あかない日記

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台湾紀行(30) 鄭成功

2013-09-30 | 台湾紀行

    手前 頭を垂れるオランダ人 その向こうが鄭成功 両脇は兵士の像

  「赤嵌楼」に入ると 右手に 鄭成功の軍勢がオランダ軍を攻め落とした
  記念のブロンズ像があり 台座には 「鄭成功」の
  39歳で病死するまでの足跡が刻まれている。

  「鄭成功」とは 福建出身の中国人の父親と長崎平戸出身の
  日本人との間に生まれた
ハーフの子供で
  時代は漢民族の「明」政権から 満州族の「清」政権に

  変わる時代17世紀の半ば 江戸初期の時代のこと。

  幼少時は 日本で過ごし 後に中国福建に渡り
  そこで明の地方政府の一員になる。

  清に滅ぼされようとしている明を擁護し 抵抗運動を続け
  台湾に渡り 鄭氏政権の祖となった。

  一方 父親は 半ば海賊であって 地方の豪族の一族であり
  軍事力も持ちながら「明」政権の地方軍として働いていたという。

  台湾・中国では 民族的英雄として描かれる。
  鉄人や倭銃隊と呼ばれた日本式の鎧を身に纏った
  鉄砲隊や騎馬兵などの武者を巧みに指揮したことでも有名。