【話題】:「ビッグモーター」は論外だが…中古車販売業界はトラブル増加傾向 悪質ケースがこんなに
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題】:「ビッグモーター」は論外だが…中古車販売業界はトラブル増加傾向 悪質ケースがこんなに
中古車販売大手「ビッグモーター」(東京)による保険金の不正請求問題は今後、どこまで拡大するのか。
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中古車販売を巡るトラブルは増加傾向
顧客から預かった修理車などに故意に傷をつけて保険金の請求金額を水増ししていたという同社。不正請求の件数は判明しているだけでも1275件、請求金額は約5000万円に上る、などと報じられており、国交省は26日にも同社に対する聴取を行う方針という。
顧客の大切な「財産」でもある車両を意図的に傷つけるという悪質な手口に怒りの声が広がっているが、同社以外でも中古車販売を巡るトラブルは増加傾向にある。
国民生活センターが3月に公表した「増加する中古自動車の売却トラブル -強引な勧誘やキャンセル妨害も-」によると、全国の消費生活センターなどに寄せられる中古車の売却に関する相談件数は2021年度に1519件となり、前年度(1211件)の1.25 倍。22年度も増える傾向にあるとして注意喚起していた。
■販売競争が行き過ぎている一面も
悪質な例を挙げると、ざっとこんな感じだ。
「『ドアに修理歴がある。事故車なので15万円(で買い取る)が、今日すぐに引き渡せば 25万円で買い取る』と言い、強引に契約させられ、車を持っていってしまった」
「非常に強引な態度で居座られ、契約するまで帰らない様子だったので、やむなく契約した」
「(買い取り額として)約230万円が提示されたので契約し、その日のうちにキャンセルを申し出たら、事業者から約40万円のキャンセル料を請求された」
いずれの相談ケースも、言葉巧みに買取交渉を行い、高価なモノを強制的に持ち去ってしまう悪徳商法の「押し買い」と変わらないが、なぜ、中古車販売のトラブルが増えているのか。
同センターによると、半導体不足の影響による新車販売台数の減少で、新車に買い替える消費者が減り、中古車の登録台数が減少。中古車の買い取り競争が激化していることが一因ではないか、とみている。日本自動車販売協会連合会の調査でも、22年の新車販売台数は約256万台で前年より約23万台減少。中古車登録台数も約350万台で、やはり約23万台の減少だ。
品薄になってきた中古車をいかに安く仕入れ、どうやって高く売るか。真面目に営業活動している中古車販売会社にとっては、ビッグモーターの件は迷惑な話だろうが、行き過ぎた販売競争が、今回の保険金不正請求という新たな問題を生み出した面は否めないだろう。
《まだまだ新たな闇が出てきそうな…》
《この機会に業界全体を総点検してほしい》
SNS上でみられる消費者の不安が早く解消されてほしいものだ。
元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・事件・中古車販売大手ビッグモーターの自動車保険の保険金不正請求問題】 2023年07月25日 06:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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