路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

《余録・01.23》:「久方のアメリカ人のはじめにし…

2025-01-25 02:05:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

《余録・01.23》:「久方のアメリカ人のはじめにし…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《余録・01.23》:「久方のアメリカ人のはじめにし…

 「久方のアメリカ人のはじめにしベースボールの面白きかな」。詠み手の正岡子規が「野球」の名付け親という俗説がある。「野(の)球(ぼーる)」を雅号に使って誤解が生じたが、ベースボールの訳ではなかった

 ▲子規には日本野球の始まりをめぐる逸話もある。新聞に「明治14、15年ごろ」と自説を書いたところ「明治5(1872)年」と反論され、あっさり撤回。この年にお雇い米国人教師が伝えたことが定説になった

 ▲物事の発祥に諸説あるのは万国共通。本場の米国では南北戦争の北軍の英雄、ダブルデイ将軍が少年期に発明したと信じられてきた。発祥100年の1939年に初試合の地とされたニューヨーク州クーパーズタウンに野球殿堂が誕生した

シーズン最多の262安打を記録後、九回途中で交代し観客の声援に応えながらベンチに引き揚げるイチロー=米シアトルのセーフコ・フィールドで2004年10月3日、竹内幹撮影

 ▲今では伝説にすぎず将軍は無関係とわかったが、殿堂の輝きに変化はない。そこにイチローさんがアジア人として初めて加わった。史上2万を超える選手から270人余しか選ばれていない狭き門。ベーブ・ルースら偉大な名選手たちと肩を並べたことになる

<picture>シーズン最多の262安打を記録後、野球殿堂博物館の一角に新設されたイチローの展示コーナー=米ニューヨーク州クーパーズタウンで2004年11月8日、野村隆宏撮影</picture>

シーズン最多の262安打を記録後、野球殿堂博物館の一角に新設されたイチローの展示コーナー=米ニューヨーク州クーパーズタウンで2004年11月8日、野村隆宏撮影

 ▲年間最多記録の262安打。「エリア51」からのレーザービーム。走攻守で才能を輝かせたイチローさんはホームランが乱れ飛ぶ「ステロイド時代」の米野球に刺激を与え、原点を思い出させた

 ▲子規も特別枠で加わっている日本の野球殿堂にも選ばれたばかり。「野球は、もうすこしおおらかであっていい。ベースボールは、もうすこし緻密であっていい」。渡来まもない球技を愛した明治の歌人にも聞かせたいイチロー語録である。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】 2025年01月23日  02:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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