九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

朝鮮日報より    らくせき

2015年03月22日 09時15分12秒 | Weblog

第2次大戦末期、旧日本軍が行った自爆攻撃を意味する「神風特攻隊」。このために投入された戦闘機「零戦」が最近、日本の大衆文化のサブカルチャーのアイテムとなっている。1970年代にパプアニューギニアのジャングルで発見された零戦を、2008年に日本の企業関係者が購入し、現地で6年間保管した後、昨年日本に持ち込んだ。翌月には実際に飛ばすと主張し、ウェブサイトを開設して募金イベントを行った。「日本人の零戦、再び日本の空へ」と銘打ったイベントには先月までに1018人が参加し、2344万円を寄付した。現在、専門業者による整備が行われており、その現況は随時サイトで公開されている。


 このようなブームの背景には、神風特攻隊を描いた映画『永遠の0』がある。この映画は先月、日本アカデミー賞の作品賞など8部門を総なめにした。原作者の百田尚樹氏(59)は、安倍晋三首相(60)と親交のある右派の小説家だ。原作で百田氏は、一人一人の日本兵がどれだけ純粋な心をもって戦ったのかということをたびたび強調した。小説の中の特攻隊員たちは「さわやかな笑みを浮かべ」米軍の艦艇に向かって突撃した。(広島と長崎への)原子爆弾投下の知らせを聞いても「死んで祖国を守ることができるのなら、潔く死ぬ」と誓った。そこに侵略戦争に対する反省はない。テレビ東京が先月、この小説を基に開局50周年記念ドラマを放送した。視聴率は10%に迫った。


 神風特攻隊研究の第一人者である米国ウィスコンシン大学の大貫恵美子教授は5日、本紙とのインタビューで「危険な現象だ」と指摘した。「百田氏は全く美しくなかった現実を、あたかも美しかったものであるかのように描写した。神風特攻隊は敗戦が確実な状況で意味のない任務を強要したものだ。生存者たちは『まるで犬みたいな待遇だった』と証言した。零戦を再び飛ばそうというのは時代錯誤だ。そんなことに金を出した人たちが、戦争の歴史をきちんと知っているのか疑問だ」


 大貫氏は10年以上にわたり、特攻隊員の日記や手紙などを分析し、遺族に対するインタビューを行った。その多くの人たちが名門大学の出身だった。心の中では軍国主義を批判していたが、敗戦直前のなすすべのない状況の中で召集された。京都大学出身の林尹夫は、兵営で日記に「祖国愛の感情はもはやない」とつづった。林尹夫は日本が降伏する21日前、搭乗していた戦闘機が米軍に撃墜され戦死した。


 同じく京都大出身の林市造も、降伏の4カ月前に戦死した。すでに父親を亡くしていた林市造は特攻隊員として出撃する前、母親に宛てて「悲しいときは泣いてください」という手紙を書いた。母親は息子の死後「大西(瀧治郎)中将(神風特攻隊作戦の立案者)は死ななければならない」と言い、88歳で死去するまで軍部を許さなかった。



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世界政経に凄まじいインパクト  文科系

2015年03月22日 05時27分45秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 体制べったりの日経新聞でさえがこう語るって、従来左翼の皆さんはどんな想像ができることなのだろうか。そんなことを考えていた。アジア・インフラ銀行のことである。

 ここのところ30年の日米大国は、国債金融だけで喰ってきた国。国連、IMFや世銀までを道具として操って。その世界金融主導権が中国に、「物経済に即した形」で奪われてしまう。もしもこのアジア・インフラ銀行が成功するならば、その次には国連・世銀やIMFに匹敵するBRICS銀行の発展も保証されたと同じことになる。それも、金融主導に対する物経済・実需要主導の形で。日米政経の尻に火が点いたのは確実という、そんな日経新聞の狼狽ぶりが伝わってくる記事と読んだ。

 かと言って、中国主導のこの動き、あの国の基本性格から言って他方では不気味である。でも、世界をなんらか変えていくこのインパクトというものはもの凄いはず。それが吉と出るか凶と出るのか。従来の日経では書きそうもないこんな記事、その「親中国」ぶりでもまー、ご覧あれ。ヘイトスピーチもTPPも吹っ飛ぶかも知れないのである。

 僕が今これについて思うことはこれ。このブログでも長く紹介した国連スティグリッツ報告、これを主導したジョセフ・スティグリッツに、このアジアインフラ銀行攻勢への所感を聞いてみたい。多分こう答えるだろうが。中国のこの先がどうなのかだけれど、日米英独金融支配世界よりはまだマシだろう。金融経済国が現物経済国を喰うなんて、過渡期の異常な、滅びかけた古い国の悪あがき世界経済と言う他はない。人は、その職業創出、保証も含めて、物の世界でしか生きられないのだから。

 なお、この記事は会員でないと利用できないらしいので、阿修羅掲示板の掲載記事から転載した。


【 『日本経済新聞/社説』流れが変わった。日本は中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加し積極関与せよ[3/20]

中国主導で創設するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に、欧州の主要国が相次いで参加意思を表明した。日本はどう向き合うべきか。
欧州の先進国が加わり、広がりのある国際金融機関がアジアに誕生する以上、目をそむけ続けるわけにはいかない。

AIIBの現時点の構想は、意思決定の仕組みや審査基準などに不透明な点が多い。
資本金の過半を拠出する中国が強大な発言力を持ち、巨大なインフラ需要に応える資金の流れに支配的な影響を与える可能性もある。
さらに安全保障上の警戒感もあり、日米両国は参加に否定的だ。

だが対中貿易・投資の実利を追う英国、ドイツ、フランス、イタリアの加入で主要7カ国(G7)のうち4カ国が構想支持に回り、先進国の日米欧と中国が対峙するという構図は完全に崩れた。
流れが変わった以上、現実的な目線で中国の構想と向き合うべきではないか。
AIIBの否定や対立ではなく、むしろ積極的に関与し、関係国の立場から建設的に注文を出していく道があるはずだ。

好むと好まざるとに関わらず、AIIBは年内に発足する。中国の独走を防ぐためには、まず公平で透明な統治の機構を設計することこそが肝要である。そのための条件が満たされるならば、日本が資金を拠出して構想に参加する選択肢も排除すべきではない。
(なお、日経の本文から見れば、以下若干行の省略があって、この紹介記事には書いてなかった。 文科系)】
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ハリルジャパン(3) ハリルの日本把握  文科系

