【産経抄・01.01】:戦後80年、「あの日あのとき」を胸に刻む
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・01.01】:戦後80年、「あの日あのとき」を胸に刻む
日付変更線を一歩越えただけで、きのうが「行きし年」になり、きょうが「新年」になる。俳人の小澤實さんに、こんな一句がある。<年あらたまる人類の深き智慧>。人類の発明品の中でも、暦は指折りの秀作かもしれない。
知恩院でおこなわれた除夜の鐘の試し突き=京都市東山区の知恩院(南雲都撮影)
▼継ぎ目のない時間の中に、太い一線を引いて新たな年を生み出す。その線は、ある種の「節目」を与えてもくれる。午前0時の時報とともに、姿勢を改めた人もおられよう。誰の手元にも等しく、まっさらな暦が届けられ、令和7年が始まった。
▼と、このように書ける幸せを思う。80年前のきょう、東京の昭和20年は高射砲の音で明けた。大晦日(おおみそか)の夜から3度、米爆撃機B29が侵入したためだ。前年の暮れには浅草が空襲で焼かれ、小磯国昭首相は「敵はすでに頭上に迫っており…」と、元日のラジオで年頭の辞を読んだ。
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元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】 2025年01月01日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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