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ゲーゲンプレス、最短の定義・解説   文科系

2020年02月02日 09時58分28秒 | スポーツ

 日本の不勉強な評論家らには、プレスと付いているからゲーゲンプレスを守備法だと観てきた人々も多い。何度でも言うが、これは得点戦略なのである。これが理解できない人には、クロップと、昇竜さながらのその世界的活躍は到底分からないはずだ。何度でも言うが、要は、こういう定義である。

『身方が敵陣に攻め入って敵にボールを奪われた瞬間に、もしこのボールを身方が奪い返せれば、ゲーム中最大の得点チャンスが生まれる。という事を意識、準備しつつ攻めていき、見事ボールを奪い返してショートカウンター得点狙い』

 これが、クロップが世界に起こしたサッカー革命なのである。ここでも論争があったが、無理解な人はこう叫んでいた。

『この戦法は、弱いチームが急に強くなる得点戦術にすぎない。失点が多すぎてダメだ。特に、引いて守るチーム相手には不利である』

 クロップは初め確かに失点が多かった。が、それ以上に得点が飛び抜けて多かったから、弱小ドルトムントのチャンピオンズリーグ決勝進出(13年)が実現したのである。リバプールに移ってからは、チーム実績をどんどん上げて金を作って世界的DFを獲得し、驚くほどにどんどん失点をも減らしてきた。こういう経過全てを見ても、この戦法が得点戦略である事が分かるのである。

 この論争を通じて、日本のそれなりのサッカー雀(らしき人)がいかに理論に弱いかを、痛感したものだった。

 

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安倍官製バブルが破裂する時? 文科系

2020年02月02日 08時50分28秒 | 国内政治・経済・社会問題

 アメリカはサブプライムバブルに懲りず、いまやGAFAバブル。なんでも、日中などの資金が集まってこれらの株価時価総額がドイツのGDPを超えるのだそうだ。
 同じく日本は、GPIFなど政府資金や日銀ぐるみなどで官製株価バブル、政府が大株主の会社がごろごろ。日米ともに、企業に有効需要、特に内需がなく株など上がりようがないから、信用という得体の知れぬ仮想株価世界を作り出し、世界の金を集めている。
 ところが、株価、通貨など実態のない高値がつくバブルとは、必ず破裂する(させられる)もの。日本の五輪後などで起こる事を予想してみよう。サブプライムバブル破裂・リーマンショックやタイバブル破裂から起こったアジア通貨危機などを見れば、十分に予想が付くのである。

 まず、石油高騰とかの全面安になりそうな何かのきっかけを捉えて、準備万端整えておいた一斉空売りをかける。つまり、高いうちに利益含みで早逃げするのを企むのである。空売りという利益含み早逃げ手口がこのブログには、バブル破裂、タイ・バーツの場合で以下に抜粋するように書いてあるので参照されたい。より分厚い経済論文の中の一部、17年10月3日のエントリーである。

 これの出し方はこうする。右欄外今月分カレンダーの下にバックナンバーという年月欄がある。ここをスクロールして、17年10月をクリックする。すると、すぐ上の今月分カレンダーがその月のものに替わるので、そのカレンダーの10月3日をクリックする。すると、エントリー本欄がその日のエントリーだけに替わるので、お求めのものをお読みいただける。

