【議論の森・12.14】:まず撤回、謝罪してはどうか
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【議論の森・12.14】:まず撤回、謝罪してはどうか
日本学術会議の在り方を議論している内閣府の有識者懇談会作業部会が組織見直しの見解案を示しました。現在の「国の特別機関」から「国とは別の法人格を有する組織」に移行。政府は財政支援を行うものの、会員の選考には関与しない内容です。
一般的に、組織の在り方は不断の見直しが必要ですが、学術会議の場合、素直に受け取れません。自民党政権による学術会議に対する「嫌がらせ」または「見せしめ」が発端だと考えられるからです。4年前を振り返ります。
学術会議会員は会議側が推薦した候補を、政府がそのまま任命してきましたが、2020年秋に就任した菅義偉首相は推薦候補のうち6人の任命を拒否したのです。
6人が自民党政権に批判的だったことが理由ではないかとの指摘もありましたが、政権側は国会で理由を追及されても「総合的、俯瞰(ふかん)的な観点から」と繰り返すだけ。今も説明を拒んでいます。
日本学術会議法は、会員は同会議の「推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する」と定めています。政府は国会答弁で首相の任命を「形式的」なものと...、
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元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【議論の森】 2024年12月14日 07:27:00 これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。
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