「2013年5月12日(日)
朝方冷えるし、毎日10時間ぐらい働いているしでへばっている。あんまり眠れていない。肝心のセミナーで眠気がきてしまって・・・。でも勉強になった。私がPSWの研修に行って感じた違和感の正体-当事者の声がちゃんと届いていない、きこえていない、っていうことなのかな。せまい世界の中だけでやっていて、広い世界に目が向いていない。横のつながりに視線が届いていない。
私の個人史を社会に還元していくためにブログを始めようと思う。母と妹のことがなければ出会うことのなかった数々の出会い。2人が教えてくれたことを発信していこうと思う。
私のすごい所は目をそらさないで一生懸命向き合おうとしてきたこと、そういう真面目人間に育ててくれたんだよ、お母ちゃん。今日は母の日。心を病むことの深さを教えてくれました。今は感謝です。憎んだ分だけ今は感謝です。
今日のフォーウィンズのシンポジウムでようやくW先生とまたお話もできて気持ちが整理できてきた。断捨離しながら新しく踏み出していこうと思う。」
「2013年5月18日(土)
昨日はようやく国立西洋美術館のラファエロ展へ。(久しぶりの有給休暇)、今日はアンセミナー22章。それぞれに心豊かな時間を過ごせるが連日の上京はきつい。疲れがきてるなあ。
ブログのタイトルをなかなか決められないでいる。色々ともう出尽くしている感があるし、考え過ぎてしまっている。重いことを書こうとしているがタイトルは自分自身も重くならないような入りやすいものがいい。著作権のこともあるし、個人情報保護法のこともあるし、守秘義務もあるし、なにかと注意しなければならないことが多くて難しい。ぼちぼちいこう。
さっき思いついた「青空と緑の風の中で思うこと」、ウーン、ダメかなあ・・・。「青空を見上げて思うこと」「青空パレット」、ウーン、どうだろう。いざとなると決まらない。最初のページは赤毛のアン最終章からの引用。松本先生の了承をいただかなければ。
W先生が励ましてくださった。個人史を還元していこう。私は母を憎んだ。ちゃんと憎むこと、それも大事なことだとおっしゃった。憎んだ時間があるから今がある。心を病むことの深さを教えられた。結果的にそれは母との最後の出会いとなった。私がこうして今自分の足でちゃんと立っていること、それはお母さんがそういうふうに育ててくれたからだよ。伝えたい今はもうこの世にはいない。天に向かって伝えたいと思う。」
「2013年5月25日(土)
ようやくブログを立ち上げた。書き切るまでは死ねない、って大げさかな。布団に入る時よく眠れないとつらいけどこのまま目がさめなくてもこわいな、なんて考えてしまうこの頃。
毎日9時間ぐらい働いて5時間ちょっとの睡眠でよくもっているよなあ。少し前まで布団に入るのが2時の生活。もうありえないような。1時ぐらいには布団に入るようにしている。それでも朝5時ぐらいに必ず目がさめる。眠りの時間帯をずらすしかないか、なかなか難しいなあ。
発信の引き出しはたくさんある。あとは自分にどこまでそのエネルギーがあるかにかかっていると思う。発信しなければならない。その役割が自分にはあると思う。」
「2013年5月26日(月)
新演出版『レ・ミゼラブル』を観た。すごかった。完成度の高い、熱い舞台だった。役者さんたちが自分の役を愛していることが伝わってくる舞台だったあ。映像技術とよりわかりやすくなった展開で、より真っ直ぐにせつなく、それぞれの生き方が伝わってきて、涙、涙・・・。
フォンテーヌの夢やぶれて、エポニーヌの伝わらぬ思い、バルジャンの司教に救われて新たに生き直していこうとする場面、マリウスの無事を神に祈る場面、闘いに敗れて散っていった革命家と学生たちがマリウスの前に現れて灯りをともしやがて去っていくカフェソングの場面、バルジャンが天に召されていこうとしている、エポニーヌとフォンテーヌが迎えにきてフォンテーヌはわが子コゼットが美しく成長して愛するマリウスと寄り添う姿を見守っている、愛してやまなかった我が子の幸せになっていくその様子をちゃんと見届けているのだ。バルジャンの手紙を読むマリウスとコゼット、二人を先に逝った人々が民衆の歌と共に包み込む。その構図と光の入り方、歌、素晴らしかった。清史郎君のガブローシュ、元気いっぱいで歌は上手だし可愛かった。グランデールとの親子のような、仲間のような心の通い合いもほほえましかった。最後は討たれてしまう。その場面はシンプルになったが余韻は強く残る。バルジャン、フォンテーヌ、エポニーヌ、アンジョラス、学生たち、彼らの思いはマリウスとコゼットに受け継がれ、明日への希望となっていく。希望がなければこんなに長く続く舞台にはならなかっただろう。25年前に観た時は意味がわかっていなかった。よりわかりやすくなって、熱くなって、アンサンブルの完成度も高くて、ここまで創り上げるのは大変な作業だっただろう。よくできている。すごいなあ。演出は変わっても、底に流れる歌の力は変わらない。エリザベートもそうだが、日本語へののせ方もうまい。もう一回観たくなってしまう。キャストの変更などゴタゴタしたけれど、全てをふき飛ばす完成度の高さだった。キャストのみなさんが無事に千穐楽まで完走されることを祈りたいと思います。」