2015年03月21日 19時37分23秒 | Weblog
 ハリルホジッチ監督の言葉をほとんど全て読んでみた。どの言葉を取り上げるか、伝える人間の質によって全く違う人間像が浮かび上がる思いが、今回は非常に強かった。マスコミの質がどんどん落ちているのだろう。また、日本スポーツメディアは、野球がドル箱。その世界からのサッカー界敵視という傾向も、以前以上に強まっていると感じた。サッカーサイトの脇の「いろんなニュース欄」に、サッカー記事ならぬ野球記事ばかりのサイトもあるのだ。サッカー記事を探している画面で、どうして野球記事ばかりを勧められねばならぬのかと言う思いが強かった。サッカー・ネガティブ・キャンペーンもかなり多い。例えば、こんなことがある。そもそも投稿記事種のスポーツ欄の選択で、例えばグーグルがサッカーを凄く端っこの方の低位に落としている。グーグルの母国米国はアメフトはともかく、サッカーよりも野球、バスケットなどを世界に広めること死活問題の国だったななどと、考え込んでいたものだ。

 さて、僕流に取り上げたハリルの言葉は、以下だ。

①「日本代表にはクオリティがある。ただ、ポジティブなものが多いなかで、複数の短所もあり、それらは改善していかねばならない。ワールドカップとアジアカップで残念な結果に終わり、厳しいところから歩みを進めることになるが、私はフレッシュなスタートが必要だと思っている。
 このチームは規律、信念、そして自信という面をもっと高めていかねばならない。次の2試合は親善試合だが、我々には勝利が必要だ。ここで連勝を収めて最高のスタートを切り、自信をつけていきたい」
ここでは、日本選手に対して「規律」を第一番の要求に上げた監督を、初めて見た思いがした。彼は、日本に規律が足りないと先ず見たのである。意外だが今は大切なことだと、僕は大賛成。信念が足らないというのも凄く「論理的な観点」なのであるが、日本にとって意外に重要なことだと思う。

②「現在の日本のFIFAランキングは50位そこそこだがで、間違いなくもっと上に行けるはずだし、ここで甘んじているようなチームではない」
 このチームなら強くできると、初めにはっきり述べたのである。はったりだったらすぐにばれる言葉だから、実績がずば抜けて高い彼としてのこの言葉は、極めて面白かった。

③ ──あなたは自分を、どんなタイプの指揮官だと思っていますか?
「自分自身を評するのは難しい。特にこの世界では、自分の運命を自ら決められないことが多いからね。ひとつはっきり言えるのは、私はハードワークすることを好み、任務の遂行に関して非常に厳格であるということだ。それは選手と自分自身に対してである。また、偶然に頼ることを好まない」
ハードワークはハリルと同郷のオシムも含めて、過去の監督皆が語ってきた。が、ブラジル大会のアルジェリアは、日本代表ハードワークの第一人者・岡崎慎司がこう評したチームだ。「8強を目指したあのドイツ戦で疲弊しきるまで走っていたチームとして、非常に印象に残っている。あーいうゲームを見ると日本が情けなかった。そのチームの監督が日本に来るって、偶然のことだが感動している」と。このアルジェリアの監督だったのがハリル、非常に期待が持てる思いがしたものだ。

④──志向するサッカーとは、どのようなスタイルですか?
「そのチームが勝利に近づけるスタイルを見つけることが重要だ。ボールを持っている時は全員が攻撃に関わり、逆の場合は全員が守備をする。これには知性、走力、戦術的規律が必要となる」
 これは、ザックともアギーレとも同じ。現代サッカー最高にして、必須の要点である。
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新聞の片隅に載ったニュースから(194)     大西五郎

2015年03月21日 19時05分53秒 | Weblog
植民地支配・侵略『定義は困難』村山談話巡り内閣が答弁書(15.3.21 朝日新聞)

安倍内閣は20日の閣議で、アジア諸国に対する植民地支配と侵略への反省、おわびを表明した1995年の村山富市首相談話について「『植民地支配』及び『侵略』の定義は様々な議論があり、答えることは困難だ」とする答弁書を決定した。
答弁書では、安倍内閣として村山談話や2005年の小泉純一郎首相談話を含め「歴史認識に関する歴代内閣の立場を引き継いでいる」としている。次世代の党の和田政宗参院議員が、村山談話にある「植民地支配」と「侵略」の定義を問うた質問主意書に答えた。
「侵略」の定義について、安倍内閣は13年5月、「国際法上の侵略の定義については様々な議論が行われており、確立された定義があるとは承知していない」の答弁書を閣議決定している。一方、国連総会は74年、日本も賛同して侵略の定義に関する決議を採択。国連憲章に違反する他国への先制攻撃などを侵略行為とし、最終的には、国連安全保障理事会が判断権限を持つとしている。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□

この記事で指摘されている国連総会での「侵略の定義」というのは、1974年12月14日に国連第29回総会で行われた3314号決議のことで、侵略の定義を次のように規定しています。
「侵略とは、国家による他の国家の主権、領土保全若しくは政治的独立に対する、又は国際連合の憲章と両立しないその他の方法による武力の行使(である)」(第1条)
そして「安全保障理事会が侵略の認定を下すことができる」(第2条)。
侵略行為を具体的に記述しています。「(a)一国の軍隊による他国の領域に対する侵略若しくは、攻撃、一時的なものであってもかかる侵入若しくは攻撃の結果もたらせられる軍事占領、又は武力の行使による他国の全部もしくは一部の併合」(第3条には全8事例)
2008年12月の参議院外交防衛委員会で政府は決議3314は「国連総会においてコンセンサスにより採択された決議」としていますが、「侵略について一定の行為を具体的に列挙しているが、それ自体が法的拘束力を持つものではなく、今後参照していくガイドラインだ」と決議の効力を低く解釈しようとしています。
しかし70年首相談話のための有識者懇談会座長代理の北岡伸一国際大学学長は先日東京都内で行われたシンポジウムで「先の戦争は歴史学者の99%が侵略戦争というだろう。安倍首相にも『日本が侵略した』といってほしい」と言っています。
質問主意書を提出した和田政宗議員は元NHK職員で、2013年7月の参議院選挙に宮城県選挙区で主張しています。「戦後レジームを解き放して日本精神を取り戻せ」という著書もあります。安倍首相の別働隊のような役割を果しているようです。今度の質問趣意書も内閣答弁書を出させるように提出したのではないでしょうか。
                                                   大西 五郎
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改憲めざす団体が総会 1000万署名など提起     大西 五郎

2015年03月21日 08時57分43秒 | Weblog
改憲めざす団体が総会 1000万署名など提起
九条の会も負けずにがんばりましょう!

早期の憲法改正を目指す「美しい日本の憲法を作る国民の会」が19日、衆議院第1議員会館で本年度の総会を開き、憲法改正に向けて1千万人の賛同者を集める活動を展開し世論を盛り上げる、10月末までに改憲の早期実現に賛同する国会議員の署名を発議要件である衆参両院で3分の2以上集めるなどとした2015年度の運動方針を決めました。総会には自民党、民主党、維新の党、次世代の党の国会議員54人も出席しました。(20日朝日新聞による)
「美しい日本の憲法を作る国民の会」はジャーナリストの桜井よしこ氏、杏林大学名誉教授の田久保忠衛氏、元最高裁長官で日本会議会長の三好達氏が代表を務めていますが、桜井よしこ代表は「志を同じくする安倍晋三政権である今が憲法改正の最大のチャンスだ」と述べ、改憲運動を積極的に盛り上げるよう求めました。
産経新聞Web判によりますと、自民党の古屋圭司前国家公安委員長はあいさつで「改憲をめぐる各党の共通認識は、緊急事態条項の必要性だ」と強調、緊急事態条項の創設を急ぐべきだ」と訴えました。次世代の党の平沼赳夫党首は「みんなが一致結束しないと改憲は難しい」と指摘。民主党の渡辺周元防衛副大臣は「理想論だけで国家は守れない」と改憲の必要性を訴えました。
民主党からも議員が改憲を目指す団体の総会に出席してあいさつしているのですね。民主党は17日に岡田克也代表ら党幹部が衆参両院の憲法審査会への対応を協議しましたが、憲法審査会の審議の前にまず安倍首相の立憲主義への考え方や、首相が「憲法はGHQの素人が8日間で作り上げた代物」と発言したことを踏まえ、現憲法への認識を質すことで一致しました。
しかし19日の朝日新聞によりますと、民主党は2005年に地方分権や国連の集団的安全保障活動などを憲法に位置づける「憲法提言」を公表し、党内で改憲推進派と反対派が混在していて、改憲に絶対反対というわけではないようです。
民主党の腰が定まらないのに、改憲派は着々と運動を進める構えで、各都道府県ごとに「県民の会」を作ろうとしており、神奈川、栃木、高知などには既に作られていて、熊本では「女性の会」もできています。憲法改正を求める1000万署名を集めると云っています。
でもそれを恐れる必要はありません。それを上回る運動を展開すればいいのです。九条の会はすでに各都道府県にできています。「美しい日本の憲法を作る国民の会」が1000万署名ならば「九条を守ろう」の署名をその倍以上集めればいいのです。
安倍首相を先頭に改憲派が動きを強めています。今年は私たち九条の会にとって特別に大事な年になりそうです。心を決めて、私たちの決意を改憲派に示すため積極的に集会に参加するなど今まで以上に力を出し合いましょう。
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朝鮮日報より   らくせき

2015年03月20日 10時01分49秒 | Weblog

日本の連立与党である自民党と公明党は18日、自衛隊の海外派遣や軍事行使を世界各国に拡大する安保法制の見直しに実質合意した。合意を受けて両党は今年の夏までに、自衛隊法など関係する14の法律を改正する。また4月末ごろには「米日防衛協力の指針」いわゆる「ガイドライン」も今回の合意に合わせて改正される予定だ。


 日本の連立与党が今回取りまとめた内容によると、自衛隊は今後「米軍への支援」を米日安全保障条約の枠を超えてグローバルなものとし、世界各国に出動できるようになる。現状では自衛隊の出動が認められているのは日本の周辺地域のみ、しかも戦場から離れた後方で米軍の支援を行うものに制限されている。しかし今後はこのような制限をなくし、日本政府が「日本の安全保障に影響する」と判断さえすれば、世界のどこにでも派遣できるということだ。またこれまでは自衛隊を海外に派遣するたびに、新たに特別法を制定しなければならなかったが、今回はこれも見直し、いつでも派遣を可能とする「恒久法」として制定することになった。


 朝日新聞は18日付で、日本の首都・東京都心の防衛省庁舎の地下にある「中央指揮所」に米軍幹部が常駐する方向で検討が行われていると報じた。日本のメディア各社も「自衛隊の最高司令部である中央指揮所に米軍が入るというのは、米軍と自衛隊が完全に一体となったことを意味する」などと一斉に報じた。また日米両国が4月中をめどに改正を目指しているガイドラインによると、両国は世界中で米軍と自衛隊の共同作戦が可能となるよう連携のレベルを引き上げるという。つまり米日同盟が「2国1体制」の段階へと急速に発展しているという見方が、決して誇張ではないということだ。さらに日本の安倍首相は4月末ごろに米国ワシントンを訪問し、歴代の日本の首相として初めて米連邦議会両院合同会議で演説を行う可能性が高い。韓日の歴史問題で時代に逆行する考えを何度も表明してきた安倍首相だが、その外交政策においてはまさに順風満帆ともいうべき状況となっているのだ。


 韓国にとっては光復(日本の植民地支配からの解放)、日本にとっては敗戦から70年となる今年に入り、米日同盟はその性格も内容もこれまでとは完全に別次元となりつつある。米日両国は今後、アジアと世界で中国をけん制する強力な軸となるだろう。現在、中国はアジア・インフラ投資銀行(AIIB)の設立によって米国主導の国際金融秩序に挑戦しようとしており、一方の米日両国は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)によって中国包囲網を狭めつつある。二つの動きは性格は全く異なるが、これを通じて米日両国と中国との間で経済面での覇権争いが一層激化している事実を、全世界が目の当たりにしている。



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ドル崩壊への一里塚?   文科系

2015年03月20日 00時46分26秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 中国主導のアジアインフラ投資銀行に英独仏伊だけでなく、ニュージーランドやオーストラリア、そして韓国、サウジアラビアまでが入る方向のようだ。こういう動きを伝えた18日の中日新聞朝刊の見出しは、こうである。
【戦後金融秩序 転換か  アジア投資銀 G7分断 米窮地に】

この動きは、日米が操るアジア開発銀行が嫌われたということであるし、同じく日米が操るに等しい世銀にはすでにBRICs銀行開設が対置されている。

 この動きは、本当に要チェックだと思う。なんせ、中国の外貨準備高460兆円。これは日本の三倍だという。一方のアメリカは、外貨準備どころか国家も家計も大赤字で、世界のマネーを(バブルに)集めているだけという現状。リーマンショックが世界に与えた後遺症も消えず、世界から不信の目で見られている側面もある。世界通貨というだけで持ってきたような国と言われてきた。
 さて、この状況、本当にどうなるのだろう。
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南北さん、先ずこれ読んで!  文科系

