の末に電気事業法改正案などが廃案となった経緯を報道した。番組には「廃案の責任が全て与党側あると視聴者に誤解させるような内容があった」と主張している。
TBS「残念」
 TBS広報室は4日夜、「放送内容について、自民党から抗議を受けたことは残念です。引き続き、理解を得られるよう努力してまいります」とのコメントを発表した。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□

 報道機関はジャーナリズムの役割として、政冶の動向を監視し、必要なら批判を加えることが仕事です。自民党は「批判したことが怪しからん」と云っているわけです。
26日に国会が閉会し、発送電分離を含む電力システム改革を進める電気事業法改正案や生活保護法改正案、困窮者支援法案が審議未了で廃案となりました。これについて翌27日の新聞各紙は、「対決優先 法案置き去り」(朝日)、「与野党最後まで泥仕合 12法案・条約廃案」(毎日)、「首相問責可決、重要法案政局の犠牲」(読売)と重要法案が政局の犠牲で廃案になったと報じました。毎日新聞は、国会最終版での与野党対立は、参院第1党の民主党が、衆院小選挙区を「0増5減」する公職選挙法改正案の参院での採決を見送ったのが発端。反発した自民、公明両党は21日、平田参院議長への不信任案を提出し、首相ら政府側と与党は24、25両日の参院予算委員会を欠席した。これを今度は野党が「憲法違反」と談じ(首相・閣僚は国会が求めれば出席して質問に答えなければならない)、首相の問責決議案を提出。法案審議そっちのけで、与野党の駆け引きばかりがエスカレートしたと解説しました。
 国会の運営については与野党ともに責任を負っていますが、とりわけ政権党により重い責任が問われます。ジャーナリズムの批判もそのことを前提として、政府・与党により厳しくなるのは
当然です。それを与党だけ批判するのは怪しからんと取材拒否するのは筋道を間違えています。
 一方、TBSの対応も情けないと思います。自民党の取材拒否には、ジャーナリズムとして抗議すべきです。それなのに「理解を得られるよう努力する」というのでは、ジャーナリズムが政権党の軍門に下ることになります。毎日新聞には「政党は公の場で堂々と反論すればいい。出演拒否は免許事業の放送局には圧力と受け取られ、報道や表現の自由を萎縮させかねない。為政者のすることではない」という大石泰彦青山学院大学教授(メディア倫理)のコメントも紹介されていました。

                                       大西 五郎
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ザックジャパン(95) ザックとヒデ、コンフェデ反省の一致点  文科系

2013年07月06日 02時56分27秒 | スポーツ
 6月30日の第93号でこういうことを書いた。
『サッカー評で、こんなことを書き続けてきた。
 学問の論文などでは、信用ある人の良い論文箇所の「引用」をどんどん行う。ここから取ったと「出典」を明記して。そういう物が入っていない作者だけの文章は、普通は程度の低い物と観られる。その学問の伝統を学んでいない奴ということだろう。さらには、他に引用されることが多い論文は非常に評価の高い論文になる。
 ところで、サッカー評では作者の言葉だけの文章のなんと多いことだろう。まるでこう語っているごとくだ。他の評など参考にしない。オレの文章だけでよいのである。これでは、学問の世界ではおそらくこう言われる。「多分、独りよがりという意味で独断の人なんだろう」。
 監督の言葉の引用を何故行わないか。長谷部のようなキャプテンとか、オシムとかの言葉や、同僚のライターの過去の名分析をどうして引用しないのか。自分が今問題にしている選手を描いた過去の名分析文などは不可欠の要件のはずだ。これらがない文章は、不勉強丸出しの独りよがりの文と同じで、そんなのばかりでは、サッカー評論の世界に積み重ねも出来ていかないはずだ。』

 さて、コンフェデ総括で僕が上のようなことをやってみよう。ナンバーのナカタヒデの言葉とザックのそれとが、コンフェデ総括でいかに一致しているかということを観る。今回はヒデの文章のなかから、ザックの見解についてここで僕が書いてきたことと一致していることを上げていくというやり方を取っていく。

