会津の重ちゃん日記

日常の出来事、地方紙の記事、街中散策して見聞したことを発信。

町内の才の神

2013-01-12 18:16:58 | 料理と酒
2013年1月12日(土)晴れ・曇り 0.4度~-10.2度 

晴れていても5日に小寒になり20日が大寒となる。さすがに寒さが厳しいし、路面の凍結もなかなか融けない。歩くのも運転するのも注意しなくてはならない。この寒い時期に才の神が各地で行われる。会津では無病息災を願う伝統の火祭り。昨年神棚にお飾りしたしめ飾りやお供え物をお焚き上げして歳神様を天にお送りし、今年一年の五穀豊穣、無病息災を願うものです。この歳の神の火にあたると、病気にならないと言われてます。

 地域によって異なるが、町家では14日、農家では15日に行うところが多い。
「十四日夕刻、注連縄・門松・竹・古い御札及び神前に用いし藁・納豆つつなどを貰い集め、郊外に持ち行き芝など加えて積み上げ、これを焼き捨てるを『さいの神』という。幸の神の由なり。この火にて焼きし餅を食し、煙草を吸えば冒されずとなり、但し此の火は他の火を混ぜず、又燃えつつある木を持ち来たりて門々に差し置けば、盗除けともいえり。在方には15日に行うところ多し』(若松市史より)

 
 私たち子供のころはリヤカーを引いて家々を回り、注連縄・門松・竹・古い御札及び神前に用いし藁・納豆つつなどを貰い集めたものである。現在は、子どもの数も少なくなり町内会で芯木を立て、藁や豆柄を準備して積み上げる。そこに町民がそれぞれ注連縄・門松・竹・古い御札などを持ち寄る。私の町内では後始末のことがあるので毎年土曜日に才の神をするようになった。
 町内の人々が三々五々集まり、新年の挨拶を交わす。午後6時半に点火。餅やスルメを竹や木の枝にさしたり、吊るしたりしてあぶる。焼いたものを家に持ち帰って食べる。そうするとその年は家内安全、無病息災で過ごすことができる。