たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

思い出す

2016年01月17日 18時48分59秒 | 日記
 一昨年の手帳を捨てるに捨てきれずに読み返していたら、1月6日仕事初めの日、翌日から私の交替の派遣が来るので私に仕事を教えさせてお試ししてアタリだったら私をやめさせようとしていることを知らされた混乱の始まりから紛争にならざるを得なかったいやーな、辛い日々がまざまざとよみがえってきてしまいました。行政に翻弄されて無駄にした二カ月間、そのあと一年余りにわたったクソ会社の弁護士との闘いの日々。社会から孤立した辛さを抱えながら全身を緊張させて必死にふんばりました。結果すり切れてしまい、今だ社会に戻ることができないでいる私がいます。

 一昨日この近所でお年寄りが交通事故で亡くなったという新聞記事。私も夕方ふらふらと歩いているので危ないかもしれません。今私がいなくなっても誰も困らないんだなとふと気づきます。社会で私を必要としてくれる場所はありません。労働する場所としてはボランティアを始めた病院が唯一戻れる場所です。人はどんどん予定が入って、社会はどんどん動いている様子なのを知るのが辛いです。戻らなければ、と焦る気持ちがありながらも、インフルエンザにかかっても会社に行ってトイレで吐きながら仕事をしていた日々を思い出すと、やっぱりまだ吐き気がしてきてしまいます。こんな私が本当に生活基盤を立て直すことができるのか、失われた10年を取り戻すことができるのか。自分は何をしているんだろうと自己嫌悪に陥りはじめたらきりがありません。誰かのためとかではなく、自分のためにこれからは生きていけばいいんです。妹の分まで幸せになりたいです。やり直していこうという心のエネルギーが回復してくるまでにもう少し。両親と妹の遺影を飾ってある部屋で休んでいますが、遺影を前に今また涙が流れて仕方ありません。まだやり直せるだけの時間はあるはず。幸せになれるように見守ってほしいと祈り続けます。

不安がよぎる

2016年01月17日 12時03分49秒 | 日記
 働くことの意味を考えていられるだけまだ余裕があると昨年ご年配の方から叱られたことがあります。あなたをみているとイライラする、日雇い派遣でも何でもいいからとにかく働きなさい、私はそんなことを考える間もなく、離婚して子どもを育てながら働くしかなかった、ハローワークに行きなさい・・・。確かにそうなのですが、人から甘いと言われればそれまでなのですが、派遣なんて一か月前に契約終了を通知されればそれで終わりなんだからそんなのを続けてきた方が悪いと言われればそれまでなのですが、私が人としての尊厳を回復しながら自信を取り戻していくには、お金ではなく新しい居場所で働いていくことしかないのですが、労働紛争の苦しさを無理して押し込めることなく働ける場所で出会うことができていません。行政を頼ろうとしてもかゆい所に手が届くような仕組みはなく、フレキシブルではない。なんというかソーシャルワークとして機能を十分に果たせるとは思えないような仕組みでどうしようもない感じで頼ることはできないのだとわかってきました。なんか失業中=収入の手立てを失っている=社会から干されている状態で、なんだか弟に対してもやっぱりうしろめたくなんか自分がすごく劣っている人みたいに思えてしまってつらいですね。まずは病院のボランティアに戻りますが、収入の道を確保しながらやり直すことができるのか不安がよぎります。

 遺品整理も大変です。大量の衣類やノート類、そのほかこまごましたモノ、金物、燃えないものと燃えるものとが混ざっているので分解したりして分別するのですが、自治体によってやり方が違うので自分が住んでいる場所の感覚でやっているといろいろと違うみたいで細かいところで叱られまくっています。母が日々書き残したと思われる大量の日記類が出てきました。ただ捨てるだけではなく読み返してしまうので時間がかかりますね。母が病気になってからは管理されることなく20年以上も押入れの中で眠っていた父の紳士服たちも押入れから出てきました。買った時は高かったと思います。しっかりとした作りの紙の箱にはいっているので、洋服、虫よけ、カバーの紙などを出して、それぞれゴミ袋に入れて固い箱は角を崩してたたみます。ちょっとした重労働。父が収集していた古銭は小判でもないかぎり骨董屋にひきとってもらうこともできずただのゴミにせざるを得ないようです。大量の工具類や家にはこんなに大型家具がいくつもあったのかとびっくりするほど箪笥などもまだまだあります。捨てることを全く考えずにどんどんため込んだモノたち。これを整理していくのは本当に大変です。妹が作った洋服やためたハンカチ、タオル、小物達もまだまだぎっしり。私がこれからの人生で大きな家具を買ったり、なにかを買いそろえたりすることはもうないでしょう。自分の荷物も地道に少しずつ捨てていきます。モノとのお別れは本当に大変です。



*****************

若松英輔 ‏@yomutokaku · 1月9日
内村鑑三の『基督信徒のなぐさめ』を現代語に訳している。死別、非難、追放、失敗、貧困、病といった人生の困難に出会った時、どう生き抜けるかを、自らの生涯と歴史に鑑みながら書き記した、最初の著作である。内村の著作はほとんど読んだ、という正宗白鳥は、この本を内村の著作中随一としている。

100分de名著 ‏@nhk_meicho · 1月5日
内村鑑三「代表的日本人」の講師は、批評家の若松英輔さん。「井筒俊彦―叡智の哲学」「生きる哲学」「内村鑑三を読む」等の著作を読ませていただき感銘を受け、内村鑑三をやるならこの人しかいないと確信しました。これまでにない、新たな内村鑑三論になっていると思います。お楽しみに!

100分de名著 ‏@nhk_meicho · 1月4日
今月の「100分de名著」は、内村鑑三「代表的日本人」です。「武士道」「茶の本」と並んで三大日本人論に数えられる名著。西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の五人を通して、日本人の精神性の深さに迫る名著です。