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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

カンパニュラの銀翼

2014-01-22 08:03:56 | 読書
中里友香,早川書房 (2012/10).

「BOOK」データベースより*****
1920年代後半の英国―エリオットには秘密があった。資産家の子息の替え玉として名門大学で学び、目が見えなくなった「血のつながらない妹」のため、実の兄のふりをして通いつめる日々。そんなエリオットの元に、シグモンド・ヴェルティゴという見目麗しき一人の男が現れる。物憂い眩暈。エレガントな悪徳。高貴な血に潜んでいる病んだ「真実」―精緻な知に彩られた、めくるめく浪漫物語。第2回アガサ・クリスティー賞受賞作。*****

少女漫画みたいな タカラヅカみたいなカバーイラストにちょっと逡巡したが,中身は至ってハード.小難しい文章でなかなかページが進まないあたり,小栗虫太郎の平成版みたい.

第2回アガサ・クリスティー賞受賞作とのことだが,第1回受賞作より良い.
あり得ない前提の上に推理が組み立てられ,実行される.この実行部分はたしかに冒険小説風.ここでやっとタイトルの意味がわかる.
ただし「前提」の提示までが長過ぎ,せっかちな読者にはきつい.

欧州が舞台だが,日本を舞台にしたら不自然なのが目立ってしまったのかもしれない.時間的なスケールも大きい.
図書館で借用.

コメント (1)
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