ウエン(聖母)教会内
ブリュールテラスを抜け ノイマルクト広場へ 広場に建つ
ウエン(聖母)教会は ドレスデンの大工長ゲオルク・ベーアの
采配により 1726~43年にかけて建設。
しかし 1945年2月13~14日の大空襲により崩壊し
東ドイツ時代を通して爆撃の象徴として廃墟のまま
財政事情もあって 50年の間放置されていた。
その後東西ドイツの統一が実現されたことから再建となり
ガレキとなった30万個の石材の中から再利用し
コンピューターを駆使して元の場所に戻すという
気の遠くなるような時間と労力を要する作業が行なわれ
「世界最大のジグソーパズル」とも言われたが
ドレスデン誕生800年記念の2006年を目標にして
ついに2005年10月に完成した。
その再建の総工費は 2億5千マルクで 政府の援助は45%
残りは募金・寄付 そして記念品
イベントの収益金等でまかなわれた。
現在の教会は パッチワークのような壁
新旧入り交ざった資材等から
かつて「戦争の傷跡」と呼ばれていたが
「平和と和解の象徴」へと生まれ変わった。