【政界地獄耳・07.11】:不祥事頻発の海自、陸自、空自、統合幕僚監部、防衛省は大丈夫か
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・07.11】: 不祥事頻発の海自、陸自、空自、統合幕僚監部、防衛省は大丈夫か
★海上自衛隊の不祥事が頻発。それも随分とお粗末で、大臣を含め責任を取らぬ幹部を一掃すべきだ。9日、海上幕僚長・酒井良は会見で「非常に重く責任を痛感している」とし、引責辞任を表明した。海上自衛隊の潜水艦の修理をめぐって川崎重工業が裏金をつくり、少なくとも6年前から十数億円を捻出。飲食代の支払いや、潜水艦の乗組員に提供する金券、家庭用ゲーム機の購入代に使うなどが発覚。防衛省は特別防衛監察を実施した。また、海自の護衛艦「いなづま」の当時の艦長が、特定秘密情報を扱う資格のない隊員1人を特定秘密取扱職員に指名。戦闘指揮所(CIC)で特定秘密情報を取り扱わせていた。ほかにも複数の艦艇や陸自でも特定秘密を資格のない隊員が扱っていたことも分かった。
★ほかにも遭難した潜水艦の救助などにあたる海自の複数の隊員が、訓練などで潜水を行った際に支給される手当を、潜水していないにもかかわらず不正に受け取っていたことが発覚。隊員たちは特殊な訓練を受け、潜った深さに応じて1時間当たり最大で1万円を超える手当が支給されることになっているが、不正受給した手当は総額で数千万円だという。また、今年4月に海上自衛隊SH-60K哨戒ヘリ2機が、伊豆諸島沖で夜間訓練中に衝突・墜落し、8人が死亡。乗組員の見張り不十分が原因で、衝突を回避できなかったという報告とともに、2機の指揮官の連携不足も報告された。
★海自のみならず、陸自、空自、統合幕僚監部、防衛省は大丈夫なのか。23~27年度の5年間の防衛費を総額約43兆円にしたのは昨今の安全保障の厳しさからだが、不正受給や裏金のオンパレード。厳しいのは内部や身内ではないのか。その一方、23年度予算に計上した防衛費6兆8219億円のうち1300億円程度を使い残していたことも発覚。省内の総点検と国会の閉会中審査を強く望む。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年07月11日 08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます