たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

2000年宙組『GLORIOUSH』より-演出家のことば

2023年12月14日 14時55分29秒 | 宝塚

2000年宙組『砂漠の黒薔薇』-「君の名を呼べば」

花組『Sante!!』

花組『Sante!!』(2)

花組『Sante!!』(3)

東京公演プログラムより

「藤井大介(作・演出-GLORIOUSH!!-

🌹GLORIOUSH!!はどういうコンセプトでつくられましたか?

 まず今年は2000年 という一つの大きな節目を迎えましたので、この100年 間の素晴らしい音楽を出来るだけショーに盛り込みたいという所から考えました。世界各国の音楽を全部と言うわけにはいかないので、どこを舞台にしようと考えた時に「アメリカ」がパッと思い浮かびました。時代を最も顕著に文化に反映してる国のような気がしますし、僕自身も好きな国ですじ。黒人の魂のリズム、ブルース、ジャズ、ロックンロール、フォークソング、ディスコ、ラップ……というふうに、音楽の流行の変化がはっきりしていますので、そういったアメリカの100年 の音楽史で余り堅苦しくなく明るく楽しく、賑やかに構成したいと思いました。ですから、実際に様々なジャンルの楽曲を使用しています。生徒にもお客様にも耳馴染みのあるものばかりなので、演じる生徒にもご覧の皆様にも楽しんでもらえるのではと思います。

 

🌹これが大劇場デビュー作品となりますが。

宙組生徒とスタッフの方々、諸先輩方に支えられて、ここまで来たという感じですね。大劇場作品を手掛けることは昔からの夢だったので、それが叶い非常に嬉しいなというのがまずありましたね。ただ実際に制作 していくと、こんなに難しいものかと今痛感 しています 。とにか くあの広 い空 間を埋 めなければいけない。大勢の生徒達だけでなく、セット、衣装、音楽など全てをひっくるめてどこをお客様が見ても楽しんで貰えるような舞台を作らなければいけないというのは非常に集中力が要求されます。又、バウホール作品はその主演者のファンの方に喜ばれるものがいいなと思うのですが、大劇場は修学旅行の学生さんからお年寄りの方、観光旅行のお客様など初めて宝塚歌劇をご覧になるような人が沢山いるわけで、そういった人達も十分に楽しめるものを作らなければいけないので、余り自分の嗜好に走らないように気をつけています。やはり宝塚歌劇は86年 続いてきたわけですから、崩してはいけない大切な部分があると思うので、その辺をきっちりとおさえた上で、自分らしい若々しさといつたものを出せたらと思います、もうそれほど若くはなくなってきましたが(笑 )。 僕はよく、今までの作品で、「詰め込み過ぎて疲れる」という評価をされる事が多いのですが、僕自身はそれくらいエネルギーのある舞台の方が好きなんです。やはり演じている方も相当疲れるような、内容の濃いものにしたいですね。今回もそういった感じで、もう「押せ押せ」の内容です (笑 )。

 

🌹宙組の出演たちについて。

 まず、姿月に関してはこれがサヨナラ公演ですから、僕にとってもプレッシャーですが、本人にはそういった所が全然見えなくてとても自然体で頑張ってくれています。彼女は内面のスケールの大きさやカリスマ性を感じさせるスターですね。最後のショーですので、やはり彼女が宝塚でしか表現し得ない男役の様々な色を引き出せればと思います。また、彼女の大きな魅力の一つが歌ですが、今回彼女自身の希望もあって一筋縄ではいかないようなハイレベルの曲に挑戦してもらっています。それが今回の大きな見所、聞き所ですね。花總はトップ娘役としての経験が十分にありますが、まだまだ可能性がある人だと思います。割と上品でしっとりした印象がありますが、今回は彼女の素に近いようなカジュアルで可愛らしい部分を出して新たな魅力を見せて欲しいと思います。その2人 に和央を加え、3人 揃って綺麗なだけでなく実力が備わっていますので、僕自身も稽古場から日々インスピレーションを与えられていました。組全体に姿月をきちんと送りだそうという団結力と集中力がありますので、僕もそれに励まされる事がありますね。

 

🌹最後に客性にPRを。

 とにかく皆大汗かいて歌い踊りますので、皆さんも乗ってきたらどうぞ一緒に踊って下さい (笑 )。 姿月のサヨナラ公演ですが、余り湿っぼくならずに々しく賑々しく皆で送りだしたいと思います8ひ ととき楽しんで貰えて、また明日頑張ろうという気持ちにならて頂ければとても嬉しいですね。」

 

 

 

宝塚歌劇団の演出家が理事退任、理由は「差し控える」 劇場内に酒類持ち込み「事実」|社会|神戸新聞NEXT (kobe-np.co.jp)

「宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)演出家の藤井大介さんが1日付で同団理事を退任したことが12日、分かった。藤井さんを巡っては一部週刊誌が稽古場に酒類を持ち込んだと報じていた。退任との関係については「個別の理事の退任理由については公表を差し控える」と答えた。

 退任は1日に開かれた歌劇団の理事会で決まった。

 11月30日発売の週刊文春は、同月中旬、藤井さんが稽古場のある宝塚大劇場内の5階リフレッシュコーナーに酒を持ち込み生徒に勧めた、などと報道。神戸新聞の取材に対し、歌劇団は「酒類を持ち込んだことは事実」としている。

 藤井さんは神戸国際会館で現在公演中の花組公演「BE SHINING!!」(13日まで)の作・演出を担当。理事退任後も同歌劇団で演出に携わるかについて、同歌劇団は「今後のことは未定」としている。(小尾絵生)」

 週刊誌の記事を読んでいませんがリフレッシュコーナーは酒類持ち込み禁止というルールがあるのでしょうか。特定の生徒さんたちへのバッシングでは飽き足らずこんどは演出家叩きが始まったようです。ネットリンチ。週刊誌や新聞にお裁きを受けなければならないようなことがあったのでしょうか。

 大介先生、宝塚退団後の紅ゆずるさんの梅田芸術劇場コンサートでお見かけしました。パンクっぽくみえたデビュー時のプログラムのお写真から、わたしが宝塚を離れていた十数年の間にイケオジになられていました。ずんこさんのサヨナラ公演で大劇場デビューしてから23年、お酒が好きな大介先生でなければつくれない熱量のある作品をたくさん生み出されてきました。まだまだ宝塚に必要な才能。もし謝罪をされる必要があるようなことがあったのであれば謝罪はするべきなのかもしれませんがそれほどのことがあったようなわけでもなさそうです。また演出してほしいです。ずんこさんが初代トップスターをつとめた宙組がこのまま解体などということもありえません。劇団は親会社の組織力も生かして生徒さん、ファン、スタッフ、さらには故人の尊厳をも守ろうとしていると信じています。それにしてもどうして週刊誌が内部の人しか知り得ないことを知ったのか、不思議でなりません。


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