路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【筆洗】:1994年7月、パレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議…

2023-11-04 07:13:40 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・G7サミット・G20】

【筆洗】:1994年7月、パレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:1994年7月、パレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議…

 1994年7月、パレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議長は反イスラエル闘争の拠点としたチュニジアからガザに帰った。和平交渉が前年「オスロ合意」に至り、ガザなどで自治が認められたためである

 ▼27年ぶりのガザ帰還後、ジャバリヤ難民キャンプの小学校で演説した。キャンプはイスラエルの部隊に投石で抵抗した87年からの蜂起「インティファーダ」発祥の地。石を持つ少年らが重装備の兵に向かう姿は世界に衝撃を与え、和平交渉につながったとされる

 ▼演説でアラファト氏は「石の子どもたち、石の英雄よ」と呼び掛け未来を語った。当時の新聞によると聴衆の数は万単位だったらしい

 ▼最近、ジャバリヤ難民キャンプをイスラエル軍が空爆した。イスラム組織ハマスの指揮官を狙ったとも報じられるが、子どもを含む多くの人が犠牲に。伝えられる阿鼻(あび)叫喚がつらい

 ▼オスロ合意後の和平交渉は頓挫し、アラファト氏も既に没した。イスラエル政界の和平重視派を倒して地歩を築いた強硬派が現首相のネタニヤフ氏で、アラファト氏や後継の交渉路線を拒んでイスラエルの存在も否定する武闘派がハマス。ガザに和平の希望があった94年の夏は遠くなった

 ▼アラファト演説時に校庭にいた少年は取材に「もう石は投げない。将来は医者になりたい」と語っていた。今の子どもたちは、どう生きるつもりだろう。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2023年11月03日  06:40:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【社説①】:政務三役辞任 無... | トップ | 【社説①】:憲法公布の日に考... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・G7サミット・G20】」カテゴリの最新記事