①『この2試合を観た限りで言うならば、日本はポテンシャルの半分も使い切れていないように感じた。実力に成績が伴っておらず、とてももったいない』
 こう述べた上で、ブラジル戦の総括はとても厳しい。
『ブラジル戦に関しては、チームとして何をしたいのか意図がまったく見えない。残念な試合だった。このブラジルまで彼らは何をしに来たのかという疑問さえ頭をよぎるような戦いぶりで、(中略)何ひとつ、「日本らしさ」を見せることができなかった』
 因みに、ザックもブラジル戦について、日本は50%の力も出していないと述べているほか、上のゲーム結果総括もその表現までほとんど同じである。

②その最大の現象、原因についても、見解は一致している。
『「個の力が足りない」、「個で負けている」という選手もいるが、僕は、決して個々が劣っているとは思わない。(中略)スピードやフィジカルが劣る日本が世界に挑む最大の武器は、個ではなくチームプレーだ。日本がより強くなるには、個にこだわるのではなく、連携・連動の精度を上げていくほうが重要なのではないだろうか』
 ザックも、ハイプレスなどチームとして対応せず、個人プレーに走りすぎたと語っていた。ひとりで2~3人抜くよりも、組織で抜いて得点すべきなのにとも。

③上の②で述べた日本の力は、ゲームの場合相手との対比を抜きには語れないものだ。ザックと同じようにヒデもブラジル、イタリアの力が日本より相当上だなどとは観ていない。
『勝敗は関係ないとは思っていたが、大会前のブラジルやイタリアの親善試合を見ているうちに、日本は両チームに充分勝つチャンスがあると感じるようになっていた』
『(ブラジルは)早い時間に得点し、チームとして勢いに乗ったときは強いが、波に乗れないとチグハグなまま沈んでしまう傾向がある。(中略)対戦相手として考えると、前半を無失点に抑え、中盤でボールを奪われないようにすれば、それほど恐れる相手ではない。ネイマールは、確かに非常に優れた選手だが、どちらかといえば、「使われる選手」であって、彼へのパス出しを抑えれば孤立させることは可能だ』
『イタリアにしても、それほど恐れる相手ではない。予測不可能な動きをするのは、ピルロとバロテッリだけ』
 こう述べた上で、こんなイタリア対策を語る。ひとつは、ピルロがボールを持ったら裏のスペースを消すこと。二つは、バロテッリは運動量がないから初めにセンターバック二人でがっちりと止めればよい。そして、このふたつとも、出来るはずだとも。
 こういうチームに対した場合の日本の力はといえば、ヒデはこう見ている。
『ひいき目を抜きにしても、日本の個々の選手が持っている技術やアジリティは、世界レベルでもかなり高いと言っていい』

④では、最大の問題、日本のチームプレーのなさはどこに現れていたか。ヒデはこう述べているが、これもザックが語っていたことである。
『日本の場合は個対個の勝負が多く、ミスに対するチームの連動したカバーリングがないためにミスがそのままピンチに繋がりやすい』
『パスを出しても、ひとりの選手だけが動いていることが多いので、攻めが単調かつ単発になりがちだ』
『逃げの横パスが多かった。逃げのパスからはどうしてもミスが生まれやすい』

⑤最後に、今後に向けての概括的結論としては、ヒデはこんなことを語っている。
『僕の経験から言うと、ディフェンスは練習でも鍛えることができるが、攻撃のセンスは実践の中で経験を積むことでしか磨くことができない』
『相手がどこであろうと自分たちのサッカーを貫く姿勢と、そのために何が必要なのかという全体の戦術理解と意図の徹底だ。進むべき方向性が曖昧だったため、個としてもチームとしても力を発揮できていなかった。実力は0-3というスコアほどに離れてはいない。しかしピッチ上のプレーは0-3というスコア以上に大きな差を感じた』
 この最後の言葉は、ザックがブラジル戦への一部選手批判を初めとして、コンフェデの間中言い続けてきた事である。
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40歳未満、持ち家率低下 年収減少、ローン重く   大西五郎

2013年07月05日 15時47分54秒 | Weblog
40歳未満、持ち家率低下 年収減少、ローン重く(2013.7.2 毎日新聞夕刊)

 大田昭宏国土交通相は2日の閣議に、2012年度版国土交通白書を報告した。白書は住宅ローンの負担が重くなっている傾向から40歳未満の持ち家比率が低下し、民間賃貸住宅に住む割合が増加していると指摘。国交省は、良質な賃貸住宅の供給支援などが必要だとしている。
 1983年と2008年で比較すると、持ち家比率は30代で53.3%から39.0%に、30歳未満で17.9%から7.5%に低下。40歳未満の民間賃貸住宅に住む割合は39.7%から59.7%に上昇している。一方、30代の可処分所得に占める住宅ローン返済額の割合は、年収の減少などにより89年の13,2%から09年は19,8%に上昇した。30代のローン返済割合は全世帯平均を上回る水準で推移しており、白書は若者の持ち家比率低下の一因になっていると見ている。

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 少し前には「アベノミクス効果で宝石や高級時計などの高額商品がよく売れている」などということが各新聞やテレビのニュースを賑わせました。そして「億ションが発売と同時にほぼ完売に近い状態になった」というニュースも流れました。
 どうもこれも“ちょっとした新しい変化に飛びついて、一部の変化が全体の変化であるかのように大きく取り上げる”というマスコミの習性がもたらしたもののようです。実態は、この白書が指摘しているように「可処分所得に占めるローンの割合を考え」若い世代(40歳未満)の人たちは持ち家に手を出せないでいることが多いようですね。
 なお、記事の中で、持ち家比率と民間賃貸住宅居住の割合が1983年と2008年の比較。可処分所得に占める住宅ローン返済の割合は1989年と2009年の比較というように、比較する年代が違っています。なぜだろうと思って国土交通省のホームページを覗いてみましたが、よく分かりません。
そこで国土交通省の白書を担当したセクションに直接電話で問い合わせてみました。答えは、持ち家比率と賃貸住宅比率は国土交通省の「住宅土地統計調査」、可処分所得に占めるローン返済の割合は総務省の「全国消費実態調査」が出典だということでした。
 マスコミは一時(いや今でもか?)「アベノミクス効果」と書き立てました。株も「リーマンショック前に戻った」といわれましたが、その後乱高下を繰り返しています。円安が進んだ影響で輸出産業の業績が伸び、トヨタでは5人の役員に1億円を超える報酬が支払われ、大手証券会社の役員で1億円の報酬をもらう人が増えています。しかし庶民の生活ではパンや食用油、ハム・ソーセージ、マヨネーズなど生活物資が値上げになっています。電気料金も毎月上がっています。「それなのに給料は上がらない」「マスコミはアベノミクス効果などというが、実感はない」という庶民の声も伝えられるようになりました。
 マスコミにはうわべだけの情報ではなく、実態を見極める情報を提供してほしいと思います。

                                       大西 五郎
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「よたよたランナーの手記」(8)息子、その彼女と走る  文科系

2013年07月03日 10時34分01秒 | スポーツ
 息子、その彼女もジムランニングマシン走行に参加し始めたと、書いてきた。始まりは5月18日のことだ。その後、息子の方は仕事が入って休む時もあったが、彼女の方はずっと続いて、原則二人とのランが毎週月曜日18時から続行できている。芸は身を助けるというか、文化は人を結ぶというか、幸せな気分だ。
 混み合う公立のマシンで30分という時間制限があるのだが、ウォームアップ歩行も入れて彼女の方はこう伸びてきた。最初の計2.5キロが、3キロ、3.3キロ、そして一昨日は3.5キロ近くになった。上下動の少ないフォームで、軽やかな彼女。猫背気味の背を懸命に伸ばして、小さく軽く走る彼。このごろやっと、翌日の膝痛がなくなったと二人とも言う。そんな二人を観ていると、自然に頬が緩んでくる。体を動かして汗をかくことが根っから好きな自分を、再認識する時である。

 これが励みになって僕の方も、ちっぽけなものだが進歩が続いている。心臓カテーテル手術によるブランク3年の後の(よたよた)ランニング再開以来の成果はこんなふうだ。再開直後の去年の9月にはおっかなびっくりで3キロがやっとだった30分走行の距離が今では4.5キロ行くようになったし、体脂肪率の方は14.2%から10.8%に減った。最も減ったのは内臓脂肪で9%から6.5%に下がっている。この体脂肪減少相当分だけ、体重も減ったのだろう。体組成計で総量2・5キロほど減っているが、筋肉量や骨量は全く減っていないからである。大きすぎたコレステロール値とか持病の前立腺肥大とかにも大変良いことはまちがいない。

 こんな我々の様子を細かく聞き出そうとしてきたのが、娘のお婿さん。「ちょっとヤバクなったな」とか言っているのが面白い。彼は、昔からの実家周辺の野球仲間と日曜日毎に野球のゲームをしているのだが、これも大変良いことだと励ましつつ、娘も日曜日が忙しい時などはジジババで子守に励んでいる。励ましの言葉はこんなふうに。「人間なにしろ、走れる内はダイエットの資格があるのは間違いないから」
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新聞のスポーツ欄の不思議    らくせき

2013年07月02日 08時59分58秒 | Weblog
ブラジルのサッカーの試合。ブラジルが優勝。
スポーツ欄は、スポーツのことだけを報道。
サッカーより生活をというデモについては三面か、外報で報道。

この2つの出来事は、こんなにハッキリと区別できるものなのか?
所謂、縦割り行政ならぬ縦割り報道って、歪んでいないのだろうか?

すくなくともコトの本質のある部分を見損なう恐れがありそう・・・



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ザックジャパン(94) 程度低い、毎日新聞のコンフェデ日本評  文科系 

2013年07月01日 21時25分11秒 | スポーツ
 毎日新聞のコンフェデ日本評は、こんなふうだった。
『 W杯予選突破を決めて臨んだ日本は、強豪との差を見せつけられた。「コンフェデ杯までが一区切り」と言うザッケローニ監督。来年のW杯本大会にむけて、攻守の切り替えの速さや球際の強さ、決定力、セットプレーからの失点などの課題を、どう克服していくかが注目される。』

 程度の低い評だと思う。コンフェデ日本の闘いで見えたもっとも大事な部分が、今後の課題として一言も描かれていない。こういう評を全国紙が出すって、とても情けないことである。
 今回見えてきた課題の第一にあがるべきことは、こういうことのはずだ。ザックのチーム戦略を選手が忠実に実行するように、監督を選手が信頼するかどうか。これが、コンフェデの最大反省点であったと言っても良いと考える。ザックの叱咤激励を受け入れたイタリア戦とメキシコ戦前半が最も良かったというのがその証拠である。これをどう表現するかはともかくとして、最も大事なことはやはり入れて欲しかった。ナカタヒデもオシムは、「自分らの闘いをすべきだ」と語っているようだが。

 その次第としては、ヒデもオシムも、木崎伸也も同じことを語っている。日本代表は、ゲームに好不調のムラが大きすぎる。その原因は、出来るはずのハイプレスを躊躇することにある。そういう攻勢が取れない戦闘性の欠如と言っても良い。こう語ると、選手達のこんな声が聞こえてきそうだ。「ブロック守備でも失点するのに、ハイプレス守備ではもっと失点しない?」と。が、ザックの主張はその逆なのだと思う。
「日本は、ブロック守備よりもハイプレス守備の方が失点も少ないはずである」
 勿論、得点はハイプレス守備の方が遙かに多いはずだ。よって結局、ザックの言うことはこうである。
「世界トップ10とかの強豪相手には日本守備陣はどうせ失点するのだから、ハイプレスで打ち合えば良い。そうすれば、敵からカウンター失点を食うかも知れぬが、それ以上に日本の組織的得点力が生きるはずだ。4対3でも勝てばよいのである。香川も岡崎も、本田、前田も居るだろう! 良いクロスも上がるよう、両サイドバックは何度でも走れるし」

 日本人には意外かも知れぬが、今の代表のことをザックはよくこう語っている。
「このチームは、ちゃんとやれば得点しないゲームの方が珍しいはずだ」
 これは、DFラインから最初からきちんとハイプレスにして戦う場合のことなのである。


 
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