 ちなみに今回は より大部の論文の中のこの節だけを抜き出した。


【  第3節 アジア通貨危機の発端、タイの例

『「投機家はタイに自己実現的通貨投機をしかけた。1ドル25バーツに事実上固定していたタイ・バーツが貿易収支の悪化から下落すると予想し、3か月後に25バーツでバーツを売りドルを時価で買う先物予約をすると同時に、直物でバーツを売り浴びせた。タイ中央銀行は外貨準備250億ドルのほとんどすべてを動員して通貨防衛を試みたが力尽きた。」(東洋経済「現代世界経済をとらえる VER5」
 タイのこの問題に詳しい専門家による解説をご紹介しよう。なんせ通貨危機というのは、「1970年から2007年まで世界208カ国で起こり」(前掲書 伊藤正直「金融危機は再びやってくる」)、中小国家などからは「通貨戦争」とも呼ばれて恐れられてきたもの。中でもこのタイ通貨危機は、97年の東アジア通貨危機の発端・震源地になった事件として重要なものだ。毛利良一著「グローバリゼーションとIMF・世界銀行」(大月書店2002年刊)から抜粋する。
『通貨危機の震源地となったタイについて、背景と投機の仕組みを少しみておこう。タイでは、すでに述べたように経常取引と資本取引の自由化、金融市場の開放が進んでいた。主要産業の参入障壁の撤廃は未曾有の設備投資競争をもたらし、石油化学、鉄鋼、自動車などで日米欧間の企業間競争がタイに持ち込まれた。バンコク・オフショアセンターは、46銀行に営業を認可し、国内金融セクターが外貨建て短期資金を取り入れる重要経路となり、邦銀を中心に銀行間の貸し込み競争を激化させて不動産・株式市場への資金流入を促進し、バブルを醸成した。(中略) 投機筋は、まずタイ・バーツに仕掛け、つぎつぎとアセアン諸国の通貨管理を破綻させ、競争的切り下げに追い込み、巨大な利益を上げたのだが、その手口はこうだ。(中略) 1ドル25バーツから30バーツへの下落というバーツ安のシナリオを予想し、3ヶ月や半年後の決済時点に1ドル25バーツ近傍でバーツを売り、ドルを買う先物予約をする。バーツ売りを開始すると市場は投機家の思惑に左右され、その思惑が新たな市場トレンドを形成していく。決算時点で30バーツに下落したバーツを現物市場で調達し、安いバーツとドルを交換すれば、莫大な為替収益が得られる』
  分かりやすく説明するとこういうことだ。
 1ドルがタイ通貨25バーツの時点で、3か月後に1ドル25バーツでドルを大量に買う先物予約をしておく。その上で、バーツを一挙に、どんどん売り始める。そこには、予め同業者などから大量に借りる契約がしてあったバーツなども大量に含まれている。自分が所有していない債券、商品などを売る行為を空売りと呼ぶが、これらの結果、3か月後1ドル30バーツになって起こることを、例示してみよう。1億ドルで30億と安くなったバーツを普通に買ってから、先述の先物予約を行使してこのバーツでドルを買えば1億2千万ドルに換えられる。また、普通は不安になるこんな「大商いへの確信」も、世界大金融には比較的容易なものだ。動かせるバーツとタイ政府の「防御体制(金額)」とを比較でき、そこから勝利の目処となる投入金額に目算も立つからだ。
 上記毛利良一氏はこう続けている。
『投機で儲けるグループの対極には、損失を被った多数の投資家や通貨当局が存在する。
 投機を仕掛けたのは、ヘッジファンドのほか、日本の銀行を含む世界の主要な金融機関と、・・・・機関投資家であった。また、1999年2月にスイスのジュネーブで開かれたヘッジファンドの世界大会に出席した投資家は、「世界中を見渡せば、過大評価されている市場がどこかにあります。そこが私たちのおもちゃになるのです」と、インタビューで語っている。』 】

 

 GAFAバブルも、安倍官製バブルも、「過大評価市場」どころか「信用」が作り上げた幻想の高値。いつでも空売りが仕掛けられる。そういう事態が日本の明日に大口開けて待っているのである。それも、数%の見せ金だけで可能な商いなのである。

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「桜を観る会」の問題性  文科系

2020年02月01日 07時47分37秒 | 国内政治・経済・社会問題

 安倍は、この問題をいつものように、政治論議としては些細な事として、逃げ回り答弁を重ねている。が、この問題は政治(論議)の根幹に関わる問題だと言いたい。

 そもそも、政治の私物化という問題を外っておいては、どんな公論、国会答弁も無意味になるという理屈からだ。それはちょうど、モリカケ問題で浜矩子がこう語ったのと同じような、誰もに分かる「筋」というものである。

『国会で堂々と嘘を語っている(かも知れない)政治家とは、政治論議などできない』

 この伝で言うと、「桜」への安倍の言動は、こうなる。
『政治を私物化している(かも知れない)人間の言葉など、全て信じられない。どんな大きな政治論や大言壮語も、自己利益のためだけにやっている(かも知れない)からである』

コメント (4)
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