こじろうの中学受験って、まさに「目の前ににんじん」方式だった。
受験直前だって、「その日の課題を終えたらゲーム」という目標でようやく集中できていたし(でも、その集中力はピカイチだった)、なにしろ、一番成績が上がったのは、「四回のうち二回、上のクラスの平均点が取れたら春スキーに行ってもいい」という条件が設定されたとき。
あのときは、なんとめずらしいことに、目の色を変えて自主的に勉強するこじろうの姿があり、苦手の社会も、どうやれば覚えられるかをいっしょうけんめい考えて、何度も書いたりして自分で工夫してたんだよね。
(外的な目標設定でがんばるのを自主的と呼べばだが)
それで、その四回のうち始めの二回、立て続けに見たこともない好成績をおさめて条件クリアしたとたん、またきれいに元のこじろうに戻ってしまったのだった。条件設定を誤ったと思ったが後の祭り。
はなひめは、そういう騒ぎを冷静に観察し、「ああいうのは子どもっぽい」と思ったらしい。それで先日は、「私は、○○中学合格、という大きい目標をごほうびにしてがんばる」と、鮮やかな宣言をしてくれたものだった。しかし…
その実態は、「はなひめ昨日の勉強 なし」という記録が続く毎日。勉強をいったん始めれば、それ自体嫌いというわけではないが、まずおやつを食べ…兄たちとたわむれ…イラスト描いたり…漫画を読んだり…しているとなんだか寝る時間になっちゃうのよね~
って、ダメじゃん(-_-#
で、これからどう工夫すればいいかを話し合っていると、はなひめ、「ところでなんで『にんじん』っていうの??」。そこで、「馬の目の前ににんじんをぶらさげておくと、その届きそうで届かないにんじんめがけていっしょうけんめい走る、って感じかな」というと、「お馬さんというより、お兄ちゃんはライオンだよね」
「えっ、ライオン?? その心は??」
「ライオンって、獲物とろうとするときだけものすごいスピードで走るけど、ふだんは寝てばっかりいるでしょ。馬は、もっとふだんから走ってるじゃない」
…誰がウマいことを言えと(-_-;;
はな「お兄ちゃんのゲームみたいに、何かそれを目指してその日のことを急いで終わらせるような目標がほしいな」
母「自分のやりたいことって何なの? だっていつも、絵を描いたり漫画読んだりしてるじゃない。そういうのを、その日やることすんだらやろうって楽しみにすればいいでしょ」
はな「うーん、なんか違う~もっとこぅ、ぱーっと」
確かに、何か本を読む、何か漫画を読む、何か絵を描く、というようなことだと、親管理で「しまっておく」ということもしにくいし、こじろうのゲームとはなんか違う感じではある。
母「だってこの間は、中学合格を目標にしてがんばる、っていってたじゃない」
はな「でも…なんだか遠すぎるというか大きすぎるというか、そういうのじゃがんばれないタイプみたいなの」
タイプの問題って(^^;; 大人だって結局、大きすぎたり遠すぎたりする目標だけではうまくこなせないから、適当な区切りで適当な「にんじん」をぶらさげて努力したりするものなんだし、それを親がいちいちぶらさげてやってたこじろう方式はお子ちゃまだけど、自分で設定して管理できれば大人といってもいい。「大きなプロジェクト済んだから温泉一泊」「子どもの受験済んだからエステ」とか(^^;;
「大人だって、ここまで済んだらコーヒータイムにしようとか、やってるもんだよ。はなちゃんも、ここまで済んだら漫画読もう、とか自分でできたらそれで立派なもんなんだよ。ゲームを親が管理するとかじゃなくてね」
あと、「済んだら何々」方式のほかに、成果方式というのもあって、例えばこじろうの場合、毎週のテストで、いくつ以上なら次回のテストのとき用の「グミ代」100円をゲットできるというのでけっこうがんばってたんだよね。
ただ「何々をこなした」ということが大事なのではなくて、それでほんとに身についてなくちゃ意味がないわけだから、ある意味こっちのほうが正しいとも言える。
はな「なるほどそうだね!! そういうふうにしたいな」
母「でも、成果方式の場合、何回かはテスト受けてみないと、どのくらいに目標設定したら適切かわからないでしょう。まずは、○○が済んだら、方式で地道にやって、一、二回はテスト受けてみないとね」
ん~どうなるのかな~
はなひめ昨日の勉強:
算数第二回基本問題…説明を読む時間をすっとばして、基本問題をいきなりやりながら母解説して終わり。手抜き。