2015年03月18日 19時37分33秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 東西南北さん、先ずこの過去の文章を読んで下さい。その上で近く、満州事変・上海戦争から始まっていった日中戦争について、最近学び直したことを語ってみます。ただ、こちらはとても難しい。全てが軍部独走もあったなし崩しで、しっかりした「政府決定」が見えないんです。太平洋戦争には、天皇の決断がありましたが。

【 ざくろさんのアジア・太平洋戦争観 文科系  2011年04月02日

前置き
 1国の戦争には、確かに意図と結果が存在しよう。そして、意図の通りに結果が出るものでもないだろうし、結果からだけ戦争の善悪を云々してみても無意味だ。
「泥棒に入った家にもう1人泥棒が居て、両者が殴り合いになった結果、家としては何も盗まれなかった。よって後からの泥棒が良い事をした」
と、こんな事を語って何か意味があるのか。
 かくのごとく意図と結果は別物であるのだから、歴史を論ずるやりかたではないのである。歴史は事実、真実の流れを叙述するというのが基本でなければならず、意図と結果はむしろそこから判明してくるということだろう。
 こういう視点で見れば、ざくろさんの語り口は、日本の戦争を派生的結果などを総動員してまで美化しすぎているし、日本の好ましくない意図が関わっているやの行為を「周囲にそう強いられた」「他国も同じような事をしていた」と言う側面を探し出してきてまで、免責しすぎていると、そう僕は思う。つまり、歴史の論じ方が情緒的に過ぎると思う。ちなみに、彼が僕の太平洋戦争論議に関わって「日本を『邪悪』と見ている」「アメリカを『正義』と見ている」と論難したが、こういう言葉を使っていないことでもあるし、こんな言い方は僕としては拒否するものである。
 また、サッカー代表戦などで日本を熱烈応援する僕だが、事実から見て醜く見えるような日本の過去の行為を無理に美化しようとは全く思わない。むしろ、反省すべきは反省してこそ、さらに美しい国にも出来、これを愛する事ももっと可能になるのだろうと考えている。また、こんな事をせねばならぬほど、美点の少ない国だとは僕には到底思えない。
「日本の過去の醜い点はなるべく美化しなければならない。そうでないと青少年が日本を愛せなくなる」

1 朝鮮併合
 僕はざくろさんにこう語った。
『明治維新直後の征韓論出兵騒動や江華島事件などなどの1870年代からおよそ40年かかって日本が朝鮮半島を併合したのも、「アジアにおける欧米列強の植民地解放のため」であるのか? この40年間に独立国であった朝鮮抑圧への反発を武力で抑えるべく、どれだけの方々を殺したことだろう。それもみんな「アジアにおける欧米列強の植民地解放のため」と貴方は言い張るのか。そもそも「朝鮮の人々のためにこそ40年かかって併合したのだ」という理屈を、朝鮮の人々が認めているとでも言われるのか? 』
 これに対して、彼はこう反論した。
『日本が明治維新直後から、ずっと朝鮮半島を狙っていた、というふうな見方は明らかに偏見でしょう(自覚あります?)。明治初期の征韓論は――理由はそれだけではありませんが、立場・考え方の違いから原因の一つとして――内乱(西南戦争)にまで発展して、一旦は消え去っています。』
 歴史的事実を上げておきたい。僕があげておいたのに彼が無視した1875年の江華島事件と、ここから生まれた不平等条約、日朝修好条規。1882年の壬午事件。その結末の一つに日本軍の常時駐留があるが、これは、帝国初の平時外国駐留軍ということになる。1884年の甲申事変では、反日感情が急増している。1894年の東学教徒反乱事件に際した日本の大兵力出兵。これは、日清戦争のきっかけになった事件でもある。朝鮮がきっかけで日清戦争も起こったというこの事実は、朝鮮のこの40年と後の日中戦争が結びついて何か象徴的な出来事のように僕は思う。
 こういう事実が続いていれば、『ずっと朝鮮半島を狙っていた』かどうかは別にして、上のように、僕がこう述べるのはごく自然な事のはずだ。
『明治維新直後の征韓論出兵騒動や江華島事件などなどの1870年代からおよそ40年かかって日本が朝鮮半島を併合したのも、「アジアにおける欧米列強の植民地解放のため」であるのか? 』
 
2 中国侵略と対米戦争
 僕がざくろさんに書いた事はこうだ。
『次いで対米戦争であるが、これも「アジアにおける欧米列強の植民地解放のため」の戦争などでは全くない。
 日本は中国侵略戦争を継続するために、これを中止させようとするアメリカ・イギリス・オランダと開戦することになったのであって、中国侵略戦争の延長線上に対英米欄戦争が発生したのであり、中国との戦争と対英米欄戦争とを分離して、別個の戦争と考えることはできない』
 対して彼は、中国侵略と対米戦争とを分けて語る。後者は帝国主義戦争であって、アジア開放には無関係であるとし、前者についてはおよそこのように。
【『中国についても、不戦条約などに従っていては欧米支配打破などはできなかったのだから、『悪行は(欧米と)五分と五分というのがぎりぎりのところ』であり、仕方なかった(『と大東亜戦争肯定論者の多くは捉えていると思います』)。ただ中国については、国民が欧米の奴隷状態でもなかったことなどから『日本の進撃が、支那人にとって、解放と映らなかった』。】
 これも歴史的事実と違っている。事実はこうだ。
『結局、日本の武力南進政策が対英戦争を不可避なものとし、さらに日英戦争が日米戦争を不可避なものとしたととらえることができる。ナチス・ドイツの膨張政策への対決姿勢を強めていたアメリカは、アジアにおいても「大英帝国」の崩壊を傍観することはできず、最終的にはイギリスを強く支援する立場を明確にしたのである』
『39年7月、アメリカは、天津のイギリス租界封鎖問題で日本との対立を深めていたイギリスに対する支援の姿勢を明確にするために、日米通商航海条約の廃棄を日本政府に通告した。さらに、40年9月に日本軍が北部仏印に進駐すると、同月末には鉄鋼、屑鉄の対日輸出を禁止し、金属・機械製品などにも、次第に輸出許可制が導入されていった』
 こういうことの結末がさらに、石油問題も絡む以下である。太平洋戦争前夜、ぎりぎりの日米関係をうかがい見ることができよう。
『(41年7月28日には、日本軍による南部仏印進駐が開始されたが)日本側の意図を事前につかんでいたアメリカ政府は、日本軍の南部仏印進駐に敏感に反応した。7月26日には、在米日本資産の凍結を公表し、8月1日には、日本に対する石油の輸出を全面的に禁止する措置をとった。アメリカは、日本の南進政策をこれ以上認めないという強い意思表示を行ったのである。アメリカ側の厳しい反応を充分に予期していなかった日本政府と軍部は、資産凍結と石油の禁輸という対抗措置に大きな衝撃をうけた。(中略)以降、石油の供給を絶たれて国力がジリ貧になる前に、対米開戦を決意すべきだとする主戦論が勢いを増してくることになった』
 以上『 』【 】内は、岩波新書「アジア・太平洋戦争」から。著者は、吉田裕一橋大学大学院社会学研究科教授。

 ちなみに、「帝国国防方針」の1923年2月28日改訂版で、アメリカが初めて帝国仮想敵国の筆頭にあげられるに至ったという資料もある。これまでの筆頭はロシアであった。
『仮想敵国 陸海軍共通のものとしてアメリカ、ロシア・中国がこれに次ぐ。(中略)国防方針第3項 中国をめぐる利害対立からの日米対立を予測』。岩波新書「満州事変から日中戦争へ」、著者は、加藤陽子東京大学大学院人文社会系研究科教授。
 
 以上全てから、ざくろさんが次のように語るのは史実をねじ曲げるものだと言いたい。
『真珠湾攻撃は、日本が南方資源を手に入れ、ヨーロッパ列強からアジアを解放しようとする日本の戦争に何の貢献もなかったばかりではない。それが、先の大戦の唯一の敗因となった。
 そのことを頭にいれておかなければ、大東亜戦争の全体像がゆがみ、日本は、アジアを侵略して、それに反対したアメリカに噛みつく、ばかな戦争をして、自滅したという、GHQ史観にのみこまれることになる。
 どの民族、国家もももっている。誇るべき戦史が、日本に限っては存在せず、そのため、アジア諸国が「日本軍がヨーロッパ列強を追い払ってくれたおかげで、独立することができた」と感謝している先の戦争を、侵略だった、アジアに迷惑をかけたと謝ってまわるのは、愚かをこえて、悲劇というしかない。』

 日本の三つの戦争を巡る事実は、ずっと語られてきたようにこうである。朝鮮併合に関わって日清戦争が起こり、朝鮮と満州との経営を巡って日露戦争が起こった。そして、23年の帝国国防方針にあるように『中国をめぐる利害対立からの日米対立を予測』していて、太平洋艦隊の増強などによって大々的にこれに備えてきて、真珠湾攻撃は事実としてはほとんど確信犯なのである。

 なお、ざくろさんは日中戦争も真珠湾攻撃もともに、欧米の工作によって日本が巻き込まれたものであることを立証しようと努力している。僕が以上に示したような、普通に語られてきた事実経過がありながら、何故こんな事に精魂傾けるのか。日本の主体性をあまりに軽視しており、いかにも不自然である。帝国の重大決意を他国のせいにして、その責任を免罪しようとしているとしか、僕には思えないのである。日本を美化したいという望みから、歴史を見る目を曇らせているのではないか。】
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新聞の片隅に載ったニュースから(193)     大西五郎

2015年03月18日 10時03分51秒 | Weblog
「八紘一宇」を礼讃 自民・三原氏(15.3.17 中日新聞)

自民党の三原じゅん子参院議員(50)=比例代表=は16日の参院予算委員会で、日本が第2次世界大戦で戦争遂行を正当化するスローガンとして用いた「八紘一宇」が日本のあるべき姿だと主張した。
三原氏は多国籍企業への課税に関する質問の中で、「建国以来、大切にしてきた価値観『八紘一宇』を紹介したい」と言及。八紘一宇は強い者が弱い者のために働く考え方だとして「強い国が弱い国のために働く制度ができて、初めて世界は平和になる。グローバル資本主義の中で、日本がどう立ち居振る舞うかが示されている」と持論を展開した。
麻生太郎財務相(74)は質問には直接答えず、「こういう考えを持っている人が(戦後生まれの)三原さんの世代にいることに正直驚いた」とかわした。八紘一宇は日本書記の文言をもとに戦前の宗教家田中智学がつくった言葉。「世界を一つの家にする」という意味。

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広辞苑によりますと、「八紘」とは四方と四隅を指し、転じて全世界を意味します。「宇」は屋根。「八紘一宇」とは世界を一つの屋根の下の家とするという意味です。原典は記事にもある通り日本書記ですが、太平洋戦争期、日本の海外進出を正当化するために用いた標語です。
麻生副首相兼財務相が「こういう考えを持っている人が戦後生まれの世代にいることに正直驚いた」と云いましたが、私もビックリしました。私たちは小学生の頃、「この戦争は世界を一家にするための戦争だ。そうして生まれた世界一家では天皇陛下が家長になる」と教えられ、町中に「八紘一宇」の標語が張り出されていました。戦後はとんとこの言葉も聞かなくなりました。
三原じゅん子氏はテレビドラマ「3年B組金八先生」でツッパリ生徒役をやり人気を博しました。歌手としても「セクシーナイト」で30万枚売り上げの大ヒットを飛ばしましたが、2010年に自民党比例代表として参議院選挙に立候補当選しました。当選後は女優と歌手の仕事からは手を引き、介護施設の運営に当たっているそうです。
1964年生まれの50歳。彼女が生まれたのは戦後20年も経っていますから、「八紘一宇」などという言葉は社会で使われなくなっていましたのに、自民党の中に「かつての日本は正しかった」と主張するグループがあって、彼女はそういうグループに入っているか、影響を受けているのでしょうか。
フランス語にアンシャン・レジームという言葉があります。フランス革命前のブルボン王朝の時代の社会・政治体制を指します。この時代は第一身分が聖職者、第二身分が貴族で、第三身分の市民や農民は国政に関与することができませんでした。フランス革命後王党派が昔の体制に戻せという運動をしましたが、日本でも安倍首相が「戦後レジームからの脱却」を唱えています。安倍首相は戦後生まれた民主主義体制、その象徴である憲法の改正(悪)を唱えていますが、そうした動きも三原氏の今回の主張に影響を与えているように私には思えます。
                                                大西 五郎
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朝鮮日報より    らくせき

2015年03月18日 09時58分55秒 | Weblog
米国内の韓国系団体が安倍晋三首相の米議会演説に反対する署名運動を展開する中、米国の太平洋戦争参戦兵士団体が「待った」をかけた。

 太平洋戦争時、フィリピンなどで旧日本軍の捕虜になり、ひどい苦痛を強いられた元兵士の団体「バターン半島とコレヒドール島の米国人守護者記念協会」は18日、連邦上下院報勲委員会合同聴聞会を前に出した声明で、条件付き演説を提案した。同協会の代表を務めるジェーン・トムソン会長は「安倍首相が上下院の合同会議で演説するなら、歴史問題に対する日本の歴史的責任を認める機会がなければならない」と述べた。

           (以下略)

日本は敗戦国なんだと思いださせてくれますね。
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「よたよたランナーの手記」(112) 11.5キロ時と、ジムのお仲間   文科系

2015年03月17日 17時19分34秒 | 文芸作品
 数年ぶりで三日間続けて1時間を8~10日に走ったとは、先回書いた事。この時はすべて、1時間で8キロ台だった。最も長い距離でも10日の8.7キロ、あとは8キロちょっとだ。以降12日9.4キロ、14日9.0キロ、15日9.1キロで、17日には午後の2時間で30キロほどと、サイクリングで長久手の万博会場までの往復をやって来た。これでも毎日疲れが残らないのだから、好調ということだ。時速にして1キロ上げるのは、なかなか骨のはずだからである。

 前に書いた通り、11キロ時までの心拍数がさらに安定してきたから、とうとう11.5キロ時にも挑み始めている。10キロ時の心拍数が145を割り始め、11キロ時で平均152ほど、11.5キロ時でも155内に納まる見通しが見えてきた。ただ、去年末から今年初めほどまでの僕と違って、心拍数155を10分間以上続けるのは苦しくなっているから、そろそろこの辺が限界なのかも知れない。16日の30キロサイクリングの行きの坂道などでも気づいたことだが、脚筋全体は心臓カテーテル手術ブランク以前の09年頃よりも明らかに衰えている。6年前にまで回復するのは、サイクリングの方は無理な感じだ。
 
 
 今回は、ジムの常連でランニングのお仲間と言える方々をご紹介してみよう。
 65歳ほど、ずんぐりむっくりの男性。無類のお酒好きで、昨夜の酒っ気を大汗とともに吹き飛ばすように走られる。僕が行く時にはほとんどお見受けするから、毎日同様に来られているのだろう。
 ボディビルダーも走らねばならないのであるが、僕よりも1歳下の尊敬すべきその典型さんについては、ここに随筆「ザ・ボディビルダー」を書かせて頂いた。昨年2月14日のエントリーである。
 30歳ちょっとの、金髪のお姉ちゃんとちょっと太めの頑張り屋女性もいる。前者は、聞けばご主人共々サーファーで、その体力維持のために走るのだとか。毎日のように通ってこられて、1時間走るほかに他のいろんな有酸素運動器具にも取り組まれるとても熱心な女性だ。中高年男性に人気があって、その誰ともにこやかに声を交わし合っている、明るい、気さくな方である。この女性悲しいことにこのほど、踵の横を疲労骨折、全治6ヶ月の診断が下ってしまった。それにも負けず、可能な運動に通って来られるが、このブランクの落胆は本当に他人事ではない。もう一人の女性の方は週何日も走るのに一向に痩せられないのは、どうしてだろうか。聞けば、「よく食べるから。お腹が空くのね」と答えられた。これ以外の常連さんは、案外知らない。僕が、向こうが声をかけて来ない人には、こちらからはほとんど声をかけない性格で、けっこう人見知りでもあるからだろう。
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新聞の片隅に載ったニュースから(192)     大西五郎

2015年03月16日 09時03分12秒 | Weblog
スウェ―デンが武器輸出停止 人権問題でサウジと対立(15.3.15 毎日新聞)

[ロンドン小倉孝保】女性の地位向上などを柱にしたスウェーデンの「人権外交」にサウジアラビアが内政干渉と反発し、対立が深まっている。スウェーデンはサウジに武器を輸出しない方針を決め、サウジが11日、大使を召還する事態に発展した。
スウェーデンのマルゴット・バルストロム外相が先月、サウジを独裁国家と呼んだうえ、同国の女性に対する扱いを非難した。これに対しサウジは9日、アラブ連盟(本部・カイロ)で予定されていた同外相の演説を禁止した。演説で女性の地位向上を求めることが事前にわかり、サウジ政府は自国への内政干渉と受け止めたようだ。
これにスウェーデンが反発し、5月に期限切れとなるサウジとの防衛協力協定を延長しないと10日に発表した。これで武器提供は終了する。サウジは昨年、スウェーデンから3900万㌦(約47億円)分の武器を購入している。
サウジは女性の社会的地位が極めて低いことで知られているが、世界最大の武器輸入国でもあり、米英などは人権問題に目をつぶり武器輸出を優先させている。昨年10月に発足したスウェーデンの中道左派政権は、武器輸出よりも人権を重視する外交姿勢を鮮明にしたと言えそうだ。

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安倍首相は重要政策の一つに、女性活性化「すべての女性が輝く社会を」を掲げています。内閣府の中に男女共同参画局を設け、女性活躍担当大臣(三村治子氏)も任命しています。
安倍首相は昨年9月、国連総会における一般演説で「日本は今、女性の社会参加を一気に増やそうと政府、民間挙げて山積する課題を解く努力を始めました。女性の役割についていまだ社会に存在する偏見を取除いていくことが何より全ての基本です」と述べました。(外務省ホームページから)
一方、安倍首相は昨年の4月30日から5月1日にかけて財界人を多数伴ってサウジアラビアを訪問し、サルマン皇太子(副首相)と会談し、経済的協力の拡大で合意しました。
日本とサウジアラビアの関係は、日本から見れば重要な石油供給国(全石油輸入量の三分の一)ですが、サウジアラビアにとっても日本はアメリカに次ぐ世界第二位の輸出相手国です。日本からは自動車や電気機械などを輸出しています。日本からサウジアラビアへの輸出額は2012年度で年間6,558億円ですが、サウジアラビアからの輸入額は4兆3,757億円です(日経新聞)。
安倍首相は2012年12月に首相に就任してから昨年末までの2年間に50カ国を歴訪し、首相自ら経済促進を働きかけていますが、スウェーデンは武器輸出による経済的利益よりも人権問題を重視しました。ならば、わが国も“女性の社会的地位が極めて低いことで知られている”サウジアラビアにとって重要な“お得意”なのですから、国連演説で述べたように「女性の役割についての偏見を取除くよう」サゼッションしたらどうでしょう。そのことが世界の民主主義国から評価されることになるのではないでしょうか。
                                                 大西 五郎
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辺野古工事強行でも読売は政権寄りの主張     大西 五郎

2015年03月15日 15時17分53秒 | Weblog
辺野古工事強行でも読売は政権寄りの主張。朝日・毎日・中日は「地元と話し合え」

メルケル独首相の忠告を報道せずに続いて

一昨日<ものみやぐら>に、メルケル独首相が歴史認識と脱原発問題で安倍首相にアドバイスしたことを紹介し、読売新聞だけがこの問題を報道せず、政権寄りの姿勢が際立っていると書きましたが、政府の沖縄・辺野古基地拡張工事の強引な進め方についても読売新聞は13日の社説で「移設を進めたい」と政権寄りの主張をしています。

選挙で沖縄の民意は明らか

辺野古基地拡張(米軍普天間基地から辺野古基地へ移設)については、仲井真前知事が知事選での公約を破って基地拡張のための埋め立てを承認しましたが、昨年11月の沖縄知事選では基地の県外移設を訴えた前那覇市長の翁長雄志氏が仲井真前知事を抑えて当選しています。
さらに先の衆議院選挙では、沖縄の四つの選挙区とも保守・革新が一体となって普天間基地の県外移設を要求する「オ-ル沖縄」の候補が当選し、自民党候補は全滅、沖縄の人たちの「沖縄から基地を減らせ」の要求が堅いことが確認されました。

強引な安倍政権の手法

しかし安倍政権は今年1月半ばから基地拡張予定地の海底の地盤を確かめるボーリング工事に取り掛かり、その準備のために多数のコンクリートブロックが海中に沈められました。その一部は仲井真知事が許可した水域をはみ出してコインクリートブロックが投入され、海底のサンゴが死滅させられていることが沖縄県の調査でわかりました。しかし12日には最初の杭が海底に打ち込まれました。
政府は仲井真前知事が工事のための調査を政府に許可したことなどを工事再開の論拠にしていますが、知事選や衆議院選の結果から沖縄県民の意志は辺野古基地拡張に反対であることは明らかで、米軍辺野古基地ゲート前では連日基地拡張・そのための調査反対の座り込み闘争が続いています。
しかし安倍首相や沖縄問題担当の菅官房長官は翁長知事が当選後何回も東京を訪ね、首相や官房長官との面会を求めましたが全て拒絶し、“沖縄の心”を聞こうともしません。

政府の態度を批判した新聞各紙

このような政府の態度に対して朝日・毎日・中日の各紙は14日の社説で政府の強引な態度を批判する社説を掲げました。
朝日新聞は「作業を止めて対話せよ」で、「翁長知事は前知事の埋め立て承認を検証する第三者委員会の審査が終わるまで、作業を中止するよう政府に求めている。ここは政府が提案を受け入れて作業を中止し、県との対話による関係修復に乗り出すべきだ。政府も米軍も、長年重い基地負担に苦しむ沖縄県民の心をこれ以上傷つけてはならない。民意を重く受け止められない政府の存在は、国民全体にとっても不幸だ。」と述べています。

毎日新聞は「首相側から呼びかけを」で、「政府と地方自治体が対立し、安倍首相が知事に会おうとしないのは異常な事態だ。政府は、沖縄を冷遇すれば翁長県政は行き詰まり、知事は譲歩すると、と見ているのかもしれないが、果たしてそうだろうか。『課題があるからこそ対話すべきだ。私の対話のドアは常にオープンだ』。安倍首相は中国や韓国との首脳会談が開けない状況についてこう繰り返し対話を呼びかけてきた。意見の違いがあるからこそ話し合うべきなのは、自治体との関係でも変わらない政治の基本姿勢ではないか。首相はまず翁長知事に話し合いを呼びかけることからはじめるべきだ。」と首相に注文しました。

中日新聞は「民意となぜ向き合わぬ」で、「選挙で重ねて明らかになった民意を顧みずして、法治国家だと胸を張って言えるのだろうか。在日米軍基地の負担は日本国民が可能な限り等しく分かち合うのが筋だ。沖縄県に約74%が集中する現状は異常であり、普天間返還のためとはいえ、米軍基地を県内で“たらい回し”しては、県民の負担軽減にはなるまい。民意と向き合わず、作業を強行すれば、辺野古への『移設』が完了しても、反基地感情に囲まれることになる。安倍内閣はいったん作業の手を止めて、今こそ沖縄県民と真摯に向き合うべきである。」と政府の態度を厳しく批判しました。

読売は逆に翁長知事に注文

ところが読売新聞13日の社説は、「辺野古調査再開 理解得ながら移設を進めたい」で、「中国の海洋進出などで、在沖縄米軍の重要性は増している。基地負担の軽減と米軍の抑止力維持を両立する観点で、辺野古移設は最も現実的な近道である。県は仲井真前知事が政府の埋立て申請を承認した過程を検証する第三者委員会を設置した。検証終了まで調査中止を防衛省に要請したが、要請に法的根拠はなく、無理がある。翁長知事には、辺野古移設を阻止するとの公約を掲げた以上、様々な手段で代替施設の建設を妨害せざるを得ない事情があろう。しかし法律に基く適正な工事を覆すことは許されない。工事が遅れれば、普天間飛行場の危険な現状がそれだけ長く続く。政府と歩み寄り、接点を探る選択肢はないのか。翁長知事は冷静に考えてもらいたい。」と翁長知事に注文しています。
これでは政府の言い分です。しかも「政府と歩み寄り、接点を探せ」と言っていますが、話し合いを拒否しているのは政府の方で、政府の方針に従えと強制しているのです。
脱原発の問題でもそうですが、読売新聞の論調は政府の方針を援護するものになっているのが目立ちます。安倍首相が設置した70年首相談話についての有識者(?)懇談会のメンバー16人の中に読売新聞からも1人(飯塚恵子アメリカ総局長)送り込んでいます。本来外にいて首相談話を検証するのがマスコミの役割だと思いますが、読売新聞の権力との距離が気になります。
※なお、日経新聞と産経新聞は「ボーリング調査」について触れた社説はありませんでした。
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ハリルジャパン(2) 早熟の天才と、自己分析型努力家  文科系 

2015年03月15日 11時43分49秒 | 文芸作品
 いよいよハリルジャパン誕生ですね。ついては、第1回目にある質問(というか批難?)があったことから、それに応える形のエントリーを一つ。またまた、岡崎慎司のことです。題名も長くって「早熟の天才と、自己分析型努力家」。

『 宇佐美が天才であることは僕の上記記述でも当然の前提。だから、岡崎と比べる例に使わせて頂いたのです。木崎伸也の宇佐美の近況文章は僕も読んでいます。僕がここでずーっと最も推薦してきたサッカーライターでもあるしね。僕のここに書かれたドルトムントの知識は、ほとんど木崎の労作によったものです。

 さて、岡崎には08年から注目してきました。08年10月8日、このブログの僕の当時のサッカーシリーズ第3回目の文中に、こんな文章があります。
『日本人の有望監督も一人あげておこう。清水エスパルスの長谷川健太である。今季前半は試行錯誤もあってか珍しく下位に付けていたけれど、秋の声を聞くとともに点取り術を一新させたように成果を上げて、上位に食い込んできた。ここでは、岡崎慎司が遠からず日本人FWには珍しいアスリートに育っていくように思う。タイプとしては中山雅史だが、その中山よりもはるかに屈強なうえに、スピードも豊かで、精妙かつ多様なシュート力をも備えている。日本人FW最新版のような点取り屋に育つのではないか』

 この時の岡崎、22歳。このころから南アワールドカップ各大陸予選段階の「世界得点王」になっていきました。おっしゃる通りの「鈍才」岡崎が清水でレギュラーを取って間もなく日本代表に出て、即座に代表レギュラーFWをとっただけではなく、世界的にも頭抜けた得点力を示したわけです。この次第は、以降ここでずっと彼を追ってきたからご覧下さい。

 そう言えば、この頃ちょっと前から、鈍足岡崎が元オリンピック短距離選手の杉本コーチに通いつめて「走り出し」と「身のこなし」などを鍛えていたというのも、ここで書いてきました。賢い人は自分に本当に大事なことをあらかじめ十分に準備していて、チャンスに「間に合う」。これを逃がさない。ヒデも、柴崎もそうです。

 僕は、天才中の天才よりも「賢い努力家」を押します。
 ガンバ育成史上最大の天才が宇佐美と言われてきましたが、宇佐美が尊敬してやまなかった先輩天才はご存知ですよね。家長昭博だったかと。家長は同じガンバ育成で落第した本田圭佑が当時全く勝てなかった人物です。この時以降の本田は、自分が落ちた原因になった「力強さ」を、徹底して目指していくことになる。岡崎に似ています。

 若い頃にキツイ挫折経験があって、そこから徹底的に学んだ人間が、若い頃の天才度は多少落ちても、世界的大物になるような気がしています。ヒデはちょっと違うかも知れませんが、俊輔も挫折・自己分析型。本田と同じようにマリノス・ユースを落ちていますから。ユースに上がる時の「身体の完成度」は、晩熟の男子には参考にならぬようです。そう言えば、日本中盤の一方の雄、中村憲剛も晩熟タイプに見えますが。

 ところで皆さん、開幕したばかりのJリーグの優勝予想ですが、あまたの評論家、ライターで唯一グランパスを押しているのが、上記の木崎伸也。こんな大胆な予想しちゃって、彼、大丈夫なんですかね。既に、松本に引き分け、甲府に敗北ですが。カウンター得点から繋ぎ得点に変革中で、迷いがあるようです。

 岡崎またも10得点目。7位になりました。
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掌編小説 「ランのお仲間」  文科系

2015年03月14日 11時33分38秒 | Weblog
行きつけの市営ジムで早春のある日。一番遠くのランニングマシンに彼の姿を見た時は、ちょっと目を見張った。
「彼が、走っている。あの、彼が?」
 スピードは遅く、速歩き速度程度だが、ゆったりとして結構大きく確実な一歩一歩は、はっきりと立派なランナーの足取りだ。〈あれほど、とうてい無理とか、死んでしまうとまで言っていたのに……〉。
 彼と初めて会話する気になったのは、二か月ほど前のことだったろうか。七十台半ばと見えた小柄ながら中肉で血色の良い彼は、いつも確実に三十分ほどをマシンで歩いて帰られるお人だ。〈こういう人ならば、絶対に走れるようになるよなー〉というわけで、僕が試行錯誤してきた「走れるようになるノウハウ」を初めて他人に話す気になった。僕はどうも教え魔の血を具えているらしい。自分が良かったと思う知識は、どんなことでも他人に教えたくなってしまう。こんなノウハウなのだが、とにかく懸命に話してしまった。
 ①先ず十五分歩き続けられるできるだけ速いスピードを見つけ、その時間を延ばしていく。②やっと三十分早歩きできる速度が見つかったら、その後半の方にこれより遅い走りを入れてみる。走りを五分、十分と延ばしていく。③三十分の後半十五分がこんな走りに換わったら、最初の歩き十五分を含めて一時間を目指す。疲れたらまた歩いても良いから一時間ということだ。この内容を話し終わったとき、こんな会話になった。

「とても無理ですよ。ちょっと走っただけで、心臓がぶわーっと死んでしまうようになる」「スピードが速すぎるからですよ。歩くスピードよりも一キロ時ほど遅くても、走りは走りです。マシンにはスピードも心拍数も、メーターが付いてますからそれを使って……」。「そんなに遅く走って、意味あるんですか?」。「あります。それで三十分も走れるようになれば、続けているうちに自然に、だんだん速くなっていきますから」。「そんな簡単なわけないじゃないですか。何回かやってはみたんですが、とても無理です。この歳ですし」。こんな風に終わったその日の会話は、わずか五分。ただ、その十日ほど後にお見かけした時には、歩くスピードが見違えるように速くなっていた。以来今日初めてお会いしたことになる。この真冬に近い季節に空色の短パンと白い半袖で大きめの一歩一歩をゆったりと進む姿は、何かベテラン・ランナーのウオーム・アップ・ランにも見えたものだ。そんなランが十分も続いたろうか。走り終わるのを待つようにして、彼に歩み寄り、語りかけた。

「立派に走ってましたねー。素晴らしいです」。「いやこっちこそ、すごいノウハウですよ。この歳でまた走れるなんて、とにかく驚いています!」と始めて、こんな話をしてくれた。糖尿病があってずっと走りたかったが、何度か挑戦して諦めた歴史があること。だからせめてと、懸命に歩いてきたこと。それで体重が減ってきただけに、ずっとランに憧れてきたことなどである。「頑張って歩いてきて、体重も適正だから、すぐにこれだけ出来たんですよ」と僕。「いやいや、このノウハウが素晴らしい」。「今の速度で走っている内にだんだん心拍数が下がって来ますから、十も下がったら今度は、前の心拍数まで速度を上げればよいんです。お見受けしたところ八キロ時までは保証しても良い」。「普通の歩きの二倍速ですねー。ますます夢みたいだ」。そう語った彼を、僕はますます気に入ってしまった。
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