私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2014年2月23日(日)蕪栗沼,周辺田圃

2014年02月23日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2014/2/23(日)7:59-13:37【天気】晴れ
【場所】蕪栗沼,周辺田圃
【種名】(科種)
【メモ】この日は蕪栗沼一帯にも積雪があり,空は晴れて清新な朝だった。法事や墓参の行き帰りに蕪栗沼に行ってガンを見た。震災の年に祖母を亡くし,翌年,兄を亡くした。そういう悲しみの中にあっても現実の生活があり,それぞれの家族がそれはそれで生きていかなければならないのが,辛いところだ。
 鳥を見る姿勢も最近変化してきて,鳥のいる風景を見るという以前からの姿勢がいっそう鮮明になってきた。一方,相反することのように思われるがデジタルカメラで鳥を大きく撮るというのも最近傾向が強くなってきた。当たり前のことだが,鳥は「鳥」という姿・特徴を備えた生き物だ。嘴も羽もコンパクトに格納できる翼も,たいていの人が気味が悪いという足も,その足の裏までが,生物として生きるための工夫がしてある。バンディングで小さなシギチを両手で適当な力加減で持ってみて,たったこれだけの生き物が長い旅を繰り返しているという不思議さとか,毎年,蕪栗沼周辺や実家の田圃にわいわいいるマガンは,一見大きく見えるが,本当は,オオヒシクイでさえとても小振りで,これらが壮大に空を飛んでいくのを見るだけでも感動してしまう。今回,蕪栗沼と白鳥地区の間にある水路に,ベニマシコの若い?ペアが水を飲みに来て,実際に水を飲んでいるのを見たが,これもまた当たり前のようだが,寒く厳しい環境の中で一生懸命生きているのがわかる。アトリも小群で行動していたが,ペアが同じ木に止まって,一緒にそちらこちらを飛び回っているのを見ても,単なる鳥の群れではなく,生きるために何かしているということが実感できたりする。オジロワシは1羽しか見なかったが,もう1羽どこかにいたはずだ。
 田尻の農道を帰りながら,雪の田圃に展開するマガンの群れを見ながら,仙台に帰った。
【写真】
  
■農道のマガンの群れ/アトリのペア/水路に水を飲みに来たベニマシコのペア
  
■ヒヨドリも蕪栗沼だといかにも野生に見える。我が家の庭に来るヒヨドリとは大違いの風情/オジロワシ成鳥。違う位置から撮影
  
■マガンの群れ


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