漢字の学習 p16,17
受験直前だって、「その日の課題を終えたらゲーム」という目標でようやく集中できていたし(でも、その集中力はピカイチだった)、なにしろ、一番成績が上がったのは、「四回のうち二回、上のクラスの平均点が取れたら春スキーに行ってもいい」という条件が設定されたとき。
あのときは、なんとめずらしいことに、目の色を変えて自主的に勉強するこじろうの姿があり、苦手の社会も、どうやれば覚えられるかをいっしょうけんめい考えて、何度も書いたりして自分で工夫してたんだよね。
(外的な目標設定でがんばるのを自主的と呼べばだが)
それで、その四回のうち始めの二回、立て続けに見たこともない好成績をおさめて条件クリアしたとたん、またきれいに元のこじろうに戻ってしまったのだった。条件設定を誤ったと思ったが後の祭り。
はなひめは、そういう騒ぎを冷静に観察し、「ああいうのは子どもっぽい」と思ったらしい。それで先日は、「私は、○○中学合格、という大きい目標をごほうびにしてがんばる」と、鮮やかな宣言をしてくれたものだった。しかし…
その実態は、「はなひめ昨日の勉強 なし」という記録が続く毎日。勉強をいったん始めれば、それ自体嫌いというわけではないが、まずおやつを食べ…兄たちとたわむれ…イラスト描いたり…漫画を読んだり…しているとなんだか寝る時間になっちゃうのよね~
って、ダメじゃん(-_-#
で、これからどう工夫すればいいかを話し合っていると、はなひめ、「ところでなんで『にんじん』っていうの??」。そこで、「馬の目の前ににんじんをぶらさげておくと、その届きそうで届かないにんじんめがけていっしょうけんめい走る、って感じかな」というと、「お馬さんというより、お兄ちゃんはライオンだよね」
「えっ、ライオン?? その心は??」
「ライオンって、獲物とろうとするときだけものすごいスピードで走るけど、ふだんは寝てばっかりいるでしょ。馬は、もっとふだんから走ってるじゃない」
…誰がウマいことを言えと(-_-;;
はな「お兄ちゃんのゲームみたいに、何かそれを目指してその日のことを急いで終わらせるような目標がほしいな」
母「自分のやりたいことって何なの? だっていつも、絵を描いたり漫画読んだりしてるじゃない。そういうのを、その日やることすんだらやろうって楽しみにすればいいでしょ」
はな「うーん、なんか違う~もっとこぅ、ぱーっと」
確かに、何か本を読む、何か漫画を読む、何か絵を描く、というようなことだと、親管理で「しまっておく」ということもしにくいし、こじろうのゲームとはなんか違う感じではある。
母「だってこの間は、中学合格を目標にしてがんばる、っていってたじゃない」
はな「でも…なんだか遠すぎるというか大きすぎるというか、そういうのじゃがんばれないタイプみたいなの」
タイプの問題って(^^;; 大人だって結局、大きすぎたり遠すぎたりする目標だけではうまくこなせないから、適当な区切りで適当な「にんじん」をぶらさげて努力したりするものなんだし、それを親がいちいちぶらさげてやってたこじろう方式はお子ちゃまだけど、自分で設定して管理できれば大人といってもいい。「大きなプロジェクト済んだから温泉一泊」「子どもの受験済んだからエステ」とか(^^;;
「大人だって、ここまで済んだらコーヒータイムにしようとか、やってるもんだよ。はなちゃんも、ここまで済んだら漫画読もう、とか自分でできたらそれで立派なもんなんだよ。ゲームを親が管理するとかじゃなくてね」
あと、「済んだら何々」方式のほかに、成果方式というのもあって、例えばこじろうの場合、毎週のテストで、いくつ以上なら次回のテストのとき用の「グミ代」100円をゲットできるというのでけっこうがんばってたんだよね。
ただ「何々をこなした」ということが大事なのではなくて、それでほんとに身についてなくちゃ意味がないわけだから、ある意味こっちのほうが正しいとも言える。
はな「なるほどそうだね!! そういうふうにしたいな」
母「でも、成果方式の場合、何回かはテスト受けてみないと、どのくらいに目標設定したら適切かわからないでしょう。まずは、○○が済んだら、方式で地道にやって、一、二回はテスト受けてみないとね」
ん~どうなるのかな~
はなひめ昨日の勉強:
算数第二回基本問題…説明を読む時間をすっとばして、基本問題をいきなりやりながら母解説して終わり。手抜き。
漢字の学習 